このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 3年(2018年度)です

第43時
実習1 食物連鎖、食物網

     2018 9 14(金)、18(火)
     普通教室

はじめに
 今日から生態系に関する学習を12時間行います。本時の学習内容は別年度の記録『食物連鎖3年(2004年)』『食物連鎖3年(2001年)』を参考にしてください。


図1:生態ピラミッド


本時の目標
・生態ピラミッドについて理解する

準 備

生 徒 教 師
  • 教科書
  • 理科便覧
  • ファイル
  • 本日の学習プリント(1 /人)

授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)

(2)生態ピラミッド (10分〜20分)
 下図1のように、3段階(植物・草食動物・肉食動物)の生態ミラミッドをおさえます。次に、菌・細菌を追加し、食物連鎖の輪を閉じます。


図1:生態ピラミッド

指導上のポイント
(1)有機物
 有機物・無機物の定義はあいまいですが、授業では図1のオレンジ色のようにまとめました。ポイントは植物・動物・菌など、すべての生物自身は有機物である、ということです。また、動物の排泄物も有機物です。

(2)無機物
 無機物は、植物が根から吸収できる小さな物質、とします。その物質は、毛根の細胞膜を通過できるほど小さな物質、水に溶ける物質、です。

 授業では植物の三大肥料(窒素、リン、カリウム)を紹介しました。

(3)分解者
 菌・細菌のうち、植物以外は利用できない物質(無機物)まで分解する生物を『分解者』といいます。したがって、菌・細菌の中には『分解者』といえないものもありますが、厳密に分類することは難しいので『(ほぼ)分解者』とします。

土の中の生物
土の中には、分解者ではない生物がたくさんいます。土の中の生物は落ち葉を起点とする複雑な生態系をつくっており、草食動物も肉食動物もいます。ミミズやムカデは、その例です。教科書に『土の中の生物=分解者』と記述してあっても、きちんと訂正して説明すべき内容だと思います。もし、ミミズやダンゴムシを分解者とするなら、小便や大便を排出するウシやイヌやヒトも分解者になります。

(3)食物連鎖、食物網、生態系 (3分〜5分)
 食物連鎖、食物網、生態系という語句を簡単にまとめます。


図2:食物連鎖、食物網、生態系のまとめ


図3:B組でのまとめ

(4)食物連鎖、食物網の例 (5分〜10分)
 教科書にある図を見ながら、生物どうしのつながりをプリントにまとめ直します(下図4、5)。


図4:食物連鎖、食物網


図5:同上

 その後、いろいろな場所における食物網を図示させます。宿題、自由研究にしても面白い題材でしょう。

(5)本時の感想、考察 (5分)


授業を終えて
 最近は、食物連鎖ではなく食物網という言葉を使うようになってきました。複雑な生物どうしの関係が見えてきたということでしょう。

生徒と先生の会話
「支配者!」
「おおっ!! 肉食動物が支配者なら、草食動物は犠牲者ですね!」

関連ページ
食物連鎖3年(2004年)
食物連鎖3年(2001年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学

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