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実験2 いろいろな物質を加熱しよう
2016 6 30(木)、7 1(金)
理科室はじめに
家庭からいろいろな物質を持参させ、これらをガスバーナーで加熱させます。全て燃え尽きたら実験終了です。大切なことは、「燃やしたいという」欲望を「どのように変化するか調べたいという」欲望に変換することです。また、生徒に用意させる物質の種類は指定しません。有機物のように100℃以下で変化をはじめるものから、金属や食塩のように低温では変化しないものまで、さまざまなものを準備してくるでしょう。本時は、それらを区別することなく加熱させます。なお、本時の記録は図1〜図7のみです。詳しい指導手順は4年前の実践『実験6:いろいろな物質を加熱する1年(2012年)』をご覧ください。
本時の記録
図1:本時の板書(A組、クリックすると拡大します)図1をみると、初めに『物質を加熱した時の反応』について意見を求めています。A組は(1)まるまる・変形する、(2)黒くなるなど、中学生らしい意見から始まっています。また、黒板中央はガスバーナーの構造確認、右側では炎の確認をしています。
図3:持参した物質を加熱するB君
図4:薬さじにアルミホイルを巻き、ごく少量を加熱する様子
図5:ガスバーナー2台準備して実験する様子
図6:加熱後の物質を、アルミホイルごと添付する様子図6では、ピンセットを使ってアルミホイルを剥がしています。剥がしたものは、セロハンテープで学習プリントに添付します。加熱前の物質、加熱中の様子、その他気づいたことも書かせます。
図7:C君の学習プリント(クリックすると拡大します)本年度の記録は以上です。さらにご覧になりたい方は4年前の記録『実験6:いろいろな物質を加熱する1年(2012年)』をどうぞ! 以下の写真4枚はそのページの抜粋です。
上:一味(唐辛子)
上:鈴という物体(物質はステンレス?).
上:針金(金属+ポリ塩化ビニール)を加熱する様子(もっともっと少量が望ましい)→
上:ポリ塩化ビニールだけが燃焼する(次の時間のプラスチックにつながる)
終わりに
夢中になって加熱する生徒に、水を差すようなことをしてはいけません。安全が確保されていれば、科学的にまとめることは二の次です。夢中になって加熱した後に、なぜ夢中になってしまったのか考えたり、まとめさせれば良いのです。理科の授業に求められることは、もっと面白くできないか、もっと楽しい実験はできないかと工夫・追求させることです。原点は自然を面白がること、それは先生にとっても同じです。
関連ページ
実験6 いろいろな物質を加熱する 1年(2012年)
実験1 いろいろなものを熱する 1年(2002年)
実験2 有機物を熱する 1年(2002年)実践ビジュアル教科書『中学理科の化学』
第1章 物 質 チョークを加熱する p.8〜 p.9 物質の分類(混合物と純物質) p.11 白い物質を加熱する(有機物と無機物) p.12〜 p.13 第4章 化学変化 消したろうそくに火をつける p.43 ダイナミックなエネルギーの出入り p.45 食べ物(有機物)を加熱しよう p.70〜 p.71 第8章 物質の分類 p.154