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第14時
観察14 じん臓のはたらき2017 5 25(木)、26(金)
普通教室はじめに
学習内容&指導方法については、別ページ『観察15 腎臓と肝臓2年(2003年)』をご覧ください。
上:じん臓の各部の名称を板書する生徒たち
本時の目標
・1日の排尿回数を調べ、じん臓について興味関心をもつ
・じん臓のつくりとはたらきを理解する準 備
生 徒 教 師
- 教科書
- 理科便覧
- ファイル
- 本日の学習プリント(1 /人)
授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)(2)1日の排尿回数(5分〜10分)
「みなさんは毎日トイレに行くと思いますが、何回行きますか。大便は毎日1回の人がほとんどだと思いますが、私の友だちで毎日バナナを食べている人で3回行く、という人がいました。逆に、1週間に2、3回しか出ない人はそこそこいると思いますが、その人は便秘です。水分がなく、固くなっているので毎回苦労していると思います」「さて、今日は排便ではなく、排尿です。おしっこです。みなさんは何回行くでしょうか。先生はどれくらいかと言いますと、かなり多いです。今朝は4時に起きて1回、コーヒーを飲んで1回、朝食を食べ 1回。それから、学校に来てコーヒーを飲んで1回、その後はコーヒーを飲む度に1回なので、学校が終わるまでに少なくとも3杯は飲むので、1日につき10回近くなります。これはコーヒーによる利尿作用が原因なので仕方ありません。でも、おしっこの回数は少ないより多い方が健康的なので、問題ないと思います。では、みなさんも昨日1日の回数を数えてください。朝については、今日のこれまでの回数を参考にするといいでしょう」
上:1日の排尿回数(A組の調査結果)(3)じん臓のつくり (10分〜15分)
じん臓の模式図を板書し、希望生徒に板書させます(ページ冒頭の写真)。その後、各部のはたらきについて生徒に説明させたり、先生から補足説明したり、雑談したりします。
上:B組での板書主なじん臓のはたらき
(1)血液から不要物を取り出す
(2)大量の血液が流れる、腎動脈と腎静脈がある
(3)1日に通過する血液は、150L(体重の3倍)
(4)1日にできる尿は、1.5〜2L
(5)血圧を調節するホルモン(上昇:レニン、下降:カリクレイン)をつくる
※(5)は触れない方が無難
※ これらのはたらきは、すべて自律神経が無意識のうちにコントロール
上:Kさんの学習プリント
じん臓に関する雑談のヒント
(1)尿道の長さ(女子:3cm、男子:10cm)
(2)我慢すると、膀胱に雑菌が繁殖し、膀胱炎
(3)尿管結石は、炭酸カルシウム(チョークの成分と同じ)
(4)石が尿道を通ると、激痛
(5)非人道的なじん臓の売買
(6)人工透析学習内容について別ページ『観察15 腎臓と肝臓2年(2003年)』もご覧ください。
上:Kさんの学習プリント
上:じん臓に関するまとめ(C組)(4)ヒトの体を網羅する毛細血管 (10分〜15分)
これまでに学習してきた内容『消化&吸収』『心臓』『呼吸』『肝臓』『じん臓』を統合します。その方法はいろいろありますが、中学2年生は細胞レベルです。体を循環する血液、体を網羅する毛細血管に注目してみましょう。1つひとつの細胞が生きていること、生きるためにミトコンドリアでエネルギーを作っていること(内呼吸)に着目させる。
(5)本時の感想、考察 (5分)
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上:D組での板書(クリックすると拡大します)
上:E組での板書(クリックすると拡大します)
上:Kさんの学習プリント(クリックすると拡大します)
授業を終えて
トイレアンケー、ぜひ行ってください! 大切なことです。関連ページ
観察15 腎臓と肝臓2年(2003年)
肝臓と腎臓2年(2000年)実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学』
第4章 食べることと恒常性 ヒトの体を循環する血液のモデル p.79 血液をきれいにする腎臓 p.82-p.83
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体をつくる材料を管理する肝臓
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ヒトの感覚器官@目