このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2016年度)です

第4
観察4:瑞穂公園の野草

     2016

野草観察に、開花時期の下調べは欠かせない。
2週間ほど前から、数日に1回程度、太陽がよく出ている時間に散歩する。
野草は開花運動をするので、春の季節の午前9時は上手く咲いていないものがある。

また、今年は200人の生徒に野草を採取させるので、それだけの数が確保できる群落の位置も把握しておかなければいけない。
把握したからといって安心していると、公園を管理している人が1日のうちに刈り取ってしまうこともあるので油断できない。
いくつかの候補を調べておき、現地で観察ルートを変更できるようにしておく必要がある。

今年は全体に開花が早いように感じるが、よく観察するとそうでもない。
ナズナ:すでに終了(もともと少ないが)
ヘビイチゴ:満開だけれど花は小さく、果実は赤くなっていない
オランダミミナグサ:ほぼ終了
ヤエムグラ:葉がたくさんあるが小さな白い花は咲いていない
ムラサキカタバミ:大きなものが一株だけあって、花が順に咲くので上手に時期をずらせば200ぐらい何とかなるかも
カタバミ:咲き始めで、よく晴れた日なら見つけやすい
ハルジオン:比較的多く、贅沢に採取できる
オニタビラコ:群落が点在しているが、花期は終わりがけ
特徴的なスズメノヤリ:満開で、種子が膨らんできたももの面白い
スズメノカタビラ:もセットで採取させたい
カラスノエンドウ:まだ小さく、花を見つけるのが難しいくらいなので果実はない
シロツメクサ:まだまだ咲いていないが、
黄色のコメツブツメクサ:満開
キュウリグサ:少数だが見つかる
オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ:共に少数だが見つけることはできる
ヨモギ:意外に少なく、もちろん花はまだ咲いていない。

今年は6クラス案内したが、ルートは全て違った。
50分授業は遠くまでいけたが、45分はいけなかった。
たった5分だが、それがとても大きな差になることはいつも通りだ。
ただし、遠くまで行けば良いというものではない。
狭い地域で観察したほうが鋭い結果が得られやすい。

ほとんどの生徒は10〜12種類採取し、一番多い生徒は17種類だった。
これも例年通りなので問題ないだろう。

そうそう、ヤブ蚊が少なかったは助かったが、まだ時期が早いから問題ないのだろう。

問題は気温で、寒い日は快適だが、暑い日は26℃に達したので冬服の生徒は暑かったと思う。

出発前の指導は、歩道を歩くことだけにした。
持ち物は、筆記用具とセロハンテープをポケットに入れ、手に持つものは下敷きと配布したプリントだけにすると良い。
現地で教科書や理科便覧を使って調べている時間はない。
筆箱は忘れ物になりやすいので、絶対において行かせること。
集合場所の正門まで持ってきてしまった生徒は、先生が預かって職員下駄箱のところに置いておく。

現地から引き上げる時間は、ゆとりを持って10分前。
これを1分でも間違えると、後から痛い目にあう。
信号待ちで失敗することもあるからだ。

正門では最後のまとめとして、2分程度話をするが、ここで次の時間に学習するツツジの花の採取方法について示す。
ここにはツツジがあるので、芳の採取まで説明できるのはとても都合が良い。
上:オランダミミナグサ

参考資料

2012年4月24日(火)、25日(水)に
瑞穂公園で観察できた野草

 画像をクリックすると拡大します。

上:ヤエムグラ
 同じ場所から葉8枚が出ています。先端に小さな白い花を咲かせます。茎を引っぱると、葉っぱのところで千切れます。茎に生えている小さな突起で、衣服に付着します。
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上:ヘビイチゴ
 光沢のある5枚の黄色い花弁が目立ちます。その中心は膨らんでいて、将来赤い苺になります。食べも味がないので、蛇イチゴです。今は花の盛りですが、上の写真にも小さな赤いイチゴが見られます。わかるかな? 2週間後、イチゴ狩りに行きました(観察9 5月中旬の瑞穂公園)。
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上:オオイヌノフグリ
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上:タチイヌノフグリ(全体写真
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上:キュウリグサ
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上:ヒメオドリコソウ
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上:ハコベ
 花弁10枚です。右の写真オランミミナグサとよく似ていますが、花弁が付け根から離れています。
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上:オランダミミナグサ
 花弁5枚ですが、それぞれの先端に切れ込みがあり、10枚あるように見えます。

上:ヨモギ
 葉を千切ってもむと、よもぎ餅の匂いがします。花は夏に咲くので、まったくその気配ありません。なお、典型的な主根と側根観察8 双子葉植物の種子、子房、からだが得られます。

上:カラスノエンドウ
 瑞穂公園にはあまり見られませんが、花期を迎えています。種子の観察はあと1週間かかるでしょう。なお、スズメノエンドウは、カラスより早く咲く場所が多いようです。

上:セイヨウタンポポ
 総苞がそりかえっているタンポポです。日本在来のものより早く咲き、すでに種子になっています。

上:日本在来のタンポポ
 5月中旬は、種子もほとんど見かけませんでした。

上:スズメノヤリ

上:スズメノカタビラ

上:カエデ
 野草ではありませんが、花が少し残っていました。もうしばらくすると、ブーメランのような形の種子になります。

上:マツ
 裸子植物の代表です。雄花はできていましたが、雌花はもう少しあとにできます。5月中旬でも雌花は十分ではありませんでした。

上:


上:ハルジオン
 薄いピインク色がはいった花は、いかにも春ジオンという感じです。垂れ下がった蕾は、重要な1つの特徴です。5月中旬の方がたくさん咲いていました。
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上:ムラサキカタバミ
 紫色の花のカタバミ。カタバミの名前は、葉が1枚足らないように見えることに由来します。
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上:タネツケバナ
 白い花弁4枚をつけますが、すでに種子になっていました。もう少し早い時期に探さなければいけません。
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上:オニタビラコ
5月中旬はほぼ種子になっていました。
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上:ノゲシ
5月中旬も同じように観察できました。
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上:オドリコソウ
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上:マツバウンラン
 瑞穂公園周辺の民家にたくさん生えている北米産の帰化植物です。
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上:マメグンバイナズナ(アブラナ科)ナズナより小さく、緑ではなく黄緑。枝分かれした花茎がしっかりで、それぞれ多数の花をつける。本当の相違点は種子の形で、ナズナはハート形、マメグンバイナズナは軍配形(先端が微妙にくびれる円)。葉の基部は茎を抱かない。
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上:ノゲイヌムギ
これは第7時『単子葉植物の花、からだ』で観察します。
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上:ニワゼキショウ(2013年5月14日)

上:ゲンノショウコ(2013年5月14日)

上:オオバコ(2013年5月14日)


関連ページ
・ 2013年5月14日の瑞穂公園 1年(2013年)
・ 実習4 瑞穂公園の野草標本 1年(2012年)
・ 観察1 校舎内の野草 1年(1999年)
・ 実習1 名南中・野草図鑑 1年(2002年)
・ 観察2 野草図鑑<千鳥丘中学校編> 1年(1999年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学

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