このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 3年(2018年度)です |
第48時
観察3-3 土の中の生物観察『理科室』2018 9 27(木)、10 1(月)、2(火)
理科室、第3学習室はじめに
各班で採取した土の中の生物を観察します。採取直後に観察することが理想ですが、数日経過していも大丈夫です。良い環境で保管すれば、よい土の香りがするでしょう。ただし、巨大肉食動物がいるバットからは、殺された生物の腐敗臭がします。先生は事前にチェックしてください。もし、袋から嫌な匂いがする場合は、その原因と事実を知らせます。子どもたちは納得し、その後の観察を楽しむことができます。関連ページ
観察9 土の中の生物3年(2001年)
図1:観察する生徒たち
本時の目標
・肉眼で観察できる土の中の生物を10種類以上見つけ、観察・スケッチする
・小さな生命を大切にする準 備
生 徒 教 師
- 教科書
- 理科便覧
- ファイル
- 本日の学習プリント(1 /人)
- ルーペ (1 /人)
- ピンセット (1 /人)
- シャーレ(適量/班)
- 前回の生物入りバット(1 /班)
- 白い紙 (1 /班)
授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)(2)観察上の注意、ポイント (3分〜5分)
子どもたちは実習前から興奮、楽しみにしています。注意点は、諸注意の前にバットを配布しないことです。小さな生物たちと再開した子どもたちは大喜びするので、初めに話をしてください。生命を大切にすることも忘れないように話してください。
- 各自、ピンセットを持つ
- シャーレやビーカーに小さな生物を採取する
- 肉食動物(ハサミムシ、ムカデなど)は別容器にする
- 10種類以上採取したら、先生の点検を受ける
- そして、スッケチ、気づいたことをまとめる
図2:観察前の板書図2は、観察技能のポイントを示したものです。小さな生物を10種類以上見つけた場合はA5つ、5〜6種類はA3つです。明確に限定していないのは、実際の現場ではいろいろな条件があるからです。
なお、ツルグレン装置など特別な採取器具は使いません。1時間の観察実習の場合、専門的な器具を使うよりも、自分の手と目だけで十分です。もう1時間確保できるならルーペや双眼実体顕微鏡と合わせ、より小さな生物や小さなからだのつくりを調べさせることができます。
(3)観察実習(35分〜40分)
バットにかぶせておいた紙は、再利用するので破棄しないように指示します。
図3:実習中の様子
図4:ビーカーの下から観察する
図5:動きの速いものはシャーレに蓋をしたり、ビーカーに入れたり
図6:この中には8種類ほどいる
図7:小さなカタツムリ
図8:孵化(脱皮)中のハサミムシ、カタツムリ
図9:黒板の上の画面に投影された全長8cmのムカデ
図10:やや乾燥気味の落ち葉、土実習後は、観察した生物をバットに戻し、その上に紙を載せて提出させます。そして、各班のバットを重箱のように積み上げ、ビニール袋に入れて保管します。ピンセットは回収しますが、割り箸はバットの中に入れておけば良いでしょう。
(4)本時の感想、考察 (5分)
次の時間は、顕微鏡レベルの生物を調べるため、寒天をつかった培養実験を行うことを知らせます。
授業を終えて
特別な器具を使うことなく、肉眼で十分な観察・採取ができました。ここまで4時間使いましたが、子どもたちの多くは土の中の生物たちに親しみを感じるようになりました。生命尊重の声をかける必要もなく、カリキュラムとしても大成功だったと思います。関連ページ
観察9 土の中の生物3年(2001年)実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学』
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