このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2004年度)です

観察9 植物の受精
              
                   2004 5 7(金)
                   各教室、または、第2理科室

 ほとんど1年生で学習済みであるが、学習指導要領の変更で3年生で学習することになっている。ここでは、細胞レベルで学習するが、詳しく学習する必要もないし時間もない。2002年度の実践、1年生物『観察1花のつくりも参考にして下さい。また、花粉管の伸びる様子を観察した1998年度の実践、3年生物『観察4『花粉管』もご覧下さい。

(上左:タンポポの柱頭についた花粉。成熟した雌しべの先端は2つに分かれる。)

(上右:ツツジの葯からこぼれ落ちる花粉。肉眼で観察すると、花粉がたらたら繋がっているように見えるが、顕微鏡で見ると細い糸に絡み付いてることが分かる。)

(左:ツツジの胚珠。雌しべの根元部分を剃刀で縦断すると、ちいさな白い粒々が観察できる。)


<授業の流れ>
1 植物の花のつくり

 植物の花は中心から、1『雌しべ』、2『雄しべ』、3『花弁』、4『がく片』になっている。そして、雌しべのもっとも大切な部分は『子房』に包まれた『胚珠』の中にある『卵細胞』である。


2 受精後の花

 受精すると、次のように各部分が成熟したり萎縮したり名称が変わる。
1 卵細胞+ 花粉→ 受精卵→ 胚
2 胚 乳→ 胚 乳(変化なし)
3 胚 珠→ 種 子
4 子 房→ 果 実
5 花 柱→ (萎縮する)
6 柱 頭→ (萎縮する)
7 雄しべ→ (脱落する)
8 花 弁→ (脱落する)
9 がく片→ へ た

3 花粉管について

 卵細胞の核と花粉の核が合体(受精)するためには、花粉から花粉管が伸びる必要がある。尚、正確には花粉の核は1つではく複数あるが、ここでは間違いを避けるため説明しなかった。

4 本時のまとめ
 受粉と受精を混同している生徒がいるので、1年生の復習をした。


◎ 生徒の学習プリント  


<評価基準>
1 自然事象への関心・意欲・態度
 B 自宅から花粉がついた花を持参できる

2 科学的な思考
 A 植物と動物の受精を関連づけられる

3 実験・観察の技能・表現
 B 植物の花、雌しべ、果実や種子のつくりを正しくスケッチできる

4 自然事象についての知識・理解
 B 植物が受精するとき、花粉から花粉管が伸びることを指摘できる 
 B 植物の受精を正しく説明できる


授業を終えて
 1年生の学習内容については、そこそこに憶えていてくれたのでほっとしている。

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