このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2012年度)です

第28時
考察4:1年理科1学期期末テスト

     2012 7 4(水)、5(木)、6(金)
     普通教室、理科室

はじめに
 今日はテスト返却&解説です。生徒にとって、中学校で初めてもらう通知表の中身が見えてくる瞬間です。高い評価をもらえる生徒は良いのですが、努力がすぐに結びつかない生徒はショックを受ける時期でもあります。テストの得点や通知表の評価で高い数値を得ることは1つの目標ですが、それらは究極の目標ではありません。それをしっかり理解させるために評価システムをくり返し示し、毎日の授業の大切さを教えたいと思います。毎時間楽しむこと、発見すること、考えること、疑問を持つこと、工夫すること、努力すること、まとめること、発表すること、話合うこと、人の考えを聞くことです。1学期を振り返り、自分の長所を短所を1つでも見つけるチャンスにさせたいと思います。


上:質問コーナーに書きに来た生徒達
 注目のポイントは、その右側にある解説者。個人情報保護のため文字を加工させて頂きましたが、すでに2人の生徒が解説者として応募しています。もちろん、解説したい生徒が自分で氏名を書きにきます。解説は教壇で行います。黒板に書きにくる生徒達を見て、私もわくわくでした。


本時の目標
1 問題と正解の関係を理解する
2 密度の練習問題の解き方テクニックを1つマスターする
3 1学期の学習を振り返り、自分の長所を短所を客観的に分析する
4 2学期の学習方針を立てる

準 備
生 徒 教 師
  • 筆記用具
  • 教科書、理科便覧、ファイル
  • 問題集用紙
  • 採点済みの生徒の解答用紙
  • 本日の学習プリント (1/人)
  • 検印、スタンプ

授業の流れ
 基本的に別ページ『1学期中間テスト』で紹介したものと同じです。

(1) 始業のあいさつ、本時の内容紹介、準備
 本時の内容は、テスト返却、その解説、1学期の評定の決め方です。テスト返却時はざわつくものですが、間違いが起こらないように『机上に出しておく物』を限定します。
  机上に出しておく物
  1) 問題用紙
  2) 赤ペン
   筆箱はダメです!
   原則、シャープや消しゴム付の赤ペンも不可です

(2) 模範解答の配付と確認
 模範解答を配付すると、生徒達は静まり返ったり一斉に話したり、波打つ状態になります。彼らの話題をチャックし、その後の解説に活かしましょう。テスト返却する前に、ある程度の解説をしておくと、集中力が高まります。採点上のポイントや間違いが多かったものを指摘したり、図やグラフ、難しい漢字を板書しましょう。とくに難解な問題は、この時点で軽く解説し、返却後に再度確認する、という手順も悪くありません。

(3) 平均点の発表
 前回は77点、今回は46点でした。前回高すぎたので、問題を難しくしたことが原因です。得点だけを見てショックを受けるといけないので、事前に、前の得点を思い出させ、そこから30点引き算させます。それが自分の予想点です。

(4) 机上の再確認→ テスト返却
 テスト返却前にもう一度、机間巡視します。机上に問題用紙と赤ペン以外が載っていないか確認してください。筆箱などがあれば、確実に指示します。赤ペンがない生徒は、友達に借りさせれるか、他の色ペンを許可します。シャープペンシルや消しゴム付の赤ペンは不可ですが、どうしてもそれしかない場合は、その生徒を着目することを知らせたり、生徒の解答用紙を先生の赤ペンで全て再チェックしたりします。間違いが100%起こらないようにするためです。その後は、さくさく返却します。返却には時間をかけません。

(5) 生徒による答え直し
 模範解答を見ながら間違えたところを赤ペンで直します。そして、採点ミスがあれば先生に訂正してもらいます。

 また、神経質になったり落ち込んでいたりする生徒がいないか探します。この時間を使って、通知表の評定の決め方を再確認することでリラックスさせましょう。学校での評価は定期テストだけで決められる単純なものではありません。毎日の授業を評価しなければ、学校の価値がありませんからね。営利目的の塾、合否を決める入試テストと隔絶しています。定期テストは重要ですが、1つの参考資料に過ぎません。

(6) 問題用紙を持参したことの確認
 問題用紙の1枚目にクラス、番号、氏名を書かせます。書けた生徒は検印をもらいます。

(7) 質問と解説
 あるクラスで新しい試みをしました。質問と同時に、その解説者を求めたのです。1年生では無理かな、と思いましたが、私の予想を覆してくれました。
 「それでは質問を受けつけます。質問がある人は、黒板に問題番号をその内容を書いてください。それで、今日は質問だけでなく、その解説者も募集します。その問題が解けた! その問題の解説したい! という人も募集します。質問が出たら、積極的に応募してください」


上:左から質問したい問題の番号、内容、および、質問に対する解説者


上:上皿てんびんの使用法について解説する生徒


上:質問者がなかったので私が解説したもの


上:合金の密度に関する問題の解説
 生徒の素晴らしい解説があったのですが、カメラがなくて私の汚い字で失礼しています。


上:他クラスでの合金の密度に関する解説
 このクラスは、生徒の解説を私がまとめ直しました。時間がなかったからです。時間がなくてご免ね。


上:植物の蒸散に関する解説
 これも生徒の素晴らしい解説があったのですが、カメラがありませんでした。なお、表やグラフは私が板書しておき、表の中身やグラフの数値は解説者が書き込むようにしておきました。


授業を終えて
 前のページ『練習3:密度』では、先生が主導権を握ることが多くなるとコメントしましたが、撤回します。かなり高度な問題でも、生徒でも可能です。先生は見ていればオッケーです。もちろん、混乱した時に収拾するだけの力量を持っていれば、の話ですが、かなり高度な問題でもいけます。全国屈指の難関校のスーパー難問でも、問題という形式になっているなら、先生は見ていれば良いでしょう。それを確信できる1時間でした。子どもの力は本当にすごいです。サンキュー! 

関連ページ
考察15 1年理科1学期中間テスト 1年(2012年)
テスト返却2(1学期期末テスト) 1年(2002年)
テスト返却2(1学期期末テスト) 1年(1999年)

第27時 ←
練習3:密 度

→ 第29時
実習5:マッチ、ガスバーナー

↑ TOP

[→home
(C) 2012 Fukuchi Takahiro