このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 1年(2013年度)です |
第7時
観察7:野草で調べる葉脈と根の関係2013 5
理科室 → 校庭 → 理科室はじめに
肉眼レベルで「子葉の数」と「根」と「葉脈」の関係を調べます。これは小学生でも可能なので、小学校へ移行させも良いでしょう。また、本時と次時の内容は、植物を分類する手段として、種子植物(被子植物(双子葉植物(合弁花→ 離花弁)→ 単子葉植物)→ 裸子植物) →シダ植物→コケ植物→藻類、と学習した後に配置すべきでしょう。
上:自分で採取したヨモギの標本づくりのため、ハサミを入れる場所を考える生徒
本時の目標
1 被子植物の葉脈と根に関係があることを知る
2 校庭の野草から、典型的な「ひげ根」「主根と側根」「平行脈」「網状脈」
を探し、標本にする授業内容
前半(15分):単子葉植物と双子葉植物の葉脈と根の関係
後半(35分):校庭での植物採集、および、標本づくり準 備
生 徒 教 師
- 筆記用具
- 教科書、理科便覧
- はさみ
- 本日の学習プリント (1/人)
- セロハンテープ
1 単子葉植物と双子葉植物の葉脈と根に関する板書
板書の手順は次の通りです。
(1) ひげ根→ 主根と側根
(2) 平行脈→ 網状脈
(3) 単子葉植物→ 双子葉植物
(4) 単子葉植物と双子葉植物の例上記(1)〜(3)はそれぞれ発達(→)した形態、として紹介しましたが、実際は単純ではありません。また、(4)で単子葉植物は「スズメノカタビラ」、双子葉植物は「ヨモギ」を紹介しました。これは、本校の校庭にたくさんある植物のうち、典型的な「ひげ根、平行脈」「主根と側根、網状脈」をもつものです。
=== 子 葉 葉 脈 根 単子葉植物 1 枚 平行脈 ひげ根 双子葉植物 2 枚 網状脈 主根と側根 注意: 「単子葉植物=ひげ根、双子葉植物=主根と側根」は、まちがいです。校庭の野草を調べればすぐにわかります。生徒の混乱をさけるため、「教科書は間違っている」と明言しておきましょう。また、次の教科書を執筆される方は、自然を正しく説明した記述をお願いします。文部科学省の方もよろしくお願いします。
2 校庭での植物採集、および、標本づくり
校庭へ移動する準備ができた生徒から移動させます。準備は、お口にチャックをすることです。何も持つ必要はありません。採集する植物は何でもよいのですが、教科書のようなものを選ばせるようにしましょう。単子葉植物は「スズメノカタビラ」、双子葉植物は「ヨモギ」がお勧めです。また、校庭では小さく見えるものでも、教室へ戻ると大きくて標本にならないものがあります。手の平や指を使って、適切な大きさを事前に確認しておきましょう。
上:採集前に注意した「平行脈のように見える網状脈」、「網状脈のように見える平行脈」
上:ヨモギ(左)とスズメノカタビラ(右)
上:採取した2本のヨモギの根を比べる生徒
上:ヨモギの根(長さ20cm以上)を水洗いしたもの
上:ヨモギを手にした生徒
上:(掲載許可取得中)
上:(掲載許可取得中)
上:雨で弛んだ土は、根の採取に適している
上:(掲載許可取得中)
上:(掲載許可取得中)
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上:(掲載許可取得中)
上:理科室で2つに引き裂いたヨモギの主根
上:右端はカタバミ(双子葉植物、2012年度の実践から)
上:C君の学習プリント
上:D君の学習プリント
授業を終えて
本物の植物と触れあう時間を確保するため、平行脈と網状脈の正しいスケッチは次時へ、顕微鏡観察は2時間後へ回しました。関連ページ
・ 観察8 双子葉植物の種子、子房、からだ 1年(2012年)
・ 観察6 維管束(道管と師管) 1年(2002年)
・ 観察11 維管束 1年(1999年)
・ 維管束の別の実験例のページ実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学』
第8章 進化と分類 野菜の維管束を調べよう
雑草で調べる葉脈と根の関係p.143
p.144〜p.145第1章 生命とは何か 科学的スケッチの書き方 p.22
第6時 ←
観察6 裸子植物 マツの花→ 第8時
観察8 いろいろな植物の維管束