HomeMr.Taka 中学校理科の授業記録1年(2016年度)

実験1 光の三原色

     2016 10 21(金)〜25(火)
     理科室

はじめに
 今日から物理学を学びます。その内容は『光』『音』『静力学』の3つです。学習量と授業時間が不一致なので、先生と子どもは大変ですが、やるしかありません。がんばりましょう!

 さて、初日となる今日は、プリズムによる太陽光の分解(関連ページ『太陽で虹をつくろう1年(2002年)』)、および、光と色の三原色の違いを学習します。本年度はおこなっていませんが、4年前の『実験1光の3原色1年(2012年)』は色セロファンを使ったムード満点の授業です。先生のための資料『光と音に関するノート』と合わせてご覧ください。


図1:マゼンタの違いに歓声をあげる生徒達(実験1光の3原色1年(2012年)


本時の目標
・今日から物理学を学習することを知る
・光について多角的に話し合い、まとめる
・プリズムで分解された太陽光を見て感動し、光への興味を深くする
・色と光の三原色を正しく理解する

準 備

生 徒 教 師
  • 教科書
  • 理科便覧
  • 本日の学習プリント (1/人)
  • プリズム
  • 暗 幕
  • 色チョーク(赤、黄、緑、青など)

授業の流れ
(1)本時の紹介 (1分)

(2)物理学の紹介(5分〜10分)
 冬休みをはさんだ約3ヶ月間で、光 → 音 → 静力学を学習します。

(3)光とは何か  (10分〜20分)
 下図2〜図4は、3つの学級で発表・まとめたものです。


図2:光とは何かに関する板書(A組)


図3:同上(B組)


図4:同上(C組)

思考させるためのヒント
(あ)光っているものを探す
(い)暗幕を閉め、理科室の中を真っ暗にする
(う)目を閉じる

(4)演示実験:太陽光をプリズムで分解する(5分〜10分)
 理科室の電気を消し、暗幕を閉めます。できる限り暗く、外光が入らないように正確に閉めてください。きちんと準備すればするほど、その先にある感動が大きくなります。そして、暗幕の一部を開け、一筋の太陽光を入れます。眩しくて直視できないほどの明るさを感じるなら、実験成功は間違いありません。そして、その光の中にプリズムを置き、ゆっくりと角度を調節します。教室の白い壁に太陽光スペクトルを作ってください。生徒たちの歓声が上がります。


図5:教室正面につくられた太陽のスペクトル(太陽で虹をつくろう1年(2002年)

 前後の展開は14年前の記録『太陽で虹をつくろう1年(2002年)』をご覧ください。


図6:プリズムによる太陽光の分解に関する板書(B組、クリックすると拡大します)

 (5)光と色の三原色 (15分)
 光の三原色は『』、色の三原色は『マゼンタシアン』です。美術家の先生と事前相談しおくことも大切です。


図7:光と色の三原色に関する板書(A組、クリックすると拡大します)


図8:同上(C組、クリックすると拡大します)

(6)本時の感想、考察 (5分)


授業を終えて
 光の学習は楽しそう! と感じることができれば成功です。成功したかどうかは「次の理科は、鏡を持ってきなさい」と指示すればわかります。興味をもった生徒は、なんとしてでも持ってこようとするものです。

関連ページ
太陽で虹をつくろう1年(2002年)
実験1 光の3原色1年(2012年)
光と音に関するノート

実践ビジュアル教科書『中学理科の物理学
第5章 目で見る  光とは何か、振動数による電磁波の分類  p.84
 光源と反射光、光から見た物質や物体の分類  p.85
 光の3原色による色の合成  p.87

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実験2 光の直進性と反射の法則

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