このページは、中2地学/takaの授業記録2001 です

実験3 大気圧
                   2001 2 

 今日は大気圧を確かめる実験をするために、自宅から蓋付きのペットボトルやアルミ缶を持参させました。簡単な実験ですが大きな変化があるので、普段感じることができない大気圧について考える意欲を高めてくれるでしょう。

 → 2003年度の実践観測3 気圧の測定も参考にして下さい


(上:終業のチャイムが鳴ってから実験風景撮影に協力してくれた生徒達)
手前の実験台にセットされている18リットル缶は、他の学級の生徒が持参したもの


<授業の流れ>

生徒実験 実験結果について考える 先生による応用実験
先生による検証実験

1 生徒実験

準備:ふた付きのペットボトルやアルミ缶、水、ビーカー、ガスバーナー、三脚、金網、できれば焼けど防止用の軍手(雑巾)

方法1(ペットボトル)
1 ビーカーに少量の水を沸かす
2 ペットボトルに水蒸気をためる
3 ペットボトルの蓋をする
4 冷えるのを待つ
5 以上
6 下の写真を参照して下さい


 火傷しないようにして、ペットボトルの中に水蒸気を溜めます。なお、水蒸気は100度C以下でも存在しますが、できるだけ高温の方が良いです。また、ペットボトル本体は、70度Cあたりで溶けてしまうかも?

 さてさて、どうなるかな?

 ここで質問です。どうしてペットボトルは潰れたのでしょう?

方法2(アルミ缶)
1 アルミ缶に少量の水を入れる沸かす
2 1を加熱する
3 水が沸騰したら火をとめる
4 蓋をする
5 冷えるのを待つ
6 以上
7 下の写真を参照して下さい



 どのような力が働いたのだろう?

 私が握りつぶしたのではありません。そもそも、キャップを閉めたままのアルミ缶を握りつぶすことは不可能かもね。

2 ペットボトルやアルミ缶が凹んだ原因を考える


3 先生による応用実験

準備:200ml三角フラスコ、ゴム風船、水、ビーカー、ガスバーナー、三脚、金網、できれば焼けど防止用の軍手(雑巾)

方法
1 三角フラスコに少量の水を入れる
2 三角フラスコにゴム風船をセットする
3 2を三脚にのせる
4 2を加熱する
5 風船が膨らむのを待つ
6 十分に膨らんだら加熱を止める
7 4、5、6を繰り返す
8 4、5、6のようになる理由を考える

風船が膨らむ理由
 風船の中を飛び回っている水蒸気が元気になって、風船を内側から押すからです。実際は、ゴムがもとの形に戻ろうとする弾性の力にも反発しなければなりませんが・・・

4 先生による検証実験(マグデブルグ半球)

準備:マグデブルグ半球、真空ポンプ

方法
1 マグデブルグ半球にグリースをぬる
 → 空気がもれないようにするため

2 2つのマグデブルグ半球をあわせる
3 2を真空ポンプにつなぐ
4 2を真空にする
5 2を真空ポンプから外す
6 2を左右から引っ張る
7 2が離れない理由を考える

→ マグデブルグ半球が離れない理由

5 本時のまとめ


(上:Dさんの学習プリント)

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