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         生物学
 単元1 植物学入門
  暖かな日ざしを浴びた春の校庭、僅かな土が残っている校舎の片隅、学校から5分程度の小さな公園には、希望に満ち溢れた子ども達のように可憐で美しい野草が花を咲かせています。この季節に、小学校からステップ・アップした『植物』を学ぶことは自然です。年間予定で迷っている先生は、この単元で決まりです。ただし、寒さが厳しい地域は化学の『状態変化』または『化学変化』でガスバーナーを使った暖かい授業を行い、この単元をその次に配置します。
  授業は、毎回1種類以上の実物観察です。私の植物に関する授業実践記録64ページを参考にすれば大丈夫です。新任の先生には時間的に厳しいものもありますが、何度も読んでイメージトレーニングしてください。初めは50分でできなくても、経験を重ねると楽々できるようなります。 オリジナルプリント、セロハンテープ++++私はノートの代わりに、毎時間オリジナルプリント(B4版)を準備します。生徒は、自分で用意した専用ファイルに綴じます。また、私はセロハンテープによる標本づくりが大好きです。生徒1人ひとりが、自分だけの本物の標本をつくれるからです。セロハンテープは学校でも準備しておきますが、生徒自身に持参させます。100円均一ショップで、カッターが付いた大きなものを購入させると良いでしょう。他の分野での利用を含め、年間50巻/150人消費します。
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        授業の展開例(5章)
        22時間完了
 
 
          +++++++図1 植物学入門の章立て22時間は、必要最小限の時間です。生徒の実態に合わせ、必要なところに数時間追加してください。
 
            | 第1章 私の植物図鑑
 | → | 第2章 花
 | → | 第3章 根、茎、葉
 | → | 第4章 光合成と呼吸
 | → | 第5章 多様な植物の分類
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            | 0サクラの花 1オリエンテーション
 2校舎内の野草
 2時間
 | 1花のつくり (双・単子葉→イネ科)
 2花のはたらき
 3裸子植物の花
 7時間
 | 1維管束の発達 ※光学顕微鏡の使い方
 2維管束
 3蒸 散
 4時間
 | 1葉緑体 2CO2とO2の出入り
 3光合成
 4呼 吸
 5時間
 | 1シダ植物 2コケ植物
 3藻 類
 4植物の分類
 4時間
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        授業の実践記録(合計64時間)
 
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    | 第1章 私の植物図鑑
 
        
          
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  第0時 サクラの花1年(2012年4月) サクラの花が残っているなら、5枚の花弁を持つ離弁花類サクラを観察、標本づくりをましょう。散ってしまう前に身体を動かしましょう。自己紹介も理論もその後です。自然をみる=感動、をダイレクトに実感できる授業が期待できます。
 <準 備>
 学習プリント、セロハンテープ
 <授業内容>
 実習:サクラの花を採取し、詳しく観察しながら標本をつくる
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  第1時 オリエンテーション1年(2002年4月) 先生の自己紹介は必要ですが、時間をかけはいけません。あなたがどれだけ自然を愛しているか、初日から植物観察の実習をさせることによって伝えることの方が遥かに有効です。
 <準備> 学習プリント、セロハンテープ
 <授業内容>
 実習:校庭で、2種類以上の標本をつくる
 <他年度の実践例>
 観察1 校舎内の野草1年(1999年)
 
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  第2時 実習1名南中・野草図鑑1年(2002年4月) 第1時と同じように、校内の野草図鑑をつくらせます。2時間合わせて、少なくとも10種類はできるでしょう。花の色や花弁の数によって分類するのも良いでしょう。また、時間にゆとりがある場合は1、2時間追加したり、近所の公園まででかけましょう。学年行事の1つすることもできます。
 <準備>前時と同じ
 <授業内容>前時と同じ実習
 <他年度の実践例>
 実習4 瑞穂公園の野草標本1年(2012年)
 観察9 5月中旬の瑞穂公園1年(2012年)
 観察2 野草図鑑<千鳥丘中学校編>1年(1999年)
 
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    | 第2章 花
 
        
          
