このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 3年(2018年度)です |
第59時
実習6 カップル(イオン結合)を作って水に溶かす2018 10 24(水)、10 25(木)
普通教室はじめに
手探り授業になってしまいました。まず、タイトルですが、<水に溶かす>は不要でした。カップルを作るだけ時間いっぱい、しかも、もう1時間追加することになりました。カップル作りの手順は生徒の様子を見て決めようと思っていましたが、私の指針が不十分で、珍しくばたばたしました。
イオン結合
原子どうしを結合させる方法は、下表のように3つあります。表1:原子どうしを結合させる3つの方法
なまえ 金属結合 共有結合 イオン結合 原子の種類 金属どうし 非金属どうし 金属+非金属 結合方法 自由電子の共有 最外殻電子の共有 電子をやりとりし、
原子の電子配列を安定させる特 徴 ・金属光沢
・電流を流す・結合力が強く、
・気体分子をつくる
・結晶構造をつくる
・水に溶けるとイオンになる
(電解質)イオン結合の物質は、水に溶かすと電離します。当初の予定では、電離式を書く予定でしたが、そこまで学習する時間がありませんでした。もたついた原因詳細は不明ですが、2年生の時に私が担当した子どもが半数しかいないことも一因だと思います。
参考・関連ページ
中学で覚えるイオン、酸とアルカリ
電離式の小テスト
テスト返却
いろいろな塩をつくろう
本時の目標
・金属原子と非金属原子を結合させる『イオン結合』を知る
・プラスとマイナスの電気量をつりあわせることで物質(化合物、電解質)を作ることができることを理解する準 備
生 徒 教 師
- 教科書
- 理科便覧
- ファイル
- 本日の学習プリント(1 /人)
授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)(2)イオン周期表の小テスト(5分〜7分)
今日は小テスト3回めです。テスト用紙は前回配布したもの、問題は20問です。そのうち4つは原子団のイオンです。
図3:本日の問題(解答の一部が書かれています)
前回追加した4つの原子団
NH4+ アンモニウムイオン
CO32- 炭酸イオン
SO42- 硫酸イオン
OH- 水酸化物イオン(3)カップル(イオン結合)の物質(5分〜7分)
本時の学習内容、カップルの作り方を示すため、下図4、5のようにまとめます。
図4:イオン結合の物質(A組)
図5:イオン結合の物質(B組)(4)いろいろなカップルを作る(25分〜30分)
私が担当する3学級全て違う方法で行いましたが、本年度については以下の手順が良かったです。1)H+ とマイナスイオンで作る(図6)
2)Na+ とマイナスイオンで作る(図7)
3)Mg2+ とマイナスイオンで作る
※水素イオンとマイナスイオンの結合は共有結合であり、イオン結合ではありません!
図6:H+ とマイナスイオンで作る物質
図7:Na+ とマイナスイオンで作る物質
いろいろな酸化物を作ろう
上記タイトルの授業展開はもたもたしてしまいました。
図8:いろいろな酸化物をつくるための板書
原子団の電気量
原子団の電気量について説明した学級が1つありましたが、これももたついてしまいました。生徒たちに説明さた方が良かったと思います。
図8:原子団の電気量を説明するための板書(5)本時の感想、考察 (5分)
授業を終えて
次の時間も、イオン結合で新しい物質をつくります。
図:A組の板書
図:B組の板書イオン結合という名称を使うべき
過去30年間、「カップル」や「男女」という表現で、生徒たちの理解を促進してきました。実際、大変好評でほぼ全員が納得の授業&学習だったと思います。しかし、今年はなぜか違和感を感じました。原因分析は不十分ですが、説明の途中で「カップル」や「男女」という表現を使うのは極めて有効な手段であることはまちがいなけれど、授業や学習プリントのタイトルは『イオン結合』だけにするべきだと思いました。これは本校、あるいは、本学年の特性なのかもしれません。しかし、 イオン結合という名称は難しくないので、中学3年生なら学習しても良いと思います(ただし、共有結合や金属結合という名称は高校までお預け!)。note
最後に学習したC組が良かった。前時に無理やり原子団を教えておいたのが良かったのだろう。午前中の2時間目だったことも功を奏した一因だ。
始業直後に小テストをしてから、授業中に二回目の小テストを行うことになったが、そこではイオンの名前を出さない方が良いだろう。実践ビジュアル教科書『中学理科の化学』
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