このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録> 3年(2018年度)です |
第29時
実験23 熱量が違う2つの水を混ぜる2018 6 28(木)、29(金)、7 5(木)
理科室はじめに
この実験中心の授業は、実験値を理論(計算)値を比較したり、実験誤差について考察したりできる素晴らしいものです。中学生の発達段階に整合していますので、ぜひ、あななの授業カリキュラムに取り入れてください。2018年現在、文科省の学習指導要領にはありませんが、子どもたちのために1日も早く取り入れて欲しいと思います。 よろしくご検討ください。関連ページ授業記録は、10年前の実践『実験11 2つの水を混ぜる』もよくまとまっていますので、ご覧ください。なお、この授業は2年『電流』でも行ないましたが、半数の生徒は私の授業を受けていないので初めての実験となります。
『実験11 2つの水を混ぜる2008年度』
『骨格となる先生の言葉』(若手教師のためのワンポイント・レッスン)
『実験2 熱の移動1999年度』
『熱量(calとJ)について2003年度』
『電力・電力量(熱量)2000年度』参考・関連ページ
『物理単位』
上: 実験データを振り返りながら、挙手して先生の確認を待つ生徒たち
本時の目標
・水を使った熱量(カロリー)計算ができるようになる
・熱量が違う水を混ぜ、理論値と実験値が一致しているか確かめる
・温度計や実験の誤差を理解し、実験に最善をつくす
・実験誤差について考察する
準 備
生 徒 教 師
- 教科書
- 理科便覧
- ファイル
- 本日の学習プリント(1 /人)
- 100℃温度計(2 /班)
- 200mL、300mL、500mLビーカー(各1以上/班)
- やかん
- 瞬間湯沸かし器
- 氷
- 氷を入れるバット
授業の流れ
(1)本時の授業内容の紹介 (1分)
「理科室は35℃を軽く超えていますが、今日は熱湯と氷を使った楽しい実験を行います。2年生の時、私の授業を受けた人は挙手してください。(挙手した生徒の顔を見渡してから、何も言わないまま)手を降ろしてください。忘れてしまった人もいると思いますが、実は今年2月、約5ヶ月前に行ったものです。私の授業を受けていない半数の人は初めてになりますが、期待してください。実験時間は少なくとも30分以上確保したいので、ねらいと方法をできるだけ短時間に終わらせたいのですが、少なくとも10分必要です。ご協力ください。いきなり飛ばしますので、しっかりついてきてください! では、プリントの左上に書いていきます。筆記用具を持って、黒板を写しなさい」(2)2つの水を混ぜた時の温度 (15分間)
指導手順は別ページ『実験11 2つの水を混ぜる』をご覧ください。
上:温度を求める練習問題1温度(℃)は足し算できません。『20℃+10℃=30℃』ではなく、『20℃+10℃→15℃」』になります。ポイントは『→』です。ただし、これは水の質量(g)が同じ場合に限ります。次の練習問題2は『温度』そのまま、『質量(g)』だけを変えたものです。
上:練習問題2
質量(g)が違う水を混ぜる場合は、熱量(cal)を使って考えます。『熱量(cal)=質量(g)×温度(℃)』という関係があるので、それを使います。
練習問題2の温度(℃)は、計算式『5000÷300』で求められますが、その計算ができない子どもがいます。どんなにできるように見えても、一度は復習してあげてください。1分のことです。 以下は計算方法を示した板書です。
上:割り算の方法を示した板書
上:練習問題1と2のまとめ(本時のねらいの1つ)
上:これまでの一覧(クリックすると拡大します)(3)実験の手順(3分)
(4)生徒実験『2つの水を混ぜる』(30分)
実験の様子や指導手順は別ページ『実験11 2つの水を混ぜる』をご覧ください。
上:プリントを点検し、合格印を押すU先生(5)本時の感想、考察 (5分)
授業を終えて
体感温度40度に迫る理科室でしたが、時間を忘れて実験を楽しむ子どもたちにあふれていました。また、実験値と理論値の比較点検をするために、他の先生にも手伝っていただきました。どうも、ありがとうございました。関連ページ
『実験11 2つの水を混ぜる2008年度』
『骨格となる先生の言葉』(若手教師のためのワンポイント・レッスン)
『実験2 熱の移動1999年度』
『熱量(calとJ)について2003年度』
『電力・電力量(熱量)2000年度』実践ビジュアル教科書『中学理科の物理学』
第1章 量と単位 単位には意味がある p.8 国際単位系(SI単位系) p.8 第8章
熱エネルギーガスバーナーで水を加熱する p.148 熱エネルギーの移動 p.152
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1学期期末テスト返却
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