HomeMr.Taka 中学校理科の授業記録1年(2016年度)

実習1 マッチ、ガスバーナー

     2016 6 17(金)〜30(木)
     理科室

はじめに
 今日から化学分野の始まりです。1時間目はマッチとガスバーナーを使った実習です。マッチの炎、ガスバーナーの炎を恐れないこと、それが本時の最低限の目標です。その次はマッチを正しく扱い、ガスバーナーの炎の大きさを自由にコントロールできるようになることです。最後はマッチや都市ガスが燃えるようすを見て、その不思議に感動することです。化学に興味関心を持つことが最終目標です。これを達成するために、本年度は2時間使いました。

 本年度の様子は図1〜図6のみです。詳しい指導方法は4年前の記録『実習5:マッチ、ガスバーナー1年(2012年』をご覧ください。


本年度の記録


図1:状態のよいマッチを選ぶ生徒たち

 図1の生徒たちは、初めに選んだマッチ3本を終え、追加実験するためのマッチを選んでいます。図1で黒板に向かっている生徒は、自分の出席番号の欄に、自分の記録(マッチ1本を何秒燃やし続けることができたか)を記入しています。


図2:自己ベスト記録、および、実験手順


図3:学習プリントにマッチの燃えかすを添付する生徒

 図3でプリントに添付したマッチは3本です。その奥にマッチ5本がありますが、そのうち4本は木の部分がほとんど燃えていません。つまり、軸を燃やすことできずに、すぐ消えてしまったわけです。しかし、この生徒は合計8本を使い、最終的に40秒以上燃やすことができるようにりました。この技術は、一生忘れないことでしょう。


図4:マッチ箱とマッチ


図5:B組の板書

 図5右端は、科学と科学の違いを説明したものです。科学(サイエンス)は人類の活動すべてにあてはまるものですが、化学(ケミストリー)は自然科学の1分野です。この違い、歴代文部大臣はわかっていた(いる)のかな? 科学的思考の育成は、すべての教科が協力して行うものです。


図6:ガスバーナーの赤い炎を観察する生徒(実習5:マッチ、ガスバーナー1年(2012年)から)


終わりに
 1年化学分野に使うことができる時間は、実質20数時間です。現行の学習指導ではその間に『化学実験の基本操作、いろいろな物質の燃焼プラスチック金属、物質の密度、いろいろな気体の性質、状態変化・蒸留、水溶液の濃度・溶解度』を学習することになっています。常識的に判断すれば詰め込みです。次の改定は常識をふまえると同時に、カリキュラムを再考して欲しいと思います。1年は化学変化、2年は状態変化・水溶液、3年は物質・イオンを中心にするべきです。詳細に興味ある方は、直接顔を合わせて話合いましょう。


上:ガスバーナーを点火したことがある生徒(実習5:マッチ、ガスバーナー1年(2012年)から)

実践ビジュアル教科書『中学理科の化学
第4章 化学変化 マッチを何秒燃やせるか p.44
ガスバーナーを完全燃焼させよう p.46〜 p.47
第1章 物 質 都市ガスを燃焼させる p.10〜 p.11

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