このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 1年(2016年度)です |
観察11 堆積岩(地層をつくる岩石)
2017 2 27(月)〜3 7(火)
理科室、(中庭)はじめに
堆積岩6種類の観察を行います。本年度は肉眼レベルと顕微鏡レベルの観察を同時に行いましたが、慌てることなく楽しむことできたと思います。堆積岩の分類基準は(1)粒の大きさ(礫岩・砂岩・泥岩)、(2)粒の成分(凝灰岩、石灰岩、チャート)の2つがありますが、(1)は『観察9 侵食される大地、風化する岩石』と『実験10水底で生まれる地層、堆積岩』で学習済みなので速やかに理解できます。(2)のチャートは『実習8運動場の砂から宝石を探そう』で色とりどりな実物を採取・標本作りをしています。
なお、本ページの4年前の記録『観察12堆積岩(地層をつくる岩石)1年(2012年)』をベースに作られています。
図1:堆積岩標本(10種類)
上段左から右へ1番〜5番、下段左から右へ6番〜10番、クリックすると標本解説
(観察12堆積岩(地層をつくる岩石)1年(2012年)から)
本時の目標
1 堆積岩=地層をつくる岩石、であることを知る
2 堆積岩は、粒の大きさで礫岩・砂岩・泥岩に分けられることを知る
3 凝灰岩は、火山噴出物が堆積したものであることを知る
4 石灰岩は、サンゴや貝のしがい(炭酸カルシウム)が堆積したものであることを知り、塩酸と反応して二酸化炭素を発生することを確認する
5 チャートは、微生物の放散虫のしがい(二酸化ケイ素)が堆積したものであることを知り、屋外にある多様な岩石からチャートを選別し、標本にする
生 徒 教 師
- 筆記用具
- 教科書、理科便覧、ファイル
- 本日の学習プリント、1/人)
- 堆積岩標本(10種類)
- シャーレ
- 先の尖ったピンセット
- ろ 紙
- セロハンテープ
- 岩石プレパラート 各種
授業の流れ
(0)始業前の準備
理科室に移動してきた生徒に、堆積岩標本箱(10種類)を準備させました。標本箱は1班につき1つです。(1)本時の授業内容の紹介 (1分)
(2)堆積岩の紹介 (5分)
標本箱(写真上)を開け、その蓋にある解説を見ながら堆積岩10種類を確認します。いずれも水底に堆積してできたものです。古いものほど固く、新しいものは柔らかいです。とくに泥岩の標本はとても柔らかく軽いもので、それを手にした生徒達は驚いていました。
図2:堆積岩を観察する生徒たち右手前の大きな正方形のものは『粘板岩』です。
図3:泥岩の匂いを楽しむ生徒たち(3)泥岩・砂岩・礫岩のまとめ(7分〜10分)
粒の大きさによって、堆積岩を3つに分類します。(4)凝灰岩・石灰岩・チャートの主成分と特徴(7分〜10分)
粒の成分によって、堆積岩を3つに分類します。
図4:A組の板書(クリックすると拡大します)(5)石灰岩、チャートの標本作り
石灰岩は、理科準備室のたくさんあるものを配布します。チャートは3時間前の『実習8運動場の砂から宝石を探そう』の残り物を添付させます。その様子は、4年前の記録『観察12堆積岩(地層をつくる岩石)1年(2012年)』にあります。(6)堆積岩の観察・スケッチ
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石灰岩の岩石プレパラートの観察・スケッチ(20〜30分)
図5:石灰岩のプレパラートを選ぶ生徒
図6:制定倍率で観察(クリックすると拡大します)
図7:授業風景(クリックするとモニターが拡大します)
上:Eさんの学習プリント
(観察12堆積岩(地層をつくる岩石)1年(2012年)から)
授業を終えて
石灰岩と塩酸の反応を確認することも忘れずに!関連ページ
観察12 堆積岩(地層をつくる岩石)1年(2012年)
観察6 地層をつくる岩石1(堆積岩)1年(2002年度)
観察7 地層をつくる岩石2(堆積岩)1年(2002年度)実践ビジュアル教科書『中学理科の地 学』
第4章 地層と堆積岩 泥岩・砂岩・礫岩 p.99、p.97 生物が堆積したチャート、石灰岩 p.98、p.99 火山噴出物が堆積した凝灰岩 p.100