このページはアクティブラーニングを斬る!Mr. takaによる、若手教師のためのワンポイント・レッスンです

1 アクティブラーニングって何?

6 私から3つのお願い

お願い1 アクティブラーニングという語を削除する
 アクティブラーニングという語の削除、を提案いたします。まだ間に合います。今は素案、ですよね。私は削除を決断したり削除したりできる立場ではなく、ただ命令に従う立場です。命令される教育関係者が混乱しないようにお願い申し上げます。

 実行していただける方がいらっしゃるなら、立派な上司として、たくさんの人がついて行きたいと思うはずです。日本の教育、日本の子どもたち、日本の将来は明るいと思います。しかし、これまでの歴史をみると、一度出したものを撤回することは難しいようです。私がアクティブラーニングを取りあげたのは、すでに20年後の将来を見据えてのことです。すなわち、次の次の学習指導要領の素案が示される2026年頃に同じような過ちが繰り返されないようにするためでもあります。同じ失敗を繰り返した時、私と志を同じにされる方はこの記事を引用してください。みなさんの役に立てることを、心から望んでおります。

お願い2 学習指導要領ではラーニング=学習、とする
 別ページ『ネット検索で、初めに出てくるもの』で紹介したように、ラーニング=学修のようです。つまり、アクティブラーニング=アクティブ学修、ということになります。これは土台の間違いです。学習指導要領のラーニングは学習である、と訂正するべきです。表題と内容を整合させるべきです。失敗を改めることに遅過ぎることはありません。

重要!

 学習指導要領においては、ラーニング=学習です。速やかに訂正しなければ、日本語が変質する可能性があります。高校までは学習、大学から学修、として区別しましょう。きちんと使い分けるべきです。

 子どもたちが日常的に使っている学習、という言葉をおろそかにしないでください。学習は大切な言葉です。

 繰り返します。これは学修指導要領ではく、学習指導要領です。

お願い3 カタカナ言葉を慎む
 雰囲気や思いつきで使ったのだろう、造ったのだろう、と思われるような不用意なカタカナ言葉の使用は慎むべきです。アクティブは活発な※1、ラーニングは学習に置き換えることで、かなりの混乱が収まります。また、これが外国由来の教育用語 Active Leraningの発音をカタカナ表記したものなら、それは別次元の問題です。母国で十分に理解できていない・されていない用語を教育指針にすることは論外、国の教育の死活問題といえます。
※1 できるだけわかりやすい表現として「活発な」を提案します

===

 要望ばかりになりましたが、土台が間違っていると思われるので、同じ教育を志す者としてお願い申し上げました。削除は一番明快な方法ですが、もし、混乱をおさめるより良い方法がありましたら、それでも構いません。子どもたちのため、日本の将来のためによろしくお願いします。

2016年11月28日

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※2 すでに流通している表現「能動的」を使用します

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