このページは、Mr.Taka 中学校理科の授業記録 1年(2013年度)です

第5時
観察5:瑞穂公園の野草

     2013 4 25(木)、26(金)
     2013 5 02(木)
     正門集合(徒歩5分)→ 瑞穂公園
     昨年度の実践『実習4 瑞穂公園の野草標本(別ページへジャンプ)

はじめに
 瑞穂公園での野草観察は、昨年と同じです。このページは「今年の風景」と昨年「2012年4月24日〜25日に観察できた野草(再掲載)」です。


今年の風景
 風景写真の下に「今年の出来事」をメモします。


上:体育の後、体操服のまま出かけたクラスがありました。便利なように思いますが、注意点が2つあります。1つは、体育の授業の前に「出かける準備」をしておくことです。男女の着替え場所になった自分の教室から持ち出せなくなるからです。筆記用具やセロハンテープなどの道具を、廊下や下駄箱に出しておくように指示しましょう。もう1つは、帰ってからの着替えと場所を確保することです。授業担任や学級担任とよく打ち合わせをしてください。


上:瑞穂公園は、ゴールデンウィーク中に草刈りされてしまいました。仕方なく、公園脇の道路沿いの野草を使いました。ここで観察・採集できたものは、タチイヌノフグリ、ハコベ、オランダミミナグサ、ハルジオン、ヤエグルマ、スズメノカタビラです。


上:もう1枚上の写真の場所で、ハルジオンを採集・標本づくりをする男子生徒(掲載許可取得中)


上:この場所では、スズメノヤリ、カラスノエンドウとスズメノエンドウを採集・標本づくりをしました。


上:もう1枚上の写真の場所で採取したスズメノエンドウ


上:タチイヌノフグリを採取する生徒達。自分の採取したものに自身がない生徒は、私が持ったタチイヌノフグリを比較することになっている。


上:オランダミミナグサ


上:スズメノテッポウ


上:筆箱を忘れると大変なので、筆記用具だけ持参するように指示したほうが良い。


2012年4月24日(火)、25日(水)に
瑞穂公園で観察できた野草

 画像をクリックすると拡大します。

上:ヤエムグラ
 同じ場所から葉8枚が出ています。先端に小さな白い花を咲かせます。茎を引っぱると、葉っぱのところで千切れます。茎に生えている小さな突起で、衣服に付着します。
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上:ヘビイチゴ
 光沢のある5枚の黄色い花弁が目立ちます。その中心は膨らんでいて、将来赤い苺になります。食べも味がないので、蛇イチゴです。今は花の盛りですが、上の写真にも小さな赤いイチゴが見られます。わかるかな? 2週間後、イチゴ狩りに行きました(観察9 5月中旬の瑞穂公園)。
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上:オオイヌノフグリ
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上:タチイヌノフグリ(全体写真
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上:キュウリグサ
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上:ヒメオドリコソウ
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上:ハコベ
 花弁10枚です。右の写真オランミミナグサとよく似ていますが、花弁が付け根から離れています。
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上:オランダミミナグサ
 花弁5枚ですが、それぞれの先端に切れ込みがあり、10枚あるように見えます。

上:ヨモギ
 葉を千切ってもむと、よもぎ餅の匂いがします。花は夏に咲くので、まったくその気配ありません。なお、典型的な主根と側根観察8 双子葉植物の種子、子房、からだが得られます。

上:カラスノエンドウ
 瑞穂公園にはあまり見られませんが、花期を迎えています。種子の観察はあと1週間かかるでしょう。なお、スズメノエンドウは、カラスより早く咲く場所が多いようです。

上:セイヨウタンポポ
 総苞がそりかえっているタンポポです。日本在来のものより早く咲き、すでに種子になっています。

上:日本在来のタンポポ
 5月中旬は、種子もほとんど見かけませんでした。

上:スズメノヤリ

上:スズメノカタビラ

上:カエデ
 野草ではありませんが、花が少し残っていました。もうしばらくすると、ブーメランのような形の種子になります。

上:マツ
 裸子植物の代表です。雄花はできていましたが、雌花はもう少しあとにできます。5月中旬でも雌花は十分ではありませんでした。

上:


上:ハルジオン
 薄いピインク色がはいった花は、いかにも春ジオンという感じです。垂れ下がった蕾は、重要な1つの特徴です。5月中旬の方がたくさん咲いていました。
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上:ムラサキカタバミ
 紫色の花のカタバミ。カタバミの名前は、葉が1枚足らないように見えることに由来します。
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上:タネツケバナ
 白い花弁4枚をつけますが、すでに種子になっていました。もう少し早い時期に探さなければいけません。
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上:オニタビラコ
5月中旬はほぼ種子になっていました。
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上:ノゲシ
5月中旬も同じように観察できました。
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上:オドリコソウ
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上:マツバウンラン
 瑞穂公園周辺の民家にたくさん生えている北米産の帰化植物です。
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上:マメグンバイナズナ(アブラナ科)ナズナより小さく、緑ではなく黄緑。枝分かれした花茎がしっかりで、それぞれ多数の花をつける。本当の相違点は種子の形で、ナズナはハート形、マメグンバイナズナは軍配形(先端が微妙にくびれる円)。葉の基部は茎を抱かない。
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上:ノゲイヌムギ
これは第7時『単子葉植物の花、からだ』で観察します。
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上:ニワゼキショウ(2013年5月14日)

上:ゲンノショウコ(2013年5月14日)

上:オオバコ(2013年5月14日)


授業を終えて
 今年は総合学習の1つとして、2013年5月14日(火)に同じ場所で野草観察をする予定です。学級担任に引率して頂くので、迷惑がかからないようにがんばって歩きました。野草約14種類を紹介・採集・添付させた上で、公園敷地内を約700m歩くことは大変でしたが、生徒達は充実した時間が過ごせたのではないと思います。


上:いろいろな植物の種子を食べるハト(撮影2012年)

関連ページ
・ 2013年5月14日の瑞穂公園 1年(2013年)
・ 実習4 瑞穂公園の野草標本 1年(2012年)
・ 観察1 校舎内の野草 1年(1999年)
・ 実習1 名南中・野草図鑑 1年(2002年)
・ 観察2 野草図鑑<千鳥丘中学校編> 1年(1999年)

実践ビジュアル教科書『中学理科の生物学
 第1章 生命とは何か   地球で生活している多様な生物 
 できるだけ近づいて肉眼で見る 
 p.8〜p.9
 p.20
 第5章 花と植物   My 野草図鑑をつくろう!
 花が種子になるまで
 p.92〜p.93
 p.96〜p.97

第4時 ←
観察4 ツツジの花、種子植物の分類

→ 第6時
観察6 裸子植物マツの花

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