Home > Mr.Taka 中学校理科の授業記録 > 1年(2016年度) |
実験17 水の圧力
2016 12 16(金)〜12 21(水)
理科室はじめに
水の授業の完成度は高く、例年、微調整・微修正をするだけで十分な結果を得ています。基本構成は4年前の記録『実験19 水の圧力1年(2012年)』をご覧ください。本ページは本年度の板書2枚のみです。
本年度の板書
図1:水圧に関する板書(A組、クリックすると拡大します)図1は、左から右へ進みます。左端は『水圧は深さに比例する』ことを示すことを模式図です。深さの数値は0から6までですが、あえて単位を書いていません。 水圧の単位をg重で教えることができるなら、深さの単位をcmとして『1cm=1g重』と理解させられるのですが・・・現行の学習指導要領では不可能です。水圧の単位がPaだからです。
模式図右の<わかったこと>は、小学生でもわかる内容です。
その右隣の<まとめ>の@とAは簡単ですが、Bは丸暗記です。生徒の発達段階に合っていないからです。有名私立校や研究指定校では理解させることは可能でも、それを一般の公立中学校に当てはめることはできません。もちろん、一般の公立が劣っているわけではありません。私はそこで教育をしています。そして、ここでは『Paを理解させるための時間を使って、もっと素晴らしい教育をしたい』と主張したいのです。17年前の記録『実験6水圧1年(1999年)』を振り返ると、ごく自然に生徒は水圧という自然現象を単位レベルまで理解しています。私は、中学レベルの物理は単位まで教えるべきだと思っていますし、教えるなら丸暗記ではいけない、と思っています。
右端の風変わりな図は、特殊な形をした水槽です。水槽内部の点A〜点Iにおける水圧を、等号と不等号を使って表します。初めて水圧を学習する生徒にとって、単純でおもしろい問題です。できた生徒から先生の点検を受けるように指示してみましょう。一発正解者に得点を差し上げても良いと思います。
図2:風変わりな水槽図2では、点A〜点Iにおける水圧を赤い矢印で示しています。
4年前の記録『実験19 水の圧力1年(2012年)』から
図3:水が出る勢い=水圧は、深さに比例することを確かめる実験
図4:水圧観察実験装置を操作する生徒
終わりに
シンプルに教えることが大切です。関連ページ
実験19 水の圧力 1年(2012年)
実験6 水中ではたらく圧力 1年(1999年)
水圧その2 1年(1999年)実践ビジュアル教科書『中学理科の物理学』
第2章 静かな
力のつりあいペットボトルで調べる水圧 p.34、p.35