このページは旅行記『ギリシャ&アルバニア 2010夏』 2010 AUG.3 - AUG. 24 です |
1 長距離の移動
長距離を移動する方法として、(1)長距離バス、(2)鉄道、(3)乗り合いタクシー、(4)フェリー、(5)飛行機、などがあります。この中で、もっとも利用しやすいのは長距離バスでしょう。なぜなら、その他の交通機関と比較して多くの路線と便数があるからです。もちろん、利便性だけを考えるなら乗り合いタクシーに軍配が上がりますが、料金が若干高くなるだけでなく、運行してない場合が多いようです。私は『乗り合いタクシー』と『長距離バス』が両方ある場合は、早く到着する方を選ぶようにしましたが、ほとんどの場合『長距離バス』になりました。
鉄道の魅力は、列車内を自由に歩けることです。便数が少ないので日程調節が大変ですが、私はできる限り『鉄道』を利用するように心掛けました。
フェリーは鉄道と同じように身体を自由に動かすことができる乗り物ですが、時間がかかります。必要に応じて、飛行機と置き換えることも考えてください。地中海に浮かぶギリシャの島々を旅行されるなら、フェリーを使うより時間もお金もセーブできる可能性が高くなります。
2 レンタカー(車)
大多数の観光客はレンタカー、あるいは、自家用車を使います。私のように公共機関を使って旅行するのは『バックパッカー』を呼ばれる貧乏旅行者、あるいは、とても旅行好きな人だけです。スーツケースを使う人は、100%車を利用していると考えて間違いないでしょう。私は、今回の旅でレンタカーを利用しませんでしたが、お金に余裕があったり複数の人と旅行したりするなら、日本で国際免許証を取得して(取得料金2500円程度)、上手にレンタカーを利用することをお勧めします。3 近距離の移動
近距離の移動手段には、(1)地下鉄、(2)トローリーバス、(3)市バス、(4)乗り合いタクシー、個人タクシー、(5)ヒッチハイク、(6)徒歩、(7)自転車、原動機付き自転車、などがあります。.
長距離の移動
(1) 長距離バス
ギリシャの場合は長距離バスターミナルが市内中心部から離れていることがあります(写真右)。小さな街の場合は中心部にあることがほとんどですが、あまりに小さな街の場合は、最寄りの幹線道路で降ろされることがあります。降りる時に、運転手や車掌や乗客が、あなたの目的地へ行く方法を教えてくれるでしょう。幹線道路で降ろされる時は、ほぼ100%目的地へ向う道との交差点なので、その方向へ向う『乗り合いタクシー』に乗車するか、『徒歩』で行くことになります。
上:世界遺産『オシオス・ルカス修道院』へ向う道と幹線道路の交差点
何もないところに、「ぽん」と降ろされることも良くあります。
上:ギロカスタル(アルバニアの世界遺産)始発、ティラナ(アルバニアの首都)行きの長距離バス(メルセデス・ベンツ)バスの出発時間は正確です。始発の場合は5分遅れることはないとでしょう。なぜなら、乗客が30分前から待っているからです。ただし、途中から乗車する場合は、道路状況によって何時間か遅れることがあります。また、出発時刻が決まっているバスは、乗客率が10%でも出発します。
料金は固定していますが、私は1度だけぼったくられました。2倍料金を払ってしまいましたが、それは『途中乗車・途中下車』の時でした。車掌が私に料金を請求した時、隣の乗客は「えっ!」って顔をしていました。その時の私は弱っていたので、言われたままの料金を払いました。
上:ラミア(ギリシャ)の長距離バスターミナル
中心部から3kmほど離れていました。
上:ベラト(アルバニア)の長距離バスターミナル
小さな街なので、近距離バスや乗り合いタクシーなども一緒にいました。
上:アルバニアの長距離バス
上:バス内の風景. (2) 鉄 道
今回は、アテネ〜カランバカで利用しました。6人用コンパートメントで、向かい合うように2つの座席がありました。ギリシャのカップル2組と同室になりました(写真右)。. . (3) 乗り合いタクシー
何度か利用しました。料金は長距離バスより僅かに高くなりますが、20%upまでです。また、途中で降りる人や乗る人がいるので、乗客率100%でなくても出発します。写真右の左端に写っている白い車は、『エルバサン(アルバニア)』で乗車した『ポゴドレック』行き乗り合いタクシーです。
座席にはとてもゆったりと座れます。. . (4) フェリー
海を渡るなら、フェリーと飛行機の2つから選択することになるでしょう。いずれにしても、便数が限られているので、十分に計画してください。ただし、ハイシーズン(夏)の地中海では臨時便がたくさん出ています。
上:アルバニアへ向う高速船『ドルフィン』
私のフェリーは90分かかりますが、この高速船は25分です(料金は同じ19ユーロ)。.
