このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 年(2017年度)です

第40時
実験14 酸化銀の分解 

2017 9 15(金)
理科室

はじめに
 酸化銀は比較的高価な薬品ですが、ピカピカの銀を得られる思い出深い実験ができます。

関連ページ
実験8 酸化銀の分解(還元)(2年)2003年
実験3 酸化銀の分解(還元)(2年)2000年


上:ろ紙、銀、黒い画用紙


本時の目標
・酸化銀を加熱し、銀と酸素に熱分解することを検証する
・酸化銀の熱分解のモデル図を書き、化学反応式について理解を深める

準 備

生 徒 教 師
  • 教科書
  • 理科便覧
  • ファイル
  • 本日の学習プリント(1 /人)
  • ろ 紙  (1/人)
  • 試験管   (1/人)
  • 酸化銀  (1.0 g弱/班)
  • アルミホイル(40mm×100mm程度 /班)
  • 線 香  (1/班)
  • 鉄製スタンド(1/班)
  • ガスバーナー(1/班)
  • チャッカマン (1/班)

授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)

(2)酸化銀の熱分解の化学反応式 (5分〜7分)
 係数が難しいように感じますが、意識せずごく当然ように進めてください。


上:酸化銀の熱分解の化学反応式

化学反応式を教える手順
(1)(  )→(  )+(  )を書く
(2)(1)に、(酸化銀)→(銀)+(酸素)と書く
(3)酸化銀の化学式を確認する
(4)酸化銀のモデルを板書する
(5)の化学式を確認し、モデルを確認する
(6)酸素の化学式を確認し、モデルを確認する
(7)化学変化の前後で、原子の数があうように係数を考えさせる

(3)酸化銀・銀・酸素を調べる方法  (8分〜12分)
  酸化銀は黒色であること、銀は金属光沢、酸素は火のついた線香で確認する。

(4)実験の手順 (8分〜12分)
 銀は簡単です。酸化銀を加熱し、残った固体をこするだけで確認できます。問題は空気中に飛散する酸素です。確認のチャンスは、酸化銀を弱火〜中火で加熱し、その色が黒から白になった直後です。すぐにガスバーナーを外し、先生を呼び、線香による確認作業をさせます。成功した班には合格印を出します。


上:実験手順に関する板書

 合格印をもらったら、再び加熱し、酸化銀を完全に還元させます。

(5)生徒実験 (20分〜25分)
 簡単で安全な実験です。別ページ『実験8 酸化銀の分解(還元)(2年)2003年』もご覧ください。


上:酸化銀をアルミホイルでつくった皿に入れる様子


上:酸化銀を加熱している様子


上:加熱後、試験管の中でこぼれてしまったものを取り出すために割った試験管


上:ろ紙の上で加熱後の白い物質をこすり、金属光沢を出している様子

金属光沢を出すためのポイント
(1)試験管の底でぐいぐいやる
(2)叩くのではなく、ぐるぐる回す感じ
(3)机間巡視し、うまくできない生徒に対して個別に実演する
(4)ハンマーなどで叩くと、飛び散ってしまう

 キラキラができたら、黒画用紙に移したり、ろ紙の余分な切り取ってプリントに添付させる


上:黒い画用紙にのせた銀(写真下は部分拡大)


上:もう一枚上の写真の部分拡大


上:ろ紙、銀、黒い画用紙


上:黒い紙に移している様子

(5)本時の感想、考察 (5分)


上:片付けが終わった理科室風景(クリックすると拡大します)
 本時の板書は、上のものですべて


授業を終えて
 加熱後の白い物質をキラキラにさせる作業では、どの生徒も本気で取り組んでいます。

関連ページ
実験8 酸化銀の分解(還元)(2年)2003年
実験3 酸化銀の分解(還元)(2年)2000年

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