このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2013年度)です

第16時
観察16 いろいろな植物の気孔

     2013 6 4(火)、6(木)
     理科室

はじめに
 前時に続いてプレパラートづくりを行います。目標は全員が美しいプレパラートをつくることで、これも前時と同じです。美しいプレパートからは美しいもの観察できるので、生徒は喜びを感じます。顕微鏡操作も丁寧になり、光の扱いもデリケートになります。目標物は「気孔」ですが、気孔は植物の表皮を採取すれば、95%の確率で見つけることができます。

 さて、今日の試料は持参した植物なので、若干難しくなります。ポイントは、できるけ薄い試料をつくることですが、先生が適切に指導すれば全員「A」の目標を達成することができるでしょう。


上:良い試料をつくるために、偶然を大切にすることを演示指導する私


本時の目標
1 
自宅からいろいろな植物を持参する
 → 達成できた生徒はやるき評価「A」
 植物の気孔の構造やはたらきを理解する
 植物の表皮細胞を剥ぎ取り、美しいプレパラートを作る
 → 達成できた生徒は技能評価「A」
 プレパラートから気孔を探して観察、スケッチする

準 備
生 徒 教 師
  • 筆記用具
  • 教科書、理科便覧、ファイル
  • いろいろな植物
    野菜、果物、野草など
  • テッシュペーパー
  • 本日の学習プリント (1/人)
  • 顕微鏡 (1/人)
  • スライドガラス (1/人)
  • カバーガラス (1/人)
  • A・Aピンセット (1/人)
  • 光源 (1/班)


1 植物の気孔の構造やはたらきを理解する
 板書したり教科書の図版を使ったりして、気孔の構造をはたらきを説明しました。前のクラスで良い気孔の顕微鏡テレビ映像がある場合は、その紹介から入りました。


上:気孔の構造やはたらきを示した板書


上:教科書の図版を指差して気孔のつくりとはたらきを確認させる様子


上:教科書にある写真を使って、葉の表裏にある気孔の数や形態を比較させる様子


上:理科室風景

3 植物の表皮細胞を剥ぎ取り、美しいプレパラートを作る
 生徒が持参した植物を確認してから、美しいプレパラートの作り方を実演しました。実演に使った植物は、生徒が持参したものから適切に選びました。


上:プレパラートの作り方の板書


上:サランラップに包んで持参した野菜


上:自分のハサミでネギを切る様子


上:指に水をつけ、試料の上に滴下する様子


上:たくさんの試料を持参した生徒


上:観察の途中に、持参した試料をまとめた学習プリント


上:授業風景


上:友達と協力してプレパラートをつくる様子


上:プレパラートを作り、私の点検を受ける生徒(合格すると、学習プリントの専用覧に「A」のサインをもらえる。Aのサインをもらったら、顕微鏡を使って気孔を探す。)


上:テレビに映したキャベツの気孔(気孔をつくる2つの孔辺細胞内には葉緑体が観察できる。また、孔辺細胞以外の細胞は、サイズが比較的大きく、形がジグソーパズルのようになっている。これらの細胞はさく状組織とよばれる部分を形成する細胞で、植物内部に気体をゆきわたらせるためのはたらきをもつ。)


上:キャベツの気孔


上:トマトの果実の表皮細胞(気孔は見られないが、細胞の形状がトマトの形状を思い起こさせる)

.
上2枚:ピントをずらして観察した同じ位置のホウレンソウの気孔


上:観察を終え、本時の感想を書く生徒



上:A君の学習プリント


上:B君の学習プリント


上:C君の学習プリント


上:Dさんの学習プリント


上:Eさんの学習プリント


授業を終えて:欲望の発見
 前回に引き続き、静寂の時が流れていました。なお、プレパラート作成はほぼ全員『A』。

関連ページ
 実験12 蒸散、いろいろな植物の気孔 1年(2012年)
 観察8 葉緑体のはたらき(光合成) 1年(2002年)
 実験1.1 オオカナダモの葉緑体(光合成) 1年(2002年)
 観察9 葉緑体(オオカナダモ) 1年(1999年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学
第2章 細胞の構造とはたらき   植物が呼吸するための穴『気孔』   p.44〜p.45 
第1章 生命とは何か  顕微鏡を使うときのポイント
 一般的なプレパラートのつくり方 
 科学的スケッチの書き方
 p.21
 p.22
 p.22

第15時 ←
観察15 オオカナダモの細胞(葉緑体)

→ 第17時
実験17 植物がつくるデンプン

↑ TOP

[→home
(C) 2013 Fukuchi Takahiro