項 目
1 理科プリント(授業用)について
2 テスト問題について
3 印象に残っている授業
4 5択3題
5 改善点・要望
6 福地先生にメッセージを
※ 以上は、このページ内にリンク学級別集計
B組、 C組、 D組、 E組
※ 以上は、別紙にリンク回答者 男子62人+女子57人 (合計119人)
<注1> 意見後ろの数字は人数を表わす(男子)+(女子)
<注2> 同一人物の複数回答可
アンケート 結 果
<肯定的>
・ 良 い 22+5
・ ノートより分かりやすい 16+5
・ 自由にまとめれる、スペースが広い 1+14
・ 図、グラフがよい、時間短縮 3+12
・ テスト勉強に便利、良くまとまっている 9+6
・ 書くことが楽しい、面白い 3+3
・ 手書き感、先生の字、絵が好き 1+4
・ 家で授業内容を思い出す(1年植物) 2
・ このまま続けて下さい 2
・ 感動的
・ 実験結果が残る
・ 通し番号がよい
・ ノートと違い新鮮
・ ファイルしやすい
・ 授業内容が事前に分かる
・ 分野別に取り出して勉強できる
・ ファイルが厚くなるのが楽しみ
・ 提出があるので皆一生懸命書いた
・ ノートのように家に忘れることがない
・ 配られると何をやるのかわくわくした
・ 裏面が真っ白はもったいないけど便利
・ 重要ポイントを自分で書くようになった
<中立・要望>
・ 字が読み難いので丁寧に 4+1
・ 両面印刷で 2+1
・ 考察を書かなければいけないのが嫌 2
・ 慣れた
・ 図を丁寧に
・ ノート代が浮く
・ 練習問題を入れて
・ 穴をあけておいて
・ プリントの採点は嫌
・ 印刷のうすい時がある
・ 卒業後のどうしたら良いのか?
・ とてもカラフルに書いたでしょ
・ 全体にスペースを大きくして欲しい
・ こういうやり方もあるんだなあと思った
・ **科のように先生が書いた重要なところを写すのもいい
<否定的>
・ かさばる 2+3
・ ノートでも良かった 1+1
・ 紛失すると困る 2
・ ノートより整理し難い
・ 書く場所が分からない時がある
・ 完全な白紙プリントにまとめたい
・ 見ただけでは分からないプリントがある
・ 実験の時は忙しくて白紙のままの時もあった==<考 察>=========================
1 来年度も同様の方法で継続
大きな改善すべき点は見つからないので、来年度も同様の方法で継続する。
2 しかし、
ノートや白紙にまとめたいと答えた生徒が3人いた。これは少人数とはいえ大問題なので、詳しく分析したい。ただし、彼等は理由を書いていないので、他の意見から類推する。学習プリントに対して否定的な意見
・ かさばる、紛失する 6人
・ ノートより整理し難い 1人
・ スペースが限定される 1人これらのうち、『かさばる、紛失する』については無視できる。『ノートより整理し難い』は『紛失する』の意見に近い。残る意見『スペースが限定される』はその反対意見
・ 自由にまとめれる、スペースが広い 15人
によって十分打ち消すことができるだろう。そして実際に授業を運営する上では、どちらかを選択しなければならいので、結論は来年度も同様の方法を継続する。
3 手書きかワープロか
後述の意見『テストの解答用紙をワープロで(人)』と比較すれば、授業用『理科プリント』については手書きでよいことは明らかである。結論:来年度も手書き中心とするが、一部ワープロを用いても良いだろう4 『理科プリント』と『ノート』の違い
「ノートより分かりやすい(21人)」の意味を分析する。次のように生徒が書いた
Aさん:先生がプリントに沿ってやったから、分かりやすい
B 君:その日に何をするのかということが最初から印刷してあるので分かりやすい
