このページは、旅行記ミャンマー2000冬です

  私の日記
          

  12月31日                (晴れ)
  ◎ インレー湖 3日目 =====================
  終日: ボートで村巡り 
    ・ 水上市場(ヘヤーヤーマー)hei ywa ywama
    ・ ホンドーウー・パゴタ   pon dawoo
    ・ ジャンピングキャット・モノストリー
    ・ ホエサーコー村       pee ser gone 叔父さんの村
    ・ リンキン寺
    ・ サヤジー         saya kyi
    ・ 温 泉
  夜 : モンミュの家で夕食
                           ニャウンシェ泊3 
  =================================

  4:15
  チチチチ、チチチチ  

  起きよう! 

  時計の電子音で、決断した。

  2日前、早朝のバスに乗るためにセットしたままの時刻になっている。昨日
  の朝は寒くて起きれなかったけど、今日は暖かい。寝袋に入り、シーツ、毛
  布、うすい布団をかけて寝たから。

  目をあけると、うっすらと部屋の間取りが見える。およそ10畳の部屋に窓
  が2つ。今はカーテンがしまっているけど、向こうには専用のテラスがある。
  そこは広くて5畳ほどあり、テーブルや椅子もあって、Mac置いて仕事す
  ることができる。川や星を眺めたり、人々や船の往来を見ることができる。
  私がお気に入りのキラキラ「パゴタ」も見える。トイレ・シャワールームは
  部屋の面積の1/4。広く感じるけど、この部屋ですることは、「荷物をお
  く」「トイレ、シャワー」「Macを打つ」「荷物を整とんする」「寝る」
  だから、トイレ・シャワールームは広くてよい。

  昨日はもっと広い部屋にいたけど、必要以上のスペースは私の心にすきま風
  をふかせた(本当にすきま風が吹いていて、季節外れの蚊もたくさんいた)。
  金持ちに限らず、大きな家に住みたがる人がいるけど、その人たちは満たさ
  れないものを満たそうとして、一番大切なものをからっぽにしてしまう可哀
  想な人々なのでは、と思う。

  外にでて星を見る。奇麗だ。オリオンやスバル、その間にあるうすい星をつ
  ないでつくる小さな二等辺三角形の星座(何だったっけ)。もっと、星の名
  前を知っていれば、たくさんの仲間に囲まれているようで楽しくなるだろう
  と思う。日本に帰ったら星の勉強をしよう。

  8:00 ボート出発
       今日は柴山さんと一緒。
       ツーリステックな場所から始める。
  
  (上:軍服を着た人たちが、手作業で埋め立て工事をする)
     堤防らしきものを4、50作っている。

  9:30 ヘヤーマーマー着

  小さなカヌーが近づいてきて、「こんにちは」。何だろうと思ったら、
  土産物売りである。モンミューによると、ここの水上マーケットでカ
  ヌーに乗って商売をしているのは全て『ツーリストのための土産物屋』
  だってさ。

  水上マーケット(ヘヤーヤーマー)
  上陸して散策する。

  とてもツーリステックでつまらない。

  パゴタの周りに市がたっている。だけど、そこにたどり着くまで、
  またまた『ツーリストのための土産物屋』の間を歩かなければなら
  ない。
  
  (上:干した魚を買う人。)
     生魚はほとんど見なかった。

  
  (上:パオ族の少女を発見)
     だけど、お金を見せながら「金、かね」と言っていた。
     ノーファインダーで撮影。

  彼女達のおかげで、パオ族の民族衣装がわかった。黒の布で、縫製した
  ところに赤黄青などの色をつける。頭には、写真上のようにオレンジを
  基調にした布を巻いていることが多い。男はほとんど民族衣装を着てい
  ない。

もっと見たい方
→ 水上マーケット

  つぎは、『シルバー&ゴールドのお土産物屋』
  せっかく来てもらったけど、パス。
  「モンミュ、ごめんね。」

  つぎも、『手織り工場の』お土産物屋
  パスしたかったけど、可哀想だから寄り道してあげる。
  
  (上:糸を紡ぐ老婆。ゲゲゲの・・・)

  
  (上:ここぞとばかりに撮影する。)
     お土産屋だから、どんなに撮っても文句は言わないだろう。

  ホンドーウー・パゴタ
  インレー湖に浮かぶ巨大なパゴタ。と言えばかっこいいけど、これま
  た観光化されていて、・・・。内部には『金の石』が5つあって、こ
  れはいい感じ(写真下)。柴山さんに金箔を買ってもらい、張り付け
  ました。250K/5枚
  
  (上:女性は触ることができません。)

  ジャンピングキャット・モノストリー
  「飛ぶ猫のいる寺院」
  何も知らずに入ると、4、5匹の猫が気持ち良さそうに寝ていた。ぽか
  ぽかいい気分なので、一緒に座って遊んでいた。すると、子供連れのミ
  ャンマー人がやってきて、ばらばらばらーっ、と景気よく
  小魚をばらまいた。
  「えっ!何で、猫に餌をやるの?」
  「インレー湖で魚を捕っているのは猫にやるため」
  と思ったが、さらに驚いたことには、猫は口の手前(数cm)まで運ん
  でやらないと食べないのである。なんたる贅沢な猫。なめるなよ!と
  思った途端、小さな輪を持った男が出てきて、猫を跳ばせた。
  おお、これがかの有名なジャンピングキャット!

