このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 3年(2018年度)です |
第52時
寒天培地の結果&自習2018 10 9(火)
普通教室はじめに
先日つくった寒天培地にできた微生物を調べます。(1)肉眼でコロニー(集団)観察、(2)ヨウ素液によるデンプンの分解、以上2つです。しめて20分かならない内容なので、その後は明日10(水)から12(金)まで行われる2学期中間テストの自習とします。
図1:寒天培地のヨウ素反応(左はそのままの土、右は焼いた土)
本時の目標
・寒天培地でつくった微生物のコロニーを観察する
・ヨウ素液で微生物のはたらきを確かめる
準 備
生 徒 教 師
- 教科書
- 理科便覧
- ファイル
- 本日の学習プリント(1 /人)
- 先日セットした寒天培地(1 /班)
- ヨウ素液(適量)
- 5mLこまごめピペット(1)
授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)(2)ヨウ素液の紹介 (3分)
ヨウ素液は、原液を薄めて使いますが、濃いめのオレンジ色にしてください。黄色まで薄めると、培地にかけたとき無色に見えます。
図2:水で薄めたヨウ素液
ピペットの中の色を見てください。ビーカー内のものより黄色に見えます。(3)寒天培地の観察(分〜分)
子どもたちがつくった寒天培地を配布します。
図3:『そのままの土』と『焼いた土』の寒天培地を運ぶ子ども
(『寒天培地で微生物を培養する』から)
図4:培養後の寒天培地
左は『焼いた土』、右は『そのままの土』
図5:寒天培地を観察、スケッチする様子
図6:培養後の培地(4)寒天培地のヨウ素反応(10分〜15分)
子どもたちの手でヨウ素をかけさせても良いのですが、反応がわからないことがあるので、先生が班ごとに回ると良いでしょう。10班あるなら、10分あれば1班につき1分間指導することができます。
図7:結果A-1↓
図8:結果A-2図7と図8の結果は、判断が難しくなっています。
左:そのままの土(赤紫色〜黄色、デンプンなし)
右:焼いた土(青紫色〜黄色、デンプンあり)
図9は、ヨウ素液をかける前の図7の左:そのままの土(微生物が生きている土)です。
図9:そのままの土
土が寒天培地にめり込んでいるように見えるのは、寒天が十分に冷え固まる前に土をのせたからです。土のまわりの寒天は白濁していますが、これは微生物が繁殖しているからです。典型的なコロニーではありませんが、微生物のはたらきであるこことは間違いありません。変な匂いがするのは、微生物が分解してできた気体によるものです。
これにヨウ素液をかけると、図8の左のようになります。理想的な実験結果の場合、微生物がデンプンを食べてしまい(分解)、ヨウ素液は反応しないはずです。黄色のままのはずです。しかし、図8の左は赤紫色〜黄色です。これだけでは微生物のはたらきは確認できませんが、図8の右は青紫色〜黄色なので、これと比較することで確認できます。
図10:結果B-1↓
図11:結果B-2図10・図11
左:そのままの土(黄色、でんぷんなし)
右:焼いた土(青紫色、でんぷんあり)
図12:結果C-1↓
図13:結果C-2図12・図13
左:焼いた土(青紫色、でんぷんあり)
右:そのままの土(黄色、でんぷんなし)
図14:結果D-1↓
図15:結果D-2図14・図15
左:そのままの土(黄色、でんぷんなし)
右:焼いた土(青紫色、でんぷんあり)
図16:おまけ(5)2学期中間テストのための自習 (0分〜20分)
(6)本時の感想、考察 (5分)
授業を終えて
note:生徒と先生の会話
「先生、チーズの匂いがします」
「食べないでくださいね!」関連ページ
かび(菌類)の観察3年(2001年)実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学』
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