Cさん:プリントが渡されると、次は何をやるのかなあとワクワクくしたつまり、『分かる』は『授業が見渡せる』の意味を含む。一般に、授業は教科書に沿って行われない。何故なら、もし、教科書の順序通りなら、生徒は常に授業の展望を持てるはずだ。これは私の授業に限らない。しかし、生徒が『ノートより分かりやすい』と意見する時、『教科書とノートでは、授業の先が見えない』ことを意味する。彼等は『授業目的』を知りたがっている。ノートとプリントの違いを意識する生徒は、他教科あるいは過去の授業ににおいて目標を失っている(いた)可能性がある。
2 テスト問題について
<肯定的> ・ 範囲が明確でよい 5+13 ・ 良 い 8+3 ・ 前のテストは復習になる、定着する 3+8 ・ 2回目に間違えると自分の弱点が分かる 1+2 ・ 出題内容が適切 1+1 ・ テストについての考察がよい 2 ・ 予告されたプリントは、勉強量と結果が直接的でよい ・ 基本から応用、簡単な問題から難問奇問まであり良い ・ ニュースや新聞記事からの問題 ・ 予想外の問題が面白い ・ 難解な計算問題がよい ・ 受験用の問題がよい ・ 応用問題がよい ・ 範囲指定とパーセントはやる気が出る ・ 簡単だが、あの程度で応用が効く ・ 簡単そうで難しいから良い <中 立> ・ 難しい 6+7 ・ 普 通 5 ・ 簡単な時も難しい時もある 3+1 ・ な し 2+1 ・ 応用問題が難しい 1+2 ・ 同じ問題は点が取れる 1+1 ・ 問題『昨日の月?』はやめて欲しい 2 ・ ほとんどプリントなので簡単 2 ・ 計算問題は難しい ・ 基本問題は30パーセントぐらいでよい ・ 点は取れなかった ・ 本番になると緊張した ・ 見た目が難しそう ・ こういうテストもあるのかと思った ・ 絵を書く問題(月、台風、生物のからだ)が嫌 ・ 生物の絵を書くのが嫌 <否定的> ・ 採点ミス(訂正、問題削除)が多過ぎる 4+3 ・ 実力問題を増やして欲しい 4+1 ・ 解答用紙をワープロで 2+2 ・ 新しい、オリジナリティー溢れる問題を 4+1 ・ 同じ問題は、丸暗記で勉強にならない 3 ・ 解答用紙の訂正が多い 2 ・ 範囲が広すぎる ・ 問題数が多い時がある ・ 問題数が多く、時間に余裕がない ・ プリントから出すと平均点が上がってしまう ・ 前回テストからの出題は、数字だけでなく類似問題として出題を ・ プリント以外をあまり勉強しなかったので、そこが弱点になった ・ 出題割り合いを発表しないで、差が出難いから ・ 出題意図が分からない ・ 予告されたプリントは実力がつかない ・ 簡単な時と難しい時と両極端 ・ 今日の月を書けという問題が嫌 ・ こんなに同じ問題が出るとは思わなかった ・ 範囲が分かっていると前日まで怠けてしまう |
==<考 察>=========================
1 オリジナリティー溢れる問題
これは出題することが出来なかった
何故なら、他の先生と2人で3年生を担当していたからである。
私個人としては、出題したくて堪らなかった。
→ 改善策なし
相談しろと言われても、オリジナルには程遠く、、、
2 成績上位者に対する配慮に欠ける
これは私の怠慢※を否めない。しかし、言い訳をさせてもらうと
愛知県の公立高校問題と比較すれば、十分な内容を持っているこ
とは明白だ。
また、授業、実験・観察内容が、名古屋市の教育課程の内容を
十分超えていることは、生徒の声から判る。
※ 3年2学期中間テストの頃から、新しい問題の割合を増や
すべきだと感じていが、しなかった(怠慢)
→ 応用問題の数を増やす
→ 問題の数字を変えるだけでなく、類似問題で出題
3 『予告されたプリント』
下位〜中位の者に対しては良好である。
つまり、範囲が明確であり、学習ポイントが絞られている
→ 『予告されたプリント』は継続
4 テスト出題のねらい
苦手分野の克服のために
一般的に、苦手分野は決まっている
その原因はいくつかあるが、一度苦手になると悪循環が始まり、
その問題を見たくない。そして、永遠に抜け出れなくなる。
私はそれを克服する方法として、正解率の低い問題を繰り返し
