私の日記
8月5日
8月6日(アマゾンへ行こう)
8月7日(明日はジャングルツアー)
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私の日記
8月5日(コパカバーナからの脱出)
10ドル
例の事件があってうまく眠れない。午前2時、星を見ながらストレッチをしていたら眠くなった。9時起床。大久保さんと一緒に平戸さんのところへ行く。約束の時間に警察に着いたが、警官の返事は、まだ書類はできていない。「なめんなよ。」と何度も催促をして11時頃にできた。 宿に帰る途中、チリの女性が泣き叫んでいる。周りの人に聞くと、
「ベストのポケットをナイフで切られ、中に入っていたパスポートとトラベラーズチェック、現金の全てを盗まれたそうだ。」
私は自分の財布から10ドルを取り出し、彼女に渡そうとした。しかし、彼女は泣き叫んでそれを拒んだ。私は、ゆっくりと英語で話した。
「まず、警察に行きなさい。」
「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、」
「それから、大使館に行きなさい。」
「ヒッ、ヒッ、、、、」
彼女は、
「タバコ、」
と言った。誰かが煙草を差し出すと、彼女は震える手で火をつけた。
そして、彼女の母親と思われる人も何度も口説かれ、最後にはお金を受け取れるまでに落ち着いた。
14:00。大久保さん、平戸さん、そして、hさんとお別れのときが来た。3人が私をバス停まで送ってくれた。
15:00。いよいよ、ラ・パスに出発だ。
ラ・パス
20:30ラ・パス着。hさんの教えてくれたホテル・アンデスに泊まった。
8月6日(アマゾンへ行こう)
1日観光客になりたい
朝7時。ホテルで朝食をとり、
「ラ・パスの市内散策に出発だ。」
しかし、どこも開いていない。それもそのはず、
「今日は、ボリビアの独立記念日。」
賑やかなのは、大統領宅とその前にあるカテドラルの前だけ。今日は一日観光客になりたかったのに、
「もう、たまったもんじゃない。」
ハエン通、美術館も何もやっていない。
予定を変更して、アマゾンに行くことにする。
11:00。ホテルで今夜の宿代を返してもらうと、
ルレナバッケ行きのバス停へと急いだ。
バス停はどこ
しかし、これからが大変である。
誰も、ルレナバッケなんかに行かないから、
「そんなバス停は知らない。」
ガイドブックには載っているが、場所が変わっているようだ。
11:40。まだバス停らしき場所への市内バス、コレクティーボ、ミクロバスに乗れない。
「やっと、乗った。」
さんざんバスの運転手に聞いて乗った。
30分後、それらしい広場に着いたので勝手に降りた。
「運転手に教えてくれと言ったのに、教えてくれない。」
それから、20分北上することになるが、とにかく、バス停にたどり着いた。
「あの小さなおんぼろバスに違いない。」
屋根の上には荷物がいっぱい載っている。私はバスの後ろの付いている階段をよじ登りリュックを載せようとしたら、
「載せるな。」
と言って止められた。
「何時の出発か?」
と聞くと、
「すぐ出発する。」
と言う。しかし、エンジンはまだかかっていない。そして、私のお腹はぺこぺこなのだ。これから何時終わるとも知れぬ旅に出るのだから、
「買い物をしてくるから待て。」
と言い、小さな出店に走った。フレッシュ・マンゴジュースを一気飲みした。
「ほー。」
生き返った。そして出発。
「やったー。」
「次のバスは1週間後かもしれない。」
まだ、半分
18:00。へろへろになって着いたのが、カラナビ。
ある情報では3時間で着くはずが、
「まだ、半分も来ていないよーん。」
私はここに一泊する覚悟で、大きそうな宿にチェックインしていた。
「フンゴ・デ・ナランハ。」
私はオレンジジュースを注文し、宿の主人と話し始めた。
そして、街の散策へ。すると、大きなパスチケット売り場を発見した。見ると、
「今夜8時。ルレナバッケ行出発。」
とある。コパカバーナ以来、うまく行かないので判断力が落ちてきている。私は、
「出発。」
を即断した。
8時までには時間がある。その間においしい夕食。そして、ナランハ・ジュース。食後には、ブラスバンドが鳴り出した。
「今日は独立記念だ。」
祝うカラナビ市民が撮影できて私は大満足。そして宿の主人には、
「ご免なさい。」
寝たふり
20:50出発。35ボリビアーノス(7ドル)。
「ちょと、高いような気がする。」
しかし、私のとなりの男が途中で降りた。
「超ラッキー。」
これで寝台バスとなった。
途中で何人か乗車してきたけど、寝たふりをした。
8月7日(明日はジャングルツアー)
銃声と南十字星
朝5時。突然、ルレナバッケ村に着いた。外はまだ暗く寒いので、バスの乗客の半数近くがバスの中でバスの近くで明るくなるのを待った。
パーン。パーン。
「どうしたんだ?」
パーン。
「クーデターでも起こったのか?」
パーン。パーン。
空には南十字星が輝き、村には国の独立を祝う銃声がこだましていた。
休 養
7時30分。予定していた宿が満室なので公園のベンチに座り、みかんの皮をゆっくりと剥いて食べた。こんなことをしていても仕方ないので、すぐ目の前にあった宿に決めた。洗濯をしてから寝た。起きると11時になっていた。部屋は2人のイギリス人と一緒で、偶然にも、彼らと7日間行動を共にする運命になった。私はゆっくりと起き出し、村の写真を撮り、街中の旅行代理店を回って明日からのジャングルツアーを決めた。もちろん、ジャングルで生活する人々の生活に触れるのが目的である。