このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏』 2010 AUG.3 - AUG. 24 です |
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アドバイス 2010年夏現在
(1)拝観時間が決まっているので、カランバカのツーリスト・インフォメーションで確認して下さい。とても分かりやすく整理された印刷物を頂けると思います。それには、カランバカに発着する鉄道やバスの時間もあるので、とても便利です。(2)各修道院へのアクセスは、レンタカーが便利で安いと思います。日本で国際免許を取得して(3000円弱)、現地で車を借りるべきです。日本のレンタカーより安いです。貸し切りタクシーは半日70ユーロから交渉開始になると思いますが、頑張れば40ユーロ程度まで下がる可能性もあります。各修道院への片道料金は9ユーロで固定されていましたが、割高です。ただし、運転手さんにも家族があることを考えれば、常識的な価格で交渉しましょう。私は観光客が少ないように感じたので9ユーロで乗りました。適切な相場は、季節や需要と供給の関係で変動します。現地のツーリスト・インフォメーションで問い合わせて下さい。なお、タクシー乗り場とインフォメーションは隣接しています。
(3)バスを使う場合は、朝1番のバスに乗り、1番高いところにある1番大きな『メガロ・メテオロン修道院』を目指して下さい。私は2日目にそのルートを使いました。バスの時刻は変動するので、必ずインフォメーションで確認して下さい。このバスを使う観光客は少数です。大多数はレンタカーです。逆に、ヒッチハイクを計画している人は、たくさんの車が走っているので根性を出せば大丈夫です。
(4)修道院の拝観料は2ユーロ均一です。ただし、最後の修道院では小銭なくなってしまったので、無料で拝観させて頂きました。サンキュー!
(5)短パンでも大丈夫でしたが、不謹慎なものはダメです。
(6)内部の写真撮影はほぼ禁止です。
(7)大きな2つの修道院(メガロ・メテオロン修道院とヴァルラーム修道院)には、市価の1.2倍程度で飲み物、食べ物(サンドウィッチ程度)を買うことができます。それ以外の場所は何もないので、簡単な食べ物と水を用意していく方が良いでしょう。
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上:タクシーから見た風景。標高が上がり、岩山と木々の風景にテンションも上がっていきました。
上:同上+++
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+(1)ステファノス修道院 初日15:30 ステファノス修道院
ガイドブックによると長い石段を登ることになっていますが、どこの修道院も同じようなもので、この修道院が特別ではありません。舗装道路から、降りて登って15分です。写真を撮らずにさくさく歩けば7分ですが、汗をかくことになるでしょう。さて、入口で拝観料2ユーロを支払い、中へ入ります。内部は壁画は撮影禁止ですが、撮影して良い場所もあります。
入口で拝観料2ユーロを払い、中へ入りました。すぐ左手にある小さな部屋をのぞくと、素晴らしいモザイク画がありました。写真を撮りたかったのですが、残念ながら撮影禁止でした。10mぐらい進んだとろこにあるのが、次の部屋です。部屋の正面にある扉を開けると断崖です。ここから『かご』を上下させ、人や荷物を運ぶために使われていた設備があります。中央に垂直に立っている太い棒には麻紐やワイヤーが巻き付けてあります。現在は使われていないようです。
上:ステファノス修道院の一番大きな礼拝所前。この写真のようなところでは、撮影することができますが、礼拝堂内部は撮影できません。内部装飾は、ビザンチン様式の素敵なものです。また、観光客の服装にも注目してください。肌を露出することは良くありませんが、これぐらいでも入口チェックを通過することがあります。もちろん、自主的に入口にある無料の布を腰に捲いていく方が礼儀正しいと思います。私は短パンでしたが、膝が半分隠れているので、全く問題なく通過しました。主礼拝堂の次は、屋外へ出る扉になっていました。
上:屋外から見た主礼拝堂。左端にある、小さな立方体状の建物です。
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16:30 トリアダ修道院
ステファノ修道院から徒歩で5分の距離です。よほどゆっくり歩いても10分かからない距離なので、全く問題ありません。閉門17:30まで1時間しかありませんが、余裕をもって拝観を終えました。
トリアダ修道院からカランバカへ カランバカへの帰り道は、トレッキングです。トリアダ修道院からステファノス修道院へ戻るように歩き、途中から山道を下る道を選びます。さくさく歩けば街まで20分でしょう。どんなにゆっくりでも1時間かけることはできなほど近いものです。ただし、登りたくなる道ではないので、逆コースを考えている人は止めるべきです。また、見晴らしは雑木林より悪いです。
上:カランバカの岩石のクローズアップ写真。礫岩です。直径数cm以上のものがたくさん含まれているので、かなり急な水流があったと考えられます。
19:00になっていましたが、教会は開いていました。拝観料1.5ユーロです。Iさんは小銭を持っていないので、私が出してあげました。教会内で祈祷が始まりましたが、牧師の歌声が奇麗でした。また、教会の外で甘くて美味しいお菓子を頂きました。先ほどの祈りと関係していると思います。とても良い思い出ができたので、チャンスがあるなら是非訪れてください。損はしないと思います。