出題した。しかも、多くの場合、数字を変えるだけ、あるいは、
質問部分を変更するだけとった安易な方法で。
しかし、簡単には正解率は上がらない。少なくとも3回くり返
し出題した。この方法が有効だったことは、次のアンケート結果
を見れば明らかだ。
・ 範囲が明確でよい 18人
・ 良 い 11人
・ 前のテストは復習になる、定着する 11人
・ 2回目に間違えると自分の弱点が分かる 3人
合 計 43人(35%)
そして、一見安易に見える問題でありながらも、
・ 難しい 13人
・ 普 通 5人
・ 簡単な時も難しい時もある 4人
・ 応用問題が難しい 3人
・ な し 3人
・ 出題内容が適切 2人
・ 計算問題は難しい
・ 難解な計算問題がよい
・ 受験用の問題がよい
・ 応用問題がよい
・ 簡単だが、あの程度で応用が効く
・ 簡単そうで難しいから良い
・ 点は取れなかった
合 計 37人(30%)
しかし、1年間を通して、この方法を継続したことで
成績上位の者から苦情が出た
・ 実力問題を増やして欲しい 5人
・ 新しい、オリジナリティー溢れる問題を 5人
・ 同じ問題は、丸暗記で勉強にならない 3人
・ プリントから出すと平均点が上がってしまう
・ 前回テストからの出題は、数字だけでなく類似問題として出題を
・ プリント以外をあまり勉強しなかったので、そこが弱点になった
・ 出題割り合いを発表しないで、差が出難いから
・ 予告されたプリントは実力がつかない
・ こんなに同じ問題が出るとは思わなかった
合 計 19人(15%)
→ 改善策は、上の2で述べた
5 点を取るための授業
点を取るための授業は簡単だ。次のようにやれば良い。
1 簡単な問題をやる→ 解説
2 類似問題をやる → 解説
3 順に難易度をあげる
4 頃合を見て、理論や概念を押さえる
5 問題をくり返す
6 問題の出題パターンを覚える
7 解答の仕方を覚える
8 考えなくても反射的に答えが出るようにする
しかし、私は限られた時間を『点を取るため』に使わなかった
上記1も2も、全くしなかったと言える
私は『塾』の先生ではない。
しかし、受験は無視できない。そこで定期テストは、
1 簡単な問題
2 数字を変えただけの問題
3 解答箇所を変えただけの問題
を繰り返し出題し、テスト返却時に
4 詳細な解説(生徒の希望による)
を行った。
こうして『点を取るための授業』=『塾』を補おうとした。
これについての生徒の反応は上記『4テスト出題のねらい
苦手分野の克服のために』 で述べた通りである。
============================
3 印象に残っている授業
3年 実験『斜面を滑り落ちる物体』 7+12 データ処理、廊下 2年 演示実験『液体窒素』 12+5 1年 実験『鉄と硫黄の化合』 10+7 3年 ガラス細工、スポイト作り 10+3 2年 実験『アメ作り』 9+3 1年 観察『微生物』 4+7 3年 中学校理科の復習 4+7 授業が充実 『太陽の動き金星の見え方2』『熱量と比熱1』『南中高度1』 『凸レンズ・光の屈折1』 3年 観察『火成岩』『堆積岩』 7+3 3年 観察『火山灰』 3+6 3年 塩酸の性質(飲む) 4+3 宝探しのよう、カンラン石が見つからなくて悔しかった/嬉しかった 3年 実験『滑車』 4+3 仕事率の測定 3年 実験『微生物の呼吸』 2+5 1年 観察『校庭内の雑草』 4+3 3年 演示実験『紙おむつ』 6 2年 演示実験『クルックス管、真空放電』6 3年 実験『塩化銅の電気分解』 3+2 3年 『地震』の授業 2+2 3年 中和の実験 4+2 塩酸と水酸化ナトリウム2 3年 硫酸で雑巾を溶かす 2+2 3年 観 察『細胞分裂』 3+1 タマネギの根 2年 実験『酸化銅の還元』 1+3 火災報知器がなった授業 1年 観察『いろいろな細胞』 1+3 2年 天 体 3+1 3年 実験『共振』 4 合唱コンクール・スペシャル 