このページは、Mr.Taka による中学校理科の授業記録 1年(1999年度)です

  太陽系の天体2
                   2000 01 28(金)

  1時間使って、太陽系の天体をスケッチさせた
  
                (上:A君の学習プリント)


  ◎ 授業の流れ
  1 白紙状態のプリントを配る
  2 「教科書や便覧を見て、天体をスケッチしなさい」と指示
   ・ 天体の大きさを比較させるため「紙を透かす様にすると
    と良い」
   ・ 各天体は、何となくスケッチするのではなく「例えば太
    陽の場合、プロミネンスや黒点をしっかり描き、さらに、
    説明を加える」
  3 机間巡視する
  4 生徒の質問に応じて、クラスに説明を加える

(これら5枚の学習プリントは、
 複数クラスのものが混じって
 いる。
 また、言葉による説明を書い
 ている生徒がほとんどいなく
 て残念。自宅で書き込んでく
 れることを願う。)


  ◎ 授業を終えて
  まあまあかな。
  深追いすると切りがないし、生徒各自のできる範囲で終了しよう


  ◎ 天文分野を終えて
  最大の収穫は「1つの事象を複数の視点から」考えれるように
  なったことだ。つまり、生徒達は『地球から見た場合』と『宇
  宙から見た場合』2つの視点で考えれるようになった。
  
  私は、当初教える自信がなかった。だから『地動説』と『天動
  説』の場面では、生徒の理解度を確かめながら非常にゆっくり
  進んだ。「歴史的な話題に触れ、脱線しようか」とも思ったけ
  ど、余分な話は極力避けた。それは成功したと思うけど、その
  消極的な考えが「問題練習すらしない」事になったのは、今思
  うと初歩的なミスだ。

  しかし、期末テストの反省「天文分野はよく分かる」の声で、
  ほっとすると同時に、テスト返却時の追加説明『地動説と天動
  説』で挽回できたと思う。結果は、次回定期テストで確かめる。
 
  実は、これよりも先『月の満ち欠け』で視点移動させた。この
  時は、大きな手応えを感じたので、テスト問題では「太陽と地
  球の位置関係を逆」にした。さすがに、正解率は上がらなかっ
  た、、、。

  『月』の次には、1時間使って『朝昼夕夜と東西南北』を学習
  した。本来は、さらっと流す部分だけど、実際の問題を解くた
  めには非常に大切な部分であり、ここを完璧に理解していない
  と、落ちこぼれ決定である。だから、25分間だけ授業して、
  あとは自習時間にしたけど正解だった。

  次は前述の『地動説と天動説(授業タイトルは『黄道12星座
  と『
地球の公転』)

  次時『四季』では「地球における太陽の南中高度」と「宇宙か
  ら見た地球の地面の傾き」を図示させたが、オッケー!

  そして、プラネタリウムによる疑似体験学習となる。
  
  この内容は非常にレベルが高かったけど、生徒の反応は予想に
  反して、とっても良い(失礼!)。大変良い。始まった当初は、
  解説者に叱られ、私も館内を注意して回り続け(約10分)
  「もう駄目か!」と思ったけど、高度な内容を楽しんでくれた
  のは本当に嬉しい。これは、生徒から私への最高のプレゼント
  として受け取りたい。

  この後、実力テストでさらなる補強をし『金星の見え方』、『
  火星の見え方』へと進んだ。もう、この時点では2つの視点を
  ほぼマスターしていると言えた。ただ、悔やまれるのは、宇宙
  から見た場合を、
  ・ 天の北極(北極星)から見た場合
  ・ 斜め上から見た場合
  の2つに分けなかったことだ。地球の「地軸」の見え方、考え
  方が異なるので、生徒は実践問題で混乱する場合がある。

  この問題点は、最後の練習問題で解説を加えたけれど、次の学
  年末テストまでに頑張って自主トレしてもらうしかない。だっ
  て、授業中に1度は理解した内容だから、、、
           (結果は、テスト返却7にて考察します)

  ということで、1年天文分野は終了
  皆さん、楽しんでいただけましたか?


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