  

→ もう少し見たい人
ジャンピング・キャット

    12:45 
    これで、本日のツアーはお終い。

    出発前に「ツーリステックだよ」と言われていたが、本当にそうだ
    っだ。特に、ジャンピング・キャット・モノストリーの僧侶に
    「首長族の女が見たいか?」
    「見たければ3ドル出せ。」
    「でなければ、お終い。」
    「今日は、帰るだけ。」
    と言われたとき頭にきた。

    ===

  しかし、これからが本番である。

  モンミュに、「小さな村をまわってくれ!」とお願いする。
  
  (上:片足で漕ぐ人)

  
  (上:小さな水路に入って、いい感じ)

     ++++
      +++
       ++
        +
     いくつかの村をまわった
        ++++
        +++
        ++
        +

  ホエサーコー村
  昨日と同じ村。あの叔父さん家だ。
  「まさか、また来るとは思わなかったなー」
  でも、いいんだー。
  
  (上:私が写っているんだけど、わかりますか?)

続きは、こちら
→ モンミュのおじさん家

  ===

  次に着いたのは、リンキン寺
  ここには首長族の女がいるらしいが、見せ物に落ちぶれてしまった人
  間を見ても面白くない。
  
  (上:リンキン寺の外観)

  寺に入ると、少年僧たちが大きな声で読経している。あちらこちらから
  の声が響きあい、美しい音楽のよう。熱心に勉強しているところに出合
  ったのは初めてだった。私は彼らの様子を撮影した。

  
  (上:デジタルカメラの画像を見ていたら、たくさん集まってきた)

もっと見たい人
→ リンキン寺

  15:15  リンキン寺出発

  無理を言って、温泉に寄り道してもらう。もう、ここまで来ると「寄り
  道」を通り越し、完全に「別のツアー」になっている。2倍料金払わな
  いと勘定合わないかもね。

  温泉(名前は特になし)
  硫黄の臭いがして本格的。入浴料1ドルの酸きてな施設もあったけど、
  無料の露天風呂に入る。パンツは脱いじゃあいけないかも知れないけ
  ど、後ろ向きになって脱いだ。

  浴槽の壁面はぬるぬるしている。緑色の藻が生えている。よくよく見
  ると、「何じゃ!」。温まっている人もいるけど、石鹸で洗濯してい
  る人もいる。さっき見た透明な源泉が、白いはずだよ。
  
  (上:柴山さんに撮影していただいた)

  ぜんぜん、ゆっくりする気分にならない。入っていればいるほど、身体
  が汚れてきそうなので、さっさと切り上げる。源泉で放っていた硫黄臭
  も、他の臭いで完全に消されている。

  
  (上:女湯は、こんな感じ)
     温泉と言うより、やっぱり「洗濯場」。

  ===

  17:05 ホテル着

  18:00 モンミューの家に出発
        これから彼の家で、夕食を御馳走になるのだ。

  モンミュの家まで徒歩15分。
  歩きながら、いろいろ話をした。
    <モンミュについて>
    ・ 21才
    ・ 結婚して2年目
    ・ 奥さんは20歳
    ・ 9ケ月の赤ちゃんがいる
    ・ 日給300K(80円)
     (客がナイ場合、オーナーが100Kか200Kくれる)
    ・ 小さな部屋を3000K/月で賃貸
     (トイレ、電気なし)

  モンミュの家庭で
  
  (上:御馳走がならんだ)
     この晩餐のために、奥さんは朝から料理をしてくれた。

     ・ 魚のフライ
     ・ 豚入り野菜炒め
     ・ 卵焼き
     ・ モヤシなどのサラダ
     ・ 海老せんべい
     ・ 白 飯
     ・ ビール(ミャンマー)
     ・ 地ビール

  両親、兄、姉、近所の人達が集まってきて、とっても楽しかった。

  (上:記念撮影 左から、)
    ・ リンリン 兄 
    ・ チョショ 妻 
    ・ ポンポン 赤ちゃん
    ・ モンミュ
    ・ お父さん (笑顔が素敵)
    ・ 私
   
  名前が面白くて、同じ音をくり返すことが多い。
    ・ yin yin  母
    ・ ププ   姉

もっと見たい人
→ モンミュの家で夕食

  21:30
  モンミュとリンリン(兄)は、ホテルまで送ってくれた。

  別れるとき、
  「明日も一緒に食べよう。」
  「鶏は『焼く』か『蒸す』か、どちらがいい?」
  と聞くので、蒸してくれと答えた。

  リンリンは沢山ビールを飲むので1000K、モンミュには「赤ちゃ
  んのポンポンに」といって10ドル渡した。

  22:00 
  いい気分で、消灯。

続きをどうぞ!

私の日記 1月1日

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