3年 観察『カビ』 1+2 1年 観察『タンポポ』花びら数え 2+1 1年 植物全般 2+1 2年 実験『塩酸の電気分解』 2+1 塩素で廊下に避難 3年 初めての授業のおかまバーの話 3 C組 2年 ラジオを聞きながら天気図を書く 3 2年 実験『だ液の働き』 3 2年 実験『水素の爆発』 1+1 1年 観察『ヘール・ボップ彗星』 1+1 3年 石灰岩に塩酸をかける実験 2 3年 『火山』の授業 2 3年 実験『自由落下運動』 2 2年 実験『力の合成』 2 3年 観察『土の中の微生物』 2 3年 観察『岩石切片』 2 1年 実験『酸化銀の分解』 2 2年 『化学式』の授業 2 3年 等速直線運動の授業 3年 実験『等速直線運動』 3年 観察『花粉』 3年 観 察『花粉管』 3年 観 察『種 子』 リンゴなど 3年 『恐竜』の授業 3年 初めて『理科プリント』を見た日 D組 3年 岩石を「ほー」といって見ること 3年 OHPを使った授業『石油が無くなったら?』 3年 『人類と自然の調和』の授業/自然破壊の原因が分かった 3年 『食物連鎖』の授業 3年 『酸性雨』の授業 3年 『何歳まで生きたいか?』の授業 3年 『サルと人の違い』の授業 3年 『家族の血液型』の授業 2年 モーター作り 2年 回路をたくさん作る実験 2年 ミスターS『にぎにぎ授業』 2年 実験『電流の回路』つくり 2年 電 流 2年 実験『質量保存の法則』 2年 実験『炭水化物(食べ物)を燃やす』 2年 消 化 2年 気 象 1年 光や音の実験(身の回りの現象) 1年 実験『音の速さ』 運動場に並んで手を挙げていく 1年 実験『ガスバーナーの使い方』 1年 観察『花のつくり』セロテープで貼る 1年 動物達 1年 1年最初の授業 1年 1年生の時、A君が円周率をずーーと答えた時、先生がすぐさま 「何か得した?」と言ったこと 1年 プラネタリウム 1年 太陽と地球の距離 ・ 化学全般(実験) 2+1 ・ 水溶液関係 2 ・ 先生の手荒な実験(塩酸をこぼすとか) ? 物質の性質でやった実験 ・ 地学分野 ・ 自 習 ・ コンピューター室 ・ でんきを「できん」と書いた日 ・ 全員に手を挙げさせてから『どっちだと思う?』と質問すること ・ いろいろな実験 3+1 |
==<考 察>============
1 ベスト3を分析する
ナンバー1 実験『斜面を滑り落ちる物体』
生徒が選んだ理由は
・ データを取るのは難しかったけれど、それをどう工夫して上手く
こなすかという所が良かった
・ 物体が斜面を滑り落ちる間はどんどんスピードが速くなって、
床を走り出すと等速直線運動をする
・ 等速直線運動の実験をした時、友達とワイワイ実験できた
である。特に、
1点目で『データ処理の方法』を取り上げてくれたことは嬉しい
ここで、この記録タイマーを使った一連の授業を振り返ると、
<記録タイマーとは>
点を打つ装置(60回/秒)で、これに紙テープを通して引っ
張ると、その点の間隔から『速さ』を求めることができる
第1時 記録タイマーの使い方(10分)やらなかった学級もある
第2時 実験『自由落下運動』 乾電池を落とす
第3時 実験『自由落下運動2』 やらなかった学級もある
第4時 実験『斜面を滑り落ちる物体』
第5時 上の実験、または、データ処理 やらなかった学級もある
第6時 データ処理
つまり、実験は少なくとも3時間、記録テープは1人当り3本以上
この実験はスタートでの誤差がたくさん出るので、その処理が面白い。
また、同じよな実験をくり返すことで実験精度、および、
その処理方法について理解が深まってことを意味している。
詳細については、後日『授業記録』として報告する
期待して、お待ちください
→ 来年もやる
ナンバー2 演示実験『液体窒素』
テレビで見た生徒も多いと思ったが、サに非ず
授業中に挙手で尋ねると、5、6人である。生徒の声は
・ 液体窒素(スゲー!)
