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1学期期末テスト 返却
2016 6 27(月)、28(火)
普通教室はじめに
中学生になってからの校内定期テストは2回目になります。テスト返却の時間、私は生徒に問題解説をさせるようにしています。私からの授業はすでに終わっているのですから、私が同じことを繰り返す必要はありません。私より優秀な生徒はたくさんいますから、その子たちにお願いすれば良いのです。私の考え方と手法は、初回テスト返却時に教えてあります。したがって、本時はその確認作業になります。指導手順は4年前の実践『考察4:1年理科1学期期末テスト返却1年(2012年)』をご覧ください。本ページは、本年度の画像記録3枚(図1〜図3)だけです。
図1:A組での板書図1で、初めに板書した内容は、平均点が63点だったことです。前回は56点だったので、7点アップしたことになります。したがって、自分の得点が7点上がったとしても、前と変わらない、と説明しました。
次に板書したことは、画面中央にあるタンポポの花と平行脈のスケッチの模範解答です。これはテスト返却前に書いたもので、事前に採点基準を示すことで、不要な混乱を回避します。
右端にある本時の流れです。自分の解答用紙を受け取ったら、(1)間違えた部分を赤ペンで直し、(2)採点に間違いがあれば先生に申し出て、(3)問題用紙が持参したか点検をうけてから、(4)本時のメインとなる質問コーナーを行う、という流れになります。図1左端に『質問コーナー』が設置されています。
図2:友だちの質問について、解説するBさん何の解説をするかは、質問内容によって決まります。その内容は生徒が選ぶので、学級ごとに変わりますが、すべての学級で共通する問題もあります。共通する質問が出た場合、その授業は十分に理解できなった(先生の指導が不十分だった)と判断することができます。もちろん、授業時間が十分に確保されていないことが大きな原因の1つだと思いますので、若い先生は悲観しないでくださいね。
図2右奥にある板書は、質問コーナーの手順を示しています。解説者は、解説を一通り終えたら、(1)これで解説を終わります、と宣言し、(2)何か質問はありますか、と問いかけます。自分で答えることができなければ、自分の代わりに答えてくれる人を募ったり交代することがきます。そして、最後に(3)これで終わります、と宣言して自席に戻ります。解説を聞いていて、わかった人は拍手をします。
図3:Bさんに続いて、同じ問題を異なる方法で解説するCさんある問題の解き方・考え方は1つではありません。また、同じ解き方・考え方であっても、違う人が解説するとよく分かったり、逆にわらなくなったりします。ここで問われるのは、他人を理解させるための力です。これは、自分が理解することとは別次元の力が要求されます。
終わりに
冒頭にも述べましたが、『考察4:1年理科1学期期末テスト返却1年(2012年)』に指導手順があります。また、私の著書『中学教師が絶対知っておきたい一斉授業の教科書(学陽書房年、2015年、福地孝宏著)』に生徒が主体となって行う授業方法が書かれています。興味ある方はご覧ください。