このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 1年(2012年度)です |
第73時
実習1 地球の誕生から現在まで2013 1 24(木)、25(金)、28(月)
理科室はじめに
今日から地学分野を約20時間で学習します。主題は、固体としての地球、岩石としての地球です。その手始として、地球の誕生から現在までを概観します。学習内容の多くは入試に出題されませんが、もっとも重要な1時間といえます。地球は生き物のように絶えず変化しています。生まれてから現在まで、絶えまない変化を続けています。その歴史を地質年代といい、後戻りできない時間の矢にそって進んでいます。地球46憶年の歴史と比較すれば、1000万年前にできた日本列島はごく最近できたものです。近い将来、一瞬にして消え去る地殻の一部といえます。現在ある5つの大陸は、約2憶年後に合体して1つの大陸になります。アメリカ大陸はユーラシア大陸に沈む込むよう8cm/年の速さで移動しています。
1時間の授業でどこまで話ができるかわかりませんが、子ども達の目からウロコを剥がすことが目標です。そして、今まで見過ごしていた岩石に対して、尽きることのない興味をもつ輝いた目をもつ子どもを育てたいと思います。
お詫び:授業では2点、明らかに間違えた内容を教えてしまいました。大変申しわけありません。
(1)日本列島ができたのはおよそ1万年前ではなく1000万年前(1000万年という数字の取り方の詳細には触れませんが、、、)。
(2)白亜紀と三畳紀(トリアス紀)。本ページの画像は修正してあります。
本時の目標
1 地球の誕生について考える
2 地球ができてから現在に至るまでの地質時代を概観する準 備
生 徒 教 師
- 筆記用具
- 教科書、理科便覧、ファイル
- 本日の学習プリント、1/人)
- 検印、スタンプ
授業の流れ
(1) 1年地学で学ぶこと、および、本時のプログラム紹介 (3分)(2) 地球はどのようにして生まれたか? (20分)
地球がどのようにして生まれたか、自由に発言・討論させます。答えは教科書にありません。おおまかなことは分かっていますが、その詳細は誰も知りません。世界中の科学者が驚くような新しい視点や発想を求めたいと思います。
上:A組の意見
地球誕生について指導するポイント
1 生徒の意見は、原則そのまま板書する
2 その後、不明な点とみんなが認めるを区別する
3 不明な点は、みんなで討論する4 ビッグバンは地球誕生ではなく、宇宙誕生を説明する1つの考え
→ 関連ページ:私たちの宇宙3年(2011年)5 太陽ができたときの残りものが集まったもの、であることはおさえる
→ 太陽と同じ時期にできた
→ 水金地火木土天海や月も同時期にできたが、それを指摘する子どもはいなかった
→ 下図のように、太陽と地球の大きさを比較する6 物理で学習した万有引力についておさえる
→ 重力と引力の違いを明確に示すことができる
→ 関連ページ1:実験15 重さと質量の違い 1年(2012年)から万有引力
→ 関連ページ2:いろいろな力(続き)1年(1999年)(3) 地質時代の概観 (24分)
地球の誕生から現在までの地質時代を概観します。その時代は、生物の有無で2つに区分されます。ほとんど生物がない時代『先カンブリア代』と生物が繁栄した時代『古生代・中生代・新生代』です。詳細は、別ページ地質年代をご覧ください。今回の授業の重点は、地球は大きく変化し、現在も変化を続けていることを実感させることです。
→
上2枚:A組の板書
上:B組の板書
上:C組の板書(4) 本時の考察 (4分)
今日は多種多様な感想、疑問が出ることが予想されるので、十分な時間を確保することにしました。
上:D君の学習プリント
上:E君の学習プリント
授業を終えて
楽しい1時間になったと思います。次時は、地球の内部構造を調べます。これも教えなくて良い内容を含みますが、大きな視点から地球をとらえることで、子ども達の興味は大きく膨らむと思います。お楽しみに!関連ページ
・観察2 示準化石と地質時代 1年(2002年)
・参考資料:地質年代
・私たちの宇宙3年(2011年)
・実験15 重さと質量の違い 1年(2012年)から万有引力
・いろいろな力(続き)1年(1999年)実践ビジュアル教科書『中学理科の地 学』
第1章 宇 宙 万有引力とブラックホール p.9 第3章 地 球 原始地球 p.58 先カンブリア代 p.59 生物が顕われた顕生代 p.60
考察24 3学期実力テスト |
実習2 地球の内部構造 |