・ 先生が液体窒素を危なげなく扱った
・ ボールや花がパリパリっと割れるところ
・ 魚が凍って死んでしまったが、後で調べてみると内蔵が凍る前に
取り出して水に入れるそうな。
等である。非日常的な液体窒素は是非とも見せてやりたい
→ 来年もやる
ナンバー3 実験『鉄と硫黄の化合』
生徒の声
・ 硫黄の臭さ
・ 教室がしばらく臭くて仕方なかった
は、発熱化合反応の激しさよりも、強烈な臭いに集中している。
それでも
・ 鉄と硫黄の化合が印象に残っている
と 4人の生徒が変化全体を記憶に残していた。
これは、臭いにとどまらない興味を示す
→ 来年もやる
2 初めての授業
理科から逸れるが、
いかに初めて授業は大切であるか痛感した
・ 初めての授業のおかまバーの話(3年C組) 3人
・ 初めて『理科プリント』を見た日(3年D組)
・ 1年最初の授業
・ 1年生の時、A君が円周率をずーーと答えた時、先生がすぐさま
「何か得した?」と言ったこと
人間、初対面の印象は大切である。
→ 校内に限らず、気を付けましょう
お互いに、、、
3 私が印象に残したかった授業
それは次の声に象徴される
・ 岩石を「ほー」といって見ること
3年『岩石』始めの授業で、次のように話した
「石は両手でそおっと持ち、ほーっと声を出しながら
観察しなさい」
ここで私が伝えたいことは『感動する心』
そのために 次の3点が必要である。
1 自然(生物、非生物、その他)、自然現象への畏れ
2 科学的な目
3 果てしない空想力とイメージする力
毎回の授業の中で、これらを養いたいと思ってきた
アンケートからは直接分からなかったが、先の生徒の一声
岩石を「ほー」といって見るで私は救われる。
4 実験『共振』(3年B組)4人について
※ 学級別集計をご覧ください
B組、 C組、 D組、 E組
==============================
4 5択3題
結 果
左から順に
1 理科は好きでしたか
2 授業は分かりやすかったですか
3 理科は楽しかった?
|
『分かり難い』は0% |
『詰まらない』は0% |
(5段階)
好 き 3.6
分かった 3.7
楽しかった 4.4
==<考 察>======================
1 『楽しかった度』4.4 の意味
好結果を嬉しく思うが、楽しいだけでいいのか?と厳しく自問したい
もし、あなたが『楽しい』『好き』『分かる』から1つ
選択しなさいと言われたらどうしますか?
彼等が高校生になったとき、
「中学校の理科は楽しかったけど、分からなかった」
と言ったら教師として悲しい。しかし、アンケート結果はこれだ
楽しかった度4.4/ 分かった度3.7
また、彼等は次のようにも言う
「中学校の理科は好きな方で、まあまあ理解できた」
ほー、助かった
好き度3.6/ 分かった度3.7
2 その他の問題点は、
次の『5 改善点・要望』で考察する
=============================
5 改善点・要望
※ ここでは否定的意見を求めている
<肯定的>
・ な し 19+20
・ いろいろな授業があっていい
<中立、要望>
・ 実験をたくさん 7
・ できるだけ理科室で 3+2
・ 天体望遠鏡で星の観察 2+1
・ 全ての授業を理科室で 2
・ 実験以外は教室で
・ 不得意な分野は分かり難い
・ 危険な薬品を使う時は気を付けて下さい
・ カエルの解剖をしたい
・ 先生、僕らをもっと愛して
・ 遊びのような教科書に囚われない授業も
・ 臓器移植について分かりやすく説明して欲しい
・ 実験が多いけど、目的を理解していないと小学校の実験状態になる
(理論の説明→ 実験で検証)
・ どうしたら理科が好きになれますか?