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    |  第3時 花のつくり(ツツジ)1年(2002年4月)
 ツツジの花は、大きくて構造がわかりやい優れた教材です。開花時期に合わせて、必ず観察しましょう。
 <準備> セロハンテープ、専用ファイル
 1 すべての植物花のつくりは、中心から調べる
 1雌しべ 2雄しべ 3花弁 4がく片
 2 実習:花を分解し、標本を作成させる
 次の点も観察さても良い ・子房、胚珠、花柱、柱頭 ・花糸、ヤク、花粉 ・花弁の模様、花弁の突起(1枚だけ) ・5枚の花弁の大きさの違い
 <他年度の実践例>
 観察6 
        ツツジの花のつくり1年(2012年)
 花のつくり1年(1999年)・園芸品種は花のつくりが激しく変形している
 (番外)花のつくり1年(1999年)
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  第4時 タンポポの花1年(2002年4月) タンポポは最も発達した花の1つ(双子葉植物、合弁花、集合花)です。身近にみられる植物ですが、是非、ルーペで観察させてください。もちろん、ルーペの使い方も確実に指導してください。
 <準備> いろいろな種類のタンポポを生徒に持参させる
 1 タンポポの種類を紹介する
 2 合弁花類の花つくりを調べ方を知らせる
 ・前時は離弁花類(ツツジ)・花のつくりの調べ方は同じ
 3 実習: ルーペの使い方を知らせる
 4 実習: タンポポの花を分解し、標本を作成させる
 ・雌しべの下部にある子房(種子)も観察させる ・がく片→ わた毛であることを確認する
 <他年度の実践例>
 観察2
        タンポポの花1年(2012年)
 タンポポを調べる1年(1999年)
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  第5時 単子葉植物の花、からだ1年(2012年4月) これまでは双子葉植物でしたが、今日は単子葉植物を調べます。単子葉植物の花は3の倍数のものと目立たないものに2分されます。
 (1)チューリップ(ユリ科)は、花弁(3枚)とがく片(3枚)が同じ形、色
 (2)イネ科は、花弁が目立たずわかりにくい(花があることが分かれば十分)
 <準備> できれば、いろいろな花を生徒に持参させる
 1 単子葉植物の花を紹介する
 2 実習: 花を分解し、標本を作成させる
 ・ どんな花でも、調べ方は同じ
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    | 第6時 いろいろな花1年(2002年4月)ゆとりの時間です。家庭からいろいろな花を持参したり、あるいは、第1時のように校外に出かけて植物採取をしても良いでしょう。時間(季節)や空間(場所)によって、開花する植物の種類が違うことを調べても良いでしょう(時空間による生物の住み分け=ニッチ)。
 <準備> 生徒に、いろいろな花を持参させる
 1 いろいろな花を紹介する
 2 実習:いろいろな花を分解し、標本を作成させる
 ・ どんな花でも、調べ方は同じ
 ・ 次時につながるように、子房についても簡単に観察させる
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    |  第7時 花のはたらき1年(2002年4月)
 植物分野で1番難しいところなので、新任先生は教室でも良い。
 <準備> 教師が、ナズナ、タンポポなど季節の種子を生徒1人に1つずつ用意する
 1 花の各部の名称の復習
 2 雌しべの『子房』内部のつくりを理科便覧で調べる
 ・胚珠、卵に着目させる ・卵(受精)→受精卵 ・受粉と受精の違い
 3 受精後の変化をまとめる
 ・胚珠→種子 ・卵→胚(赤ちゃん、ベイビー) ・子房→果実
 4 リンゴの場合について調べる
 ・ 逆さまのリンゴの絵をかく ・私たちが食べているリンゴの部分は?→子房 ・リンゴの尻についている『毛』のようなものは?→柱頭、花柱が変化したもの ・雄しべ、花弁、がく片は?
 5 実習:いろいろな植物の種子調べたり、標本を作成する
 ・ナズナ、タンポポなど ・教師が校庭から採取したものを配付しても良い
 <他年度の実践例>
 観察8 双子葉植物の種子、子房、からだ1年(2012年)
 (番外)花のつくり1年(1999年)
 
