HomeMr.Taka 中学校理科の授業記録1年(2016年度)

第11時
観察11:コケ植物

     2016 5 30(月)、31(火)、6 2(木)
     理科室(普通教室)

はじめに
 本年度の記録は図1だけです。指導手順&内容は4年前の記録『コケ植物1年(2012年)』がよくまとまっているので、そちらをご覧ください。


図1:本時の板書(クリックすると拡大します)

 以下は『観察11 コケ植物1年(2013年)』の再編です。


上:バットに入ったコケと教室が映し出したテレビと板書

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左:実物投影器で映したゼニゴケの雌株の胞子のう
右:映している様子


上:ジャングルのよう、と表現されたゼニゴケの雌株


上:理解便覧を使いながら、持参したスギゴケをまとめる生徒


上:持参したスギゴケとそのスケッチ


上:ゼニゴケの無性芽を添付した学習プリント


左:理科便覧を参考にして、コケ植物を3種類にわける生徒


上:A君の学習プリント

授業を終えて
 スギゴケとゼニゴケを準備できれば、かなり面白い授業ができます。生徒に持参させることができれば最高です。しかし、最近の生徒はそれらを見る機会が少ないので、前時、あるいは、数時間前から理科室に置いておくようにするとよいでしょう。

都会の校内でシダ植物・シダ植物を探す

 私は近隣に採取可能な場所を知っているので、そこから分けてもらっています。そのような場所を知らない先生は、校内で探ことになります。

 しかし、都会の学校でシダ植物やコケ植物を見つけることは至難の技です。教科書にあるように、北側の校舎の湿った場所を探しても全くない、ということはよくあります。そこで、私の経験から、これらの植物を見つけるためのポイントを紹介します。

 シダ植物は、深い側溝や網状のマンホールの中、物置と校舎の間にひっそりと生活していることがあります。中庭に特別に深い排水用側溝があるなら、その内部の側面に張り付くように生育していることでしょう。サイズは10cm程度で、その周辺をよく調べると前葉体や小さなシダをつけた前葉体も見つけることができるはずです。土の無い、垂直に切り立った部分に付着するようにしています。

 コケ植物は、自転車置き場や物置や渡り廊下の屋根、あるいは、それらの雨どいの中に生活しています。高い位置から双眼鏡で調べてください。脚立を持って登る価値も十分にあります。もし、見つけることができたなら、驚愕レベルに群生していると思います。胞子のう胞子をもっている場合も多々あります。コケ植物はシダ植物より土っぽいものを必要としているので、それらと一緒に採取してください。

 都会の学校内で生活しているシダ植物・コケ植物は貴重です。来年以降も継続的に観察実習に使えるようにしましょう。

 また、近隣住民の方と仲良くすることも大切です。

関連ページ
観察11 コケ植物 
1年(2013年)
観察21 コケ植物
 1年(2012年)※
観察13 コケ植物 
1年(1999年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学
第5章 花と植物   根がない植物『コケ植物』
 植物の分類
 p.106〜 p.107
 p.100
第8章 進化と分類   水との距離から体の構造を考える   p.146〜 p.147

第10時 ←
観察10 シダ植物

→ 第12時
観察12 藻 類

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