上:コルフ島(ギリシャ)からのフェリー
上:フェリーのデッキ
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近距離の移動
(1) 地下鉄
路線が分かりやすいので、旅行者が安心して使える乗り物です。アテネの場合、90分間有効の1回券(1ユーロ)、24時間券(日付けが変わっても良い、3ユーロ)の2種類があります。いずれも、地下鉄だけでなく『市バス』、『近郊バス』、『トローリーバス』を利用することができます。したがって、3ユーロの24時間券を購入すると時間を気にすることなく有効に使えると思います。右:地下鉄の改札口
これは地下鉄の改札口ですが、改札員はいません。自分でチケットを小さな機械に通して、改札した日時(利用開始の日時)を刻印します。90分間有効券も24時間券も、この改札時間からカウントされます。刻印を忘れたり、切符を紛失したりすると、罰金を払うことになるので十分に注意してください。これは『市バス』、『近郊バス』、『トローリーバス』でも同じです。また、切符は運転手や車掌から買えない場合があるので、乗車前に最寄りのキオスクで購入してください。.
上:アテネの地下鉄車内
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. (2) トローリー・バス
地上5メートルほどの位置に張られた電線から、バスの屋根についている『パンタグラフ』を通して電気をもらい、モータで走るバスです。空に張られた電線を見れば、これからどちらに向って走っていくか見当がつきます。また、同じ仕組みで走る路面電車もあります。
. . (3) 市バス
市バスは、走っている路線さえ分ればとても便利です。私は、90分間有効のチケットを使って、適当な方向へ走るバスに飛び乗ったり降りたりすることが好きです。間違えたら、逆方向のバスへ乗れば良い話です。このような方法は、バスがたくさん走っている大都市(アテネなど)で、市内地図を持っている時に挑戦すると面白いです。
右:ギロカスタル(アルバニア)の市バス
30レック(30円)でした。. . (4)乗り合いタクシー、個人タクシー
乗り合いタクシーは、決まった路線を走る8〜10人乗りの車です。その路線上なら、どこでも乗り降りできるので、大変便利な乗り物です。個人タクシー は、いわゆる「タクシー」ですが、ぼったくられる可能性が高くなります。タクシーを止める前に、一般料金を地元の人に聞いておき、タクシーを止めて乗車する前に、料金を事前交渉すると良いでしょう。メーターを使うなら、確実に動いていることを確認してください。
. . (5) ヒッチハイク
2回成功しました。アポロニア遺跡→ベラト(アルバニア)、オシオス・ルカス→ディステト(ギリシャ)、です。いずれも、素晴らしい旅人と出会えた体験でした。あなたも無理のない範囲でチャレンジしてください。. . (6) 徒歩
もっとも頼りになる移動手段です。最悪の場合、全ての荷物を持って10キロメート歩く覚悟を決めていれば、何とかなるでしょう。. . (7) その他
右の写真は、ギリシャの世界遺産がある『デルフィ』市内を走る『鉄道の形をした無料観光バス』です。タイミングが合えば、愉しい乗り物です!.