・ 薬品をどんどん作って欲しい
・ 次の時間の持ち物をハッキリ伝えて
・ 冬の理科室は寒い
・ 何か植物を育てたい
・ 最後の方があっさりしていたので、何か実験をしたかった
・ 理科室を綺麗に
・ 理科室の雑巾を綺麗なものに
<否定的>
・ 黒板の字をハッキリと 12+3
・ まあいいや、適当はやめて 1+5
・ 授業をゆっくり 1+3
・ 実験方法、目的を明確に 1+2
・ テスト問題を完璧に 3
・ 絵を丁寧に 1+1
・ プリントを定規、コンパスを使って 1+1
・ 全 て
・ テストは1人づつ返して欲しい、成績個表なども
・ テスト用紙を改善して欲しい
・ 面倒臭いのでノートの方がよい
・ もっと主体的に観察したい
・ 先生の説明では、根本あるいは原理をハッキリ教えないので分か
らなかったが、塾で教えてもらって良く分かった。
・ 理屈を分かると丸暗記より忘れ難いので、先生も理屈をビシーと
教えて下さい。
・ 先生も理科のことを勉強すべきです
・ 生徒に答えを聞かないように
・ 生徒の質問したことは最後まで説明して欲しい
・ みんなが分かりやすいように説明して欲しい
・ 教科書に線を引く時は、ゆっくりと
・ 理科室の班は、先生が指定して欲しい
・ 先生が指名して当てて欲しい(手を挙げない人は、質問を理解して
いない)
・ テストに実力問題を
・ 入試のための過去問を
・ 授業の最後に復習ワークを
・ 問題をたくさんやって、解説
・ もっと難しい内容を
・ 受検用の勉強をしているようだった
・ 薬品はメスシリンダーで
===<考 察>===============
1 黒板の字を丁寧に
授業用『理科プリント』については、文字に対する改善を求める
声が少ない。
これは、板書の文字が乱れていることを意味する。
→ できるだけ丁寧に書く
2 しかし、1については教師が故意に
教科書の漢字であり、かつ、そのページを開いている場合、乱れた
字で書くことで調べさせようしたが、15パーセントの生徒が改善
を求めた
→ 毎回「自分で調べなさい」と言う
→ あるいは丁寧に書く
3 理科室の班について
3年間を通して、年度当初は指定席(出席番号順)
そして、頃合を見て『自由席』にした
<班編成の約束>
・ 五月蝿くなったら、指定席に戻す
・ 速いもの順
・ 毎回、メンバーは変更しても良い
・ 第1理科室は4人まで、第2理科室は6人まで
結果として
・ 男女別の2〜6人の班ができた
・ 1人の班もあった
・ 年間を通して、メンバーの変更はあまり見られなかった
そして、今回のアンケート結果を見ると『班』についての記述が
非常に少ない。次の2件だけである。
・ 理科室の班は、先生が指定して欲しい
・ 自由班でよかった
このように意識されていないのは、それだけ生徒の実態に即して
いかたからと考えれる。しかし、意見『実験以外は教室でして欲
しい』は、周りが五月蝿くて迷惑していたことを意味する。事実、
私も困った授業が何回かあった。
→ 来年度も、同様に継続する
4 まあいいや、適当はやめて(6人)
この6人の具体的意見は、
・ 生徒に答えを聞かないように
・ 先生も理科のことを勉強すべきです
・ 生徒に質問したことは最後まで説明して
・ 先生の説明では、根本あるいは原理をハッキリ教えないので
分からなかったが、塾で教えてもらって良く分かった。理屈を
分かると丸暗記より忘れ難いので、先生も理屈をビシーと教え
て下さい
つまり、教師がこうだ 分かったか!!と言うのを求め
ている
しかし、実験・観察の『答』は、科学の終焉を意味する
科学の『答』は新たなる問題、疑問を提示するはずだ
しかし、現実の受験生にとって、答えは1つで十分であり
自分でやった実験・観察が、教科書と違うことは許されない
常に正解を求める
手順通りに操作、そして、教科書と同じ結論
これは私の教育目標の1部に過ぎない
『正解』より『科学的な誤り』『誤差』を教えたい
それが実現した授業は、先に述べた
実験『斜面を滑り落ちる物体』(推薦19人)である
また、次の授業も同様の目的を持っている
