このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2012年度)です

第82時
考察10 1年理科 学年末テスト

     2013 2 25(月)、26(火)
     普通教室

はじめに
 2月20(水)〜22日(金)に実施された定期テストの返却、解説を行いました。具体的な返却・解説方法は『考察4 1学期期末テスト』を参考にしてください。私は『質問コーナー → 解説者』を板書するだけで、質問内容と解説者は自主的に決まります(写真下)。また、前回からつけ加えた『予想得点、予想が合っていた部分・外れた部分』は、生徒個人の基本的な生活姿勢を考えるためのきっかけとして1歩進化させました。


上:質問コーナーに書きに来た生徒達
考察4 1学期期末テスト
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本時の目標
 問題用紙を持参する
 正解を知り、問題と答えの関係を正しく理解する
 できなかった問題を1つでもできるようにする
 できた問題の理解度を、友達に解説できるレベルまで引き上げる
 テスト結果を予測し、自己分析力を高める

準 備
生 徒 教 師
  • 筆記用具
  • 教科書、理科便覧、ファイル
  • 1年理科 学年末テスト問題用紙
  • 採点済みの生徒の解答用紙
  • 同 模範解答(本日の学習プリント、1/人)
  • 検印、スタンプ

授業の流れ
 別ページ『考察15 1年理科1学期中間テスト』『考察4 1学期期末テスト』をご覧ください。

(1) 模範解答の配付と確認          (5分)
(2) 平均点の紹介と自分の得点予想      (2分)  

 平均点は学習プリントに印刷しておきます。次に、採点済みの解答用紙を返却しますが、その前に自分の得点を予想させました。予想得点を学習プリント書ける生徒は書き、書きたくない生徒は頭の中に書きます。

(3) 机上の再確認→ テスト返却    (3分)
(4) 各自、間違えた部分の点検     (5分)
(5) 予想得点との誤差、テストや生活に対する姿勢の分析 (10分)

 (2)の続きです。結果が確定したら、予想との誤差をプリントに書かせます。予想より良かった場合は得点、悪かった場合は得点です。さて、誤差の分析方法ですが、予想より良い得点だった人はネガティブ思考、予想より悪い得点だった人はポジティブ思考になります。ネガティブは否定的、ポジティブは肯定的に予測した、という意味です。とても簡単なことですが、クラス全体における自分の位置確認は、自分の思考傾向を鮮明にさせます。


上:A組の生徒の得点予想と結果の差

予想得点との誤差を指導するポイント
 +−を逆に考えている生徒に注意! (+は結果の方が良かった!)
 +だった場合は、自分を低く見積もったのでネガティブ思考
 → 今回のテストの場合に限定する
 → あるいは、テストに限定する
 → 学習全般に当てはまる生徒もいる
 → 日常生活全般に当てはまる生徒もいる
 ネガティブ思考とポジティブ思考のラインは、微妙
 → 写真上A組は、『+4までポジティブ思考』とした
 発表できなくても強制しない
 → ネガティブとして考える
 20点以上違う = 何も考えていない、思考できない
 『あえて低く見積もり、実際を見て喜ぶ』という消極的ポジティブ法もある
 最終的には、得点そのものを気にしない人間に育てたい
 → もっと大切なもの、楽しいことを求めさせたい


上:B君の学習プリント

(6) 問題用紙を持参したことの確認   (3分)
(7) テスト問題に関する質問と解説   (30分)
 生徒による質問と解説は、別ページ『考察4 1学期期末テスト』をご覧ください。以下は今回のスナップとメモです。

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上2枚:圧力の問題を2つの方法で解説する2人の生徒


上:滑車の問題を解説する生徒


上:滑車の問題のまとめは『何となく2個分の力がはたらく!』!


上:『壁』を使って、滑車の問題を解説する生徒


上:逆さにした『上皿てんびん』の図を書いて、滑車の問題を解説するC君

taka先生の視点
 C君の上皿てんびんを使った説明は、クラスの友達から拍手が湧いた素晴らしいものでした。私も初めて聞いたもので、世界初のような気がします。詳細は後日公開します。

(8) 次時の予告   (2分)


授業を終えて
 ほとんどの生徒は、ポジティブとネガティブをいう言葉を知りませんでした。びっくりです。健康的な心をもった子どもはポジティブなので、そのような言葉に興味がないのでしょう。

 さて、1年理科の授業は残り10回程度です。主な学習内容は、以下の通りです。
(1)堆積岩(地層をつくる岩石)
(2)地殻変動(隆起と沈降)
 ゆっくりした動きから指導する、海岸線(リアス式海岸、砂浜)、堆積の継続か露頭か
 確認:プレートテクトニクス(大陸移動説)
 できればプルームテクトニクス
(3)ワンポイントとしての示準化石(確認:地質時代)、示相化石 
(4)過去を調べる露頭と柱状図(1枚の層の中、隆起)、本校のボーリング(地層)、褶曲、断層
 地層の広がり・時空間、地層をつなぎ合わせる視点(時間があれば練習問題)
(5)時間があれば、岩石のまとめ(火成岩と堆積岩、岩石の輪廻)
 私の岩石標本づくり、身のまわりの岩石
(6)ゆっくりした地殻変動の集積の崩壊=急な動き地震
 地震の発生場所と原因、世界の地震地図、日本付近の震源
(7)地震の大きさ(震度とマグニチュード)
(8)地震のゆれ方、地震の伝わり方
(9)初期微動継続時間
 時間があれば、練習問題

他年度の関連ページ
テスト返却4(2学期期末テスト) 1年(2002年)

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実験9 水底で生まれる地層、堆積岩

→ 第83時
観察11 地層の広がり(柱状図)

Mr.Taka 中学校理科の授業記録1年(2012年度)

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