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  第8時 果実・種子・胚1年(2002年5月) <準備> 生徒に、いろいろな果実や種子を持参させる
 <準備> 教師が、玄米を生徒の人数分用意する
 1 前時の復習
 ・ 簡単な練習問題も有効です
 2 実習:いろいろな植物の果実・種子・胚を観察し、標本を作る
 ・種子の中から胚(赤ちゃん)を取り出す ・例外としてイチゴの果実を紹介する(食べる部分は『花床かしょう』) ・あまった果実は食べても良い(デザート会になったりして、、、)
 <他年度の実践例>
 種子(カラスノエンドウ)1年(1999年5月)
 種子2(カエデ)1年(1999年5月)
 観察5 いろいろな種子(胚を探そう)3年(2001年7月)
 観察5 『種子』3年(1998年)
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  基本操作 双眼実体顕微鏡(花のつくり)1年(1999年5月) 双眼実態顕微鏡は、これから先の観察・実験で使用する頻度が少ないので、焦って教える必要はありません。第2時から第6時までの間に教えましょう。ただし、双眼実体顕微鏡の前にルーペ、ルーペの前に肉眼の使い方を教えてください。
  なお、双眼実体顕微鏡のポイントは、双眼鏡と同じ次の3点です。(1)両目の幅を調節する
 (2)左右の視力が違う人は調節する
 (3)単眼ではなく両目で見る
 → 観察しているものが立体的に見える
 
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    | 第2章 第3節 裸子植物の花 | 
  
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  第9時 マツ・イチョウ(裸子植物)の花1年(2002年5月) <準備> 生徒に、マツの雄花、雌花、松ぼっくりを持参させる。教師が、マツの雄花を生徒の人数分用意する。
 
 1 被子植物と裸子植物の違い
 2 観察: マツ
 ・雄花のりん片(やく、花粉) ・雌花のりん片(胚珠)、松ぼっくり
 <他年度の実践例>
 観察5 裸子植物
        マツの花1年(2012年)
 マツ、イチョウ1年(1999年)
 
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    | 第3章 根、茎、葉
 
        
          
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  第10時 いろいろな植物の維管束1年(2012年) 植物の維管束は、水を確実に送るために発達してきました。種子植物の葉脈を調べると、二又脈(イチョウ)→ 平行脈→ 網状脈、の3段階になります。イチョウは原始的な『開放系』、平行脈と網状脈は『閉鎖系』としてまとめると生徒の興味は大きく膨らみます。
 <準備> 校庭の樹木の葉
 
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        -----------------------------------------------以下の実践は2012年現在有効です。ただし、植物学上、完全に間違っている内容なので、次の学習指導要領改定で削除されると思います(2012年7月記す)。
  第10時-(2) 根と葉脈と子葉1年(2002年5月) 今日は分かりやすくて楽しい授業の1つです。
 <準備> 雨の日の校庭の雑草
 1 双子葉植物と単子葉植物の「子葉・葉脈・根」について
 2 実習:双子葉植物と単子葉植物の「葉脈」と「根」
 <他年度の実践例>
 葉脈と根のつくり1年(1999年6月)
 ・葉のつき方 互生:互い違いについている、対生:2枚が向かい合っている、輪生:3枚以上輪になってついている
 ・植物全体の型 直立型:茎が長く直立する、ロゼット型:葉を地面に広げる、ほふく型:茎が地上をはう、くさむら型:根元で株をつくる、分枝型:主な茎がはっきりしない、つる型:つるで巻き付く
 
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  第11時 光学顕微鏡の使い方:維管束の顕微鏡観察1年(2012年5月) ここから、光学顕微鏡を使った細胞レベルの観察になります。指導のポイントは次の2つです。
 (1) 光学顕微鏡の復習
 光学顕微鏡の使い方の復習は、時間があればたっぷり1時間、余裕がなくても最低15分必要です。また、合わせて一時プレパラートの作り方も指導できれば、今後につながります。
 (2) 細胞の基本構造
 顕微鏡で観察すれば、いろいろな特色ある細胞が見えます。したがって、細胞の基本構造と個々の細胞の特徴を知らなければ、自分の目で確かめる価値がありません。現行の学習指導要領は、中学3年で細胞を学習することになっていますが、細胞の基本構造は中学1年で教えるべき内容です。1日も早い改善を求めます(2012年7月記す)。週3時間から週4時間に増やすことも必要です。
 なお、生きた微生物の観察は生徒の興味関心を強く惹きますが、植物というテーマから逸れます。
 <顕微鏡実習の実践例>
 いろいろな植物の細胞1年(2012年5月)
 
