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実験4 プラスチック2016 6 10(火)、11(水)、12(木)
理科室はじめに
プラスチックとは何か。私の授業では『石油を原料としてつくられた人工的な、簡単に加工することができる有機物で、大まかに6種類に分類でき、これからも新しい特性をもつ物質としてつくられるが、自然界や生物体内で分解されにくいのでリサイクルが必要なもの』として教えていますが、専門家にとっても不明瞭です。2021年から完全実施される学習指導要領では3年生で学習しますが、プラスチックは理科より技術家庭科で学習すべき内容でしょう。なぜなら、プラスチックは人工的な複雑な高分子化合物であり、『自然の基礎を学ぶ理科』という特性に馴染みません。
本年度は画像記録がないので、4年前の記録『実験7:有機物の燃焼1年(2012年)』を抜粋・再編したものを掲載します。学習内容はほぼ同じです。ただし、4年前よりも学習時間を確保し、1時間使っています。
プラスチックの授業記録
『実験7:有機物の燃焼1年(2012年)』を抜粋・再編
図1:有機物の反応式図1ではプラスチックを有機物の1つ、としています。その上で、不完全燃焼によって炭素(炭、煤)がでるものとして紹介しています。
図2:完成されていない板書2012年度はプラスチックについて確保した時間が20分だったので、図2のように板書は大幅に省略されています。
図3:Aさんの学習プリント図3には、持参したペットボトルのラベルを切りとって、添付してあります。今日、添付できなかった生徒は宿題です。教科書にある内容を写してくることも宿題です。さらに、生分解プラスチックを含むその他のプラスチックも、見つけたら添付しておくように指示しました。なお、PVCの添付してある赤いものは、私が生徒全員に配付した電流の実験に使うリード線です。
図4:生徒が持参したペットボトルのラベル図4のラベルを良く見ると、プラスチックの種類が明記されている。同時に、リサイクルや分別方法も記載されている。
図5:PET(ポリ・エチレン・テレフタラート)とPP(ポリ・プロピレン)のリサイクルマーク
図6:ペットボトルの一部を切り出す生徒
図7:ペットボトル本体を加熱する様子
図8:Bさんの学習プリント
終わりに
『理科教室(本の泉社、2019年1月号 no.769)』のプラスック特集に、私が寄稿した『プラスチックを持ってきなさい!(6頁)』 がありますので、興味ある方はお読みください。もちろん、私の著書『中学理科の化学(誠文堂新光社、2012年)』にもプラスックの授業実践がまとめられています。
関連ページ
実験7 有機物の燃焼 1年(2012年)実践ビジュアル教科書『中学理科の化学』
第1章 物 質 都市ガスを燃焼させる p.10〜 p.11 砂糖、小麦粉を加熱する(有機物と無機物) p.12〜 p.13 第4章 化学変化 消したろうそくに火をつける p.43 ガスバーナーを完全燃焼させよう p.47 食べ物(有機物)を加熱しよう p.70〜 p.71 プラスチックを燃やす p.72〜 p.73 有機物から炭をつくる p.74〜 p.75 第8章 物質の分類 p.154
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