このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2013年度)です

第12時
観察12:藻 類

     2013 5 17(金)
     理科室

はじめに
 シダ植物、コケ植物に続いて、胞子をつくって子孫を残す藻類を調べます。なお、本時は2012年度の実践『藻類』とほぼ同じなので、「板書」「授業風景」「生徒の学習プリント」を掲載します。

海藻は植物 (観察22 藻類1年(2012年)から)
 植物は葉緑体をもつ多細胞生物です。ただし、これは私独自の定義です。生物の分類はとても難しく、毎年のように新しい方法が提案されています。文部科学省は「藻類は植物ではない」としていますが、私は「植物:葉緑体で光合成をおこなう多細胞生物」と定義しています。「光合成をおこなう単細胞生物ミカヅキモ、クロレラ、ミドリムシなどは除外し、ゾウリムシやアメーバーと同じ単細胞生物の仲間として分類しています。詳細は別ページ『
生物の分類』をご覧ください。


上:水で戻した乾燥ワカメを取り出す様子


本時の目標
1 藻類の特徴をまとめる
2 藻類の一生をまとめる
3 からだを顕微鏡観察、スケッチする

準 備
生 徒 教 師
  • 筆記用具
  • 教科書、理科便覧、ファイル
  • 藻類(乾燥した海藻)
  • 本日の学習プリント (1/人)
  • 光学顕微鏡 (1/人)
  • スライドガラス (1/人)
  • カバーガラス (1/人)
  • A・Aピンセット (1/人)
  • 50mlビーカー(1/人)


上:藻類に関する重要語句を板書する生徒達


上:「試料の薄さ」を中心にまとめたプレパラートの作り方


上:水で戻した乾燥ワカメを取し、適当なものを選ぼうとする様子


上:小さなタッパーに入れて持参した海藻をまとめたプリント


上:いろいろな海藻


上:ワカメ


上:焼き海苔


上:海藻サラダにはたくさんの海藻がブレンドされている


上:細胞分裂を紹介してまとめたワカメの生活史


上:別クラスの板書

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左:テレビに映したワカメの顕微鏡映像(600倍ぐらい)
右:テレビに映したコンブの顕微鏡映像(600倍ぐらい)


上:A君の学習プリント


上:B君の学習プリント


授業を終えて
 藻類は根、茎、葉の区別がないので同じような細胞からできています。顕微鏡で観察すると、同じような細胞ばかりですが、それが面白いと感じるのは、その原因を知っているからです。「あっ、本当だ!」と叫び声が出る授業を展開してください。

 もちろん、藻類の種類や部分によって形態や状態はさまざまです。たくさんの発見もあります。海藻の細胞はとても簡単に顕微鏡で観察できるので、是非、実習させてください。

関連ページ
観察22 藻 類 
1年(2012年)
観察14 藻 類 
1年(1999年)
観察9 微生物 
1年(2002年)
観察4 水中の微生物 1年(1999年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学
第5章 花と植物   水中で生活する植物『藻類』
 植物の分類
 p.108〜 p.109
 p.100
第1章 生命とは何か   単細胞生物から多細胞生物へ  p.14〜 p.15
第8章 進化と分類   水との距離から体の構造を考える   p.146〜 p.147
 生物を5つの仲間に分ける  p.150〜 p.151

第11時 ← 
観察11 コケ植物
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→ 第13時
実習13 生活場所による植物の分類

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