 
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  第12時 維管束(道管と師管)1年(2002年5月) 1 道管(水)を師管(養分)の集まりを維管束という
 2 演示:24時間赤インク水溶液につけておいたセイタカアワダチソウ
 3 スケッチ: 同上の維管束
 4 顕微鏡観察: 単子葉植物と双子葉植物
 ・市販プレパラートを利用します ・単子葉植物(トウモロコシの茎など) ・双子葉植物(ホウセンカの茎など)
 <他年度の実践例>
 維管束1年(1999年6月)
 <参考資料>
 維管束の観察方法2
 
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  第13時 気孔のはたらき(蒸散)1年(2002年5月) ツユクサが有名ですが、何でも観察できます。校庭にあった沈丁花の葉を引き裂いたら、素晴らしい気孔が!
 <準備> 顕微鏡・プレパラートセット、校庭の植物の葉
 1 蒸散についてまとめる
 2 観察: 気孔を観察する
 できる生徒には、自分の好きな植物で!
 3 ワセリン(植物の油)を使った実験
 ・教科書の説明にとどめる ・気孔が『葉の表』にないことは、顕微鏡で確認させた方が効果的
 <他年度の実践例>
 蒸散、いろいろな植物の気孔1年(2012年5月)
 葉、気孔(顕微鏡)1年(1999年6月)
 <蒸散量の計算問題の解き方>
 1学期中間テスト、1学期期末テスト1年(2012年)
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    | 第4章 光合成と呼吸
 
        
          
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    | 第14時 光合成、ブドウ糖からのつくり変え1年(2012年5月)
 
  植物は、細胞内の葉緑体で光合成を行う生物です。光合成は、物質同化(代謝の1つ)ですが、同時に、リボソームでも物質同化を行っています。私は、この2つを同時に教えるべきだと思い、2012年度に初めて1年生の授業で実践しました。高度な内容なので、全ての先生にお勧めできませんが、私も生徒も十分に楽しみました。 その後、葉緑体の観察を行いました。
 
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  葉緑体のはたらき(光合成)1年(2002年5月) ツユクサが有名ですが、何でも観察できます。オオカダナモの葉緑体に、光学顕微鏡で光をしっかり当てると原形質流動が観察できます。2002年度は、顕微鏡2回目となります
 <準備> 顕微鏡・プレパラートセット、校庭の植物の葉
 
 1 葉緑体のはたらき(光合成)についてまとめる
 2 観察: 葉緑体を観察する
 ・ できる生徒には、自分の好きな植物で!
 <他年度の実践例>
 オオカナダモの葉緑体(光合成)1年(2002年5月)
 オオカナダモの細胞3年(2004年4月)
 葉緑体(オオカナダモ)1年(1999年6月)
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  第15時 よう素反応(デンプンの合成)1年(2002年5月) シロツメクサが有名ですが、太陽の光をいっぱいに浴びた植物の葉なら、何でも実験成功です。生徒に自分の好きな植物を選ばせると、やる気が倍増します。
 <準備> ろ紙、ヨウ素液、校庭の植物の葉
 1 ヨウ素液の性質についてまとめる
 2 実験: 葉で『でんぷん』が合成されることを調べる
 