3年 実験『滑車』 7人
3年 実験『自由落下運動』 2人
2年 実験『力の合成』 1人
3年 実験『等速直線運動』 1人
→ 文句を言われようとも、
科学的な『適当』『まあいいや』を指導する
今の子供達に必要なのは、科学的な疑問の持ち方である
5 テスト問題についての要望
訂正無し に超したことはない
→ 点検を増やします
=================================
6 福地先生にメッセージを
・ ありがとうございました 19+19
・ 楽しかった 8+14
・ 頑張って 9+5
・ 個性的でよい、ワイルド、危険 8+6
・ 病気を早く直して下さい、生きろ 4+3
・ 今のままでよい、いてください 3+3
・ これからも面白い授業をする先生で 1+3
・ 理科が分かるようになった 1+3
・ 今のままで 4
・ 旅行話で生徒を笑わして下さい 1+2
・ 生徒と生徒の関係みたいだった 1+2
・ 好き、ラブ 2+4
・ 早く結婚して、子供の顔が見たい 3
・ な し 3
・ 福地先生の授業にだんだん慣れた 1+1
・ 理科が楽しくなった 1+1
・ 先生の中では一番話しやすかった 2
・ 旅行の話が面白い 2
・ 病気を早く直して下さい 2
・ 名城公園に地層の観察に行きたかった 2
・ 生徒の名前はちゃんと覚えて下さい 2
・ ホームページ頑張って下さい 2
・ 生徒のことに真剣になってくれる
・ 行事を面白くしてくれる
・ かなり良い美術センス
・ 他の先生にないパワーを感じる
・ 行動力、決断力
・ 個性的な行動・言動は、時として他の先生方及び他人からの
風当たりが強いかも知れませんが、今のままで良いです。
・ 生徒にとって貴重な存在でいて下さい。
・ 新しい服を買って下さい
・ 良い部屋に住んで下さい
・ 散歩が楽しかった
・ 美術か理科かを選んだ方がよい
・ 病気になるので変な国に行かない方がよい
・ 前より理科が好きになった
・ 勉強は家でできるから、学校では1人では出来ないことをやり
たい
・ 豆まき
・ 個性的な授業は分かり難いこともあった
・ 帰りの会の話が好きだった
(道徳)(旅行)(睡眠時間の取り方)
・ 授業も楽しかったけど、普段一緒にいる時の方が楽しかった
・ 不思議な先生はとっても素敵
・ 白い光の中に 山なみはもえて←先生の声、忘れません
・ テレビや地図にチョークで書いてびっくりした
・ 先生は自分のポリシーを持っているから、そういうところがか
っこいいと思いました
・ 良い旅を
・ 理科の実験は好きになった(計算は嫌)
・ 理科室を綺麗に
・ 実験が楽しかった
・ 黒板に書く図や絵が 先生独特で良かった
・ 私の絵をほめてくれてありがとう
自信が無かったけど「私でもやれるかもっ」と思いました
・ 先生の授業はいつも楽しかった
・ 分かり難いこともあったけど楽しかった
・ 他の先生だったらやらないような実験がよい
・ また逢おう
・ 先生に逢えて良かった
・ 今時の新しいタイプの先生
・ 生徒を魅了するあなたは国宝級です
・ メッセージは心で伝えるものです
・ 3年間、福地先生と過ごせたことが良かった
・ 笑い顔が良かった
・ 美しい字で
・ もっと分かりやすい授業を
・ 美術も頑張って下さい
・ これからも人体実験をしないで下さい
・ 理科はそんなに好きじゃないけど、先生の授業は楽しかった。
でも、もうちょっと分かりやすい教え方を考えて下さい。
・ テスト問題『台風は何回来た?』『今日の月の形?』など困っ
たけど笑えた。
・ テスト問題のミスを無くして
・ 面白かったから、すぐに覚えれた
・ 実験が楽しい
・ 実験が嫌いだった
・ 教科書通りの先生にならないで
・ 自主性を養う授業だった
・ 先生を辞めないで
・ 後輩をよろしく
・ 『理科プリント』をもう一度見直します
・ スピード授業、あっさりしていて良い
・ 自由班でよかった
・ 『中学校理科の復習』はクラスの意見で決定し、問題が解けるよ
うになった
・ 分かりやすい授業だった
・ 結婚しないの?
