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実習1 地球の誕生から現在まで
2017 1 18(水)〜23(月)
理科室はじめに
1年地学分野は、岩石のかたまりとしての地球を学習します。主な内容は、火山(火成岩)・地層(堆積岩)・地震(地殻変動)です。さて、初日は地球の誕生から現在までを概観します。その手順は4年前の記録『実習1地球の誕生から現在まで1年(2012年)』と同じなので、そちらをご覧ください。本ページは、本年度の板書3枚だけです。
本年度の記録
授業は、『Q1 地球はどのようにして生まれたか?』という問いかけから始まります。
図1:本時の板書(A組、クリックすると拡大します)A組はビックバンという言葉を知っている生徒がいました。その生徒にビッグバンについて説明させましたが、ほどんど答えられませんでした。私がある程度解説することもできますが、この段階では避けるべきです。3年生の天文分野において、できる範囲で紹介すべき内容です。
図1の教師用実験台の上をみると、3つの岩石があります。色の違う岩石3つです。黒は玄武岩(海底の岩盤をつくる岩石)、白は長石(もっともよく見られる鉱物)、茶色は安山岩(富士山そのものをつくる岩石のなかま)です。生徒たちの多くは、岩石に違いがあることを知らないので、初日は色の違いに気付かせるだけでも喜びます。
図1の黒板をみると、丸いものいくつか書かれた図があります。それは、地球内部を表したもので、赤は地球内部のマグマです。46億年前の生まれた地球は、どろどとに溶けた岩石のかたまりのようなものです。現在のマグマとは違いますが、中学1年生のイメージづくりでは、それで十分です。
図2:本時の板書(B組、クリックすると拡大します)B組の板書には、アメリカが日本に8cm/年の速さで近づいてきていることを示しています。そして、このペースで進めば2億年で日本列島の東にある海溝に沈みます。もちろん、その頃には日本列島の形も変わっているでしょう。これらはかなり適当な話ですが、生徒に教えるべきことは、億年単位で固体としての地球が変動していることです。
図3:本時の板書(C組、クリックすると拡大します)
上:D君の学習プリント(クリックすると拡大します)
(実習1地球の誕生から現在まで1年(2012年)から)
終わりに
初日の目標は、地学分野への期待を高めることです。授業後半にまとめた年表は、地学というより古代生物の学習になってしまいましたが、億年単位の年表で、無機物(岩石)と有機物(生物)の時間的スケールを感じさせることができたと思います。関連ページ
実習1地球の誕生から現在まで1年(2012年)
観察2 示準化石と地質時代 1年(2002年)
参考資料:地質年代
私たちの宇宙3年(2011年)実践ビジュアル教科書『中学理科の地 学』
第1章 宇 宙 万有引力とブラックホール p.9 第3章 地 球 原始地球 p.58 先カンブリア代 p.59 生物が顕われた顕生代 p.60