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  第16時 光合成で使われる気体(二酸化炭素)1年(2002年6月) 太陽が出ていれば、ともてはっきりとした結果が得られます。小学校で学習した石灰水の性質を利用して、タンポポの葉が二酸化炭素を吸収していることを確かめます。この実験は、次のBTBを使った実験よりも分かりやすいのでお勧めです。
 <準備> タンポポの葉、石灰水、試験管2本、試験管立て、アルミホイル
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  応用実験 光合成(BTB)1年(1999年5月) 快晴の直射日光を使っても、20分では結果が出ません。前時を行ってゆとりがある場合に行いましょう。この実験でも二酸化酸素の出入りを調べます。
 <準備> 校庭の植物の葉(タンポポなど)タンポポの葉、BTB液、水酸化ナトリウム水溶液、ストロー、試験管3本、ゴム栓3つ、試験管立て、アルミホイル
 1 BTB液の性質についてまとめる
 2 実験: 光合成
 ・二酸化炭素の出入りを調べる
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  第17時 植物の呼吸1年(2002年6月) 植物も呼吸しています。呼吸とは、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すことです。その目的は、でんぷんなどの養分を化学的に分解して生活に必要なエネルギーを取り出すことです。
 でんぷん+ 酸素 →(呼吸)→ 二酸化炭素+ 水+ 生活エネルギー
 簡単な実験を行いますが、ほどんとの班が良好な結果を得られるので満足するでしょう。
 <準備> たくさんの雑草、無色透明のビニール袋、ゴム栓ガラス管セット、輪ゴム、試験管、石灰水<他年度の実践例>
 植物の呼吸1年(2012年)
 植物の呼吸1年(1999年)
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  第18時 光合成と呼吸1年(2012年6月) 今日は、生物の代謝(同化と異化)をまとめます。動物は同化をリボソーム、異化をミトコンドリアで行います。植物は動物より複雑で、同化を葉緑体でも行います。その結果、植物の代謝は、酸素と二酸化炭素が出入りする量で調べられます。
 <他年度の実践例>
 光合成と呼吸1年(2002年6月)
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    | 第5章 多様な植物の分類
 
        
          
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  第19時 観察20 シダ植物1年(2012年6月) <準備> 生徒に、いろいろなシダ植物を持参させる
 1 シダ植物の特徴をまとめる
 ・胞子でふえる→ これまでは種子でふえる種子植物 ・葉(葉柄)、地下茎、根について ・前葉体の『造卵器(卵子)』と『造精器(精子)』
 2 シダ植物の一生をまとめる
 ・ 胞子嚢の集まり、胞子嚢、胞子
 3 観察: シダ植物のからだ、胞子嚢の集まり
 <他年度の実践例>
 シダ植物1年(1999年6月)
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  第20時 コケ植物1年(2012年6月) <準備> 生徒に、いろいろなコケ植物(鮮苔類)を持参させる
 1 コケ植物の特徴をまとめる
 ・胞子でふえる ・雄株と雌株 ・仮根(水は、からだ全体から吸収) ・鮮類(横に広がるもの、ゼニゴケ)と苔類(上に伸びるもの、スギゴケ)の2つに分類される
 2 コケ植物の一生
 3 観察: コケ植物
 4 シダ植物とコケ植物の違い
 <他年度の実践例>
 コケ植物1年(1999年6月)
 
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  第21時 藻 類1年(2012年6月) <準備> 生徒に、いろいろな藻類を持参させる
 1 藻類の特徴をまとめる
 ・胞子、分裂、接合などでふえる ・水中で生活する
 2 藻類の一生
 3 観察: 藻類
 <他年度の実践例>
 藻 類1年(1999年6月)
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    | 第22時 生活場所による植物の分類1年(2012年6月)
 教室で、植物の分類方法を学習すると良いでしょう。これまでの総復習になるばかりではなく、ばらばらに集めた知識を系統的にまとめ直すことができます。練習問題で、知識の定着をはかることも大切です。
 <他年度の実践例>
 植物の分類1年(1999年6月)
 さて、植物の分類は、伝統的な方法で構いませんが、もっと大きな生物全体の分類には注意が必要です。最近の生物学では、生物を「動物界」「植物界」「菌界」「モネラ界」「原生生物界」の5界に分ける(五界説)のが一般的になっています。教科書(私の1999年6月の実践)のように「動物」と「植物」の2つに分類し、「植物」の中に菌類・細菌類を入れるのは不適切です。ですから、これから植物の分類を指導される先生には、次のように分類することをお勧めします。→ 生物の分類  → 生物(生命)とは何か
 
 
          
            | 生 物 | 植物界 | ・ 光合成を行う独立栄養生物(生産者) ・ 多細胞
 ・ 胚発生
 ・ 胞子体と配偶体の世代交代を行う
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            | 動物界 | ・ 従属栄養生物(消費者) ・ 多細胞
 ・ 卵と精子による生殖
 ・ 配偶体世代をもたない
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            | その他の界 (菌類、細菌類など)
 | ・ (分解者) ・ 高校でのお楽しみ・・・ということで
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    | 以上です!! | 
  
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