8:30 市バスに乗車
予定通りのバスに乗って、1番高いところにあるモノストリー『メガロ・メテオロン修道院』へ行きました。バスに乗っていた時間は20分ほどです。ほどんどの観光客はレンタカーを使うので、このバスに乗ったのは25人ほどです。(3)メガロ・メテオロン修道院
とても大きい修道院なので、1時間半かけて拝観しました。とはいっても、昨日廻った2つの修道陰があまりに小さいので、必要以上に丁寧になってしまったのでしょう。大きな声を出しているおじさんにビックリした以外に、大きな発見はありませんでした。神聖な場所で大きな声や音を立てることは特別な存在感を生む、という当たり前のことを確認しました。
上:バスの車窓から写したメガロ・メテオロン修道院
上:同上。ポイントは大型観光バスの大きさです。
上:同上
上:同上
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上:ぶどう酒づくりの部屋。修道院でもしっかり作っていたようです。今でも作っているのか質問するのか忘れてしまったので、これから行く人はどうなのか教えください。
上:出入口を入ったところ(だったと思います)
上:修道院へ至る道。遠くに見えるのが、次に訪問するヴァルラーム修道院です。遠くに見えますが、普通に歩いて10分です。+++
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+(4)ヴァルラーム修道院 10:50 ヴァルラーム修道院
この修道院は、前のメガロ・メテオロン修道院から徒歩10分ぐらいの距離ですが、写真をパチパチ撮りながら歩きました。
上:ヴァルラーム修道院
上:同上
上:荷物を運ぶためのロープとその部屋
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(5)ルサヌー修道院
12:15 ルサヌー修道院
前のヴァルラーム修道院から徒歩15分ほどですが、写真をたくさん撮ったので、かなり時間がかかったと思います。修道院の拝観は、あっと言う間に終えてしまったようです。撮った写真は国旗だけでした。
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12:40 昼 食
とてもお腹が減っていました。ルサヌー修道院の入り口にあるベンチに座り、オリーブパンを食べました。昨日食べたものと同じですが、とても美味しいので大満足です。これを主食にしても良いくらいです。生温い水も飲みました。ここから最後の拝観場所となるニコラオス修道院へは、徒歩30分ぐらいかかりそうですが、急ぐことなく写真を撮りながら歩きました。
上:紙袋に入った食べかけのオリーブパン
13:30 ニコラオス修道院
拝観料を払う小銭がなかったのですが、受付の人がウィンクをして無料にしてくれました。ここはメテオラで1番小さな修道院で、自分の部屋にいる雰囲気がありました。ちょっとした読書できる場所でゆっくりしたかったのですが、私は15:20発のバスに乗る予定だったので、残念ながら早々に退散しました。
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ニコラオス修道院からカランバカまでは徒歩1時間あまりの距離ですが、逆ヒッチされました。流しのタクシーを探しながら10分ほど歩いたところ、隣村に入ったところ、です。私の横に2台の車が止まり、運転手が「カランバカ」という単語を言いました。私を乗せていってあげましょう、という意味でしょう。とても人柄が良いので、私は迷うことなく車に乗りました。カランバカの街まで5分足らずで到着しましたが、車を降りてから分かったことは、私を誘ったのは、最後に訪問したニコラオス修道院で出会ったポーランドの観光客だったことです。裕福そうな彼らは2台に分乗して観光していました。この出会いについては後述します。
反 省
2つの修道院を拝観しただけで飽きてしまったのですが、最終的に6つの修道院巡りをして良かったと思います。ここまで来たのですから、およその内容が分かっても観光するべきだ、それなりに楽しめるということが分かったのが大きな収穫でした。それより、最後のニコラオス修道院で出会ったポーランド人との思い出が重要です。彼らは、私たちが日本人だと分かると、一緒に記念撮影をしたがりました。とても不思議に思いますが、それは第二次世界大戦終了間近に活躍した杉原さんのお陰です。私は2004年にリストニアの『杉原記念館』を訪問しましたが、そこで、杉原さんは日本人として働いた本当に立派な人であることを肌で感じました。日本人として誇りに思います。国家公務員になるなら、このような仕事をしたいです。私も公務員の端くれなので、民間人にはできない何かをしなければいけないと感じますが、未だ何もできていません。私は杉原さんを直接知りませんが、遠くギリシャのカランバカでも、杉原さんを通してポーランドの人と通じあうことができて本当に幸せです。それに引き換え、2010年8月29日現在の衆議院第1党になった民主党の代表者選び(首相選び)に関する報道をみると、本当に恥ずかしくなります。昨日、代表者に立候補したOさんは私欲の塊といえます。彼が首相になり、日本が戦争に向わないことを望むだけでなく、私にできること探して行動しなければいけないと感じています。それが国民としての仕事です。
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