・ ランチの残りのパンは、まだ持ち帰っているのですか
・ 僕は高校に入学したら、中1のようなことをせず真面目な**
になる
・ 死ぬ前に、何回か逢いましょう
・ 両面印刷して、地球に優しい先生になって
・ 物まね面白かった 2
・ 生涯忘れることの出来ない先生です
・ 火災報知器を鳴らさないで
・ いい先生って感じ
・ オセロクラブが楽しかった
・ いつまでも若く
・ メール送ります
・ ライブありがとう
・ 1年の時の髪型が変だった
・ あなたのケツに惹かれて僕は理科を頑張ってきた。もし、
理科の先生があなたじゃなければ授業にもっと専念できた。
本当に、僕の青春をありがとう
・ いつまでも、ユニークでよく分からない先生でいて下さい。
私は、人間的に先生を見習いたいかな思った時期もありました。
・ 入学式で、初めて福地先生を見た時のことは今でもハッキリ
覚えています。スーツを着ているのはいいけど、男の教師の中
でロン毛を見たのは初めてだったから。当時、かなりびっくり
したけど、先生の髪は徐々に短くなっていき、今が1番いいと
思います。
・ 理科は、理解が深まれば深まるほど自然の摂理が見えてきて、
各分野が繋がって面白くなります。例えば、(以下略)
・ 教科書以上の内容に知的好奇心をくすぐられた
1 電磁誘導
2 イオン化傾向
3 アルキメデスの法則
4 化学式(C6H12O6、H2SO4 Ba(OH)2)
・ 1、2年の担任をして頂き、ありがとうございました。
先生から学んだことはたくさんあります。卒業しても忘れな
いで下さい
・ 嫌なことも、好きなことも、悲しいこと、嬉しいこと、
どんなことも、その時しか経験できないことだったと思うし、
たくさん経験したほうが強くなれる気がするから、これからも
いろいろあると思うけど、1日ずつ成長していけたらいいな
と思えるから大丈夫だろうと思います。
先生も頑張って下さい。つづく、、、
・ 美術の授業では、凄く速く書いても上手い絵にびっくりし
たし、よく分からないものを作って楽しかった
・ これから入学してくる多くの生徒は、親による基本的な躾がな
されていないと思います。今の福地先生のように生徒を信頼し、
自分の判断でいろいろやらせるのは素晴らしいと思いますが、そ
れは、中学に入るまでに親が駄目なものは駄目、としっかり注意
している家庭の生徒がたくさんいての話だと思います。
しかし最近は、(全部を見た訳ではありませんが)子供に甘い
のか面倒臭いのか分かりませんが、子供をあまり叱らなくなった
ようです。
例えば、公共交通機関で子供が明らかにマナー違反をしているの
に親は注意しません。周りの人も注意すればいいのですが、なかな
かできません。
こういう環境では、子供が我がままになるのも当然ですが、これ
を改善しないと次の世代がもっと駄目な人間になります。
その歯止めをかけるのが、これからの先生の仕事だと思います。
仕事内容は多様化していくと思いますが、頑張って下さい。
3年間ありがとうございました。
中学生だった君達へ
たくさんメッセージを頂き、教師の幸せを感じます
中でも「楽しい授業をありがとう」は
私のパフォーマンスを楽しんでくれのかな、とても嬉しいです
しかし、それ(楽しい)に比べて
「理科が好きになった人」は4人ですから、
嫌いなものを好きにするのは難しい、と改めて感じます
前に述べたように、君達が大人になった時
「中学校に面白い理科の先生がいた」
と思い出すのでは満足できません。私の名前を忘れても
「理科が好きだ」
「自然が好きだ」
「実験が好きだ」
「調べるのが好きだ」
と話をして欲しいと思います。
私の名前は消えても『自然に感動する心』を子孫に残したい
と思います
夏の夜 そよ風に吹かれ
何故、風が吹くのだろう
風って何?
深く理解するほど『そよ風』は優しく、私たちの頬を撫でます
満開の桜
どうして春に咲くの
何故美しいの
葉はいつ出てくるの
1本の桜はあなたに『生命』を雄弁に語ります
私達のイメージを無限に膨らませ
感動を自己満足から救うもの
それが『理科』です
===
最後に、、、
卒業式前日に出した『春の宿題』やってる?
『そうじ』のことです
私は、約束通り『より良き授業のために』アンケートをまとめ
ました。不十分なところもあるけど、今日はここまで
また何年かして見直すから、、、
ありがとうございました
1999年 3月16日(火) 職員室にて
名古屋市立八王子中学校
理科教諭 福地孝宏