このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 年(2017年度)です

第4時
観察4 水中の微生物を
   単細胞生物と多細胞生物に分類する

2018 4 21(金)
普通教室

はじめに
 本来は顕微鏡実習を取り入れたい内容です。また、1年生でもほぼ理解できる内容です。

関連ページ
生物の分類2年(2000年)
→ 生物の分類


上:教科書を参考にしながら本時の感想を書く生徒


本時の目標
・代表的な水中の微生物を、興味をもってスケッチする
・生物は、単細胞生物と多細胞生物にわけられることを知る
・単細胞生物は、1つの細胞内にいろいろな器官があることを知る

準 備

生 徒 教 師
  • 教科書
  • 理科便覧
  • ファイル
  • 本日の学習プリント(1 /人)
  • (1 /班)

授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)

(2)水中の微生物を単細胞生物と多細胞生物にわける (5分)
 私は『プランクトン』ではなく、『水中の微生物』を単細胞生物と多細胞生物に分類させました。

 プランクトンは『水中の浮遊生物』とする人が多いのですが、曖昧です。例えば、ゾウリムシが浮遊(ふゆう)しているのか繊毛で運動しているのかは微妙なところです。大きさも決まっていないので、巨大クラゲをここに分類することも可能です。

 微生物は『微小な生物』という意味です。これも具体的な数値がないので、肉眼で観察できるミジンコは微妙です。また、微生物には空気中を浮遊したり、土の中で生活したり、生活場所をかえるものなど多様です。


上:A組での板書

 生物を単細胞生物と多細胞生物に分類することは、比較的簡単です。ただし、同じ形態で同じはたらきをする細胞の集まりである『クンショウモ』は微妙です。両者の違いは、(4)多細胞生物の細胞がつくる階層で、1つの規準を示します。その前に、水中の微生物をスケッチさせます。

(3)水中の微生物のスケッチ(20分)
 教科書や理科便覧にある写真を見て、興味あるものをスケッチさせます。スケッチの方法については再確認しておきましょう。はじめはどうしよかと迷う生徒もいますが、5分、10分と経過するうちにどんどん集中していきます。先生は机間巡視し、スケッチ方法について個別に指導しましょう。また、スケッチに微生物の特徴や気づいたこと、注意して描いたことをコメントさせるようにしましょう。


上:理科便覧をみてスケッチするB君


上:Cさんの学習プリント

 

 


上:D君の学習プリント

(4)多細胞生物の細胞がつくる階層 (10分)
 多細胞生物は、以下のような階層をつくっています。詳しくは、実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学単細胞生物から多細胞生物へ(p.14-p.15)をご覧ください。


上:多細胞生物がつくる階層(細胞、組織、器官、系、個体)

(5)細胞のつくりの復習 (15分)
 2年生になってから満足に教科書を読んでいないので、ここで教科書を読みながら、細胞のつくりを復習します。子どもたちは2時間前のプリント『観察2ハタケニラの細胞、動物細胞と植物細胞の比較』にまとめます。


上:細胞のつくりについてまとめた板書

(6)本時の感想、考察 (5分)


授業を終えて
 微生物のスケッチは、集中し始めると止まらなくなるので、授業後半の作戦を考えながら『宿題』にしてくだい。子どもの興味関心をみるよい材料になります。

関連ページ
生物の分類2年(2000年)
→ 生物の分類

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学

第1章 生命とは何か  水中から微生物を探そう p.11-p.13
 単細胞生物から多細胞生物へ p.14-p.15

第3時 ←
観察3 動物とは何か!

→ 第5時
観察5ヒトの消化器官
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