このページは『TAKAの授業記録 2002年度』です
 理科の授業記録
 中学校
1年2002年度

生物学、化学、天文学は全ての授業が記録されいますが、物理学は最後の2時間が欠けています。

◎ 年間の流れ
1 生物学: 植物の生活と種類
2 化 学: 身の回りの物質とその変化
3 天文学: 地球と太陽系
4 物理学: 身の回りの物理現象

生物学 植物の生活と種類
1 オリエンテーション・植物標本の作り方
2 実習1 名南中・野草図鑑・花びらの数・花の色・葉のつき方
3 観察1 花のつくり(ツツジ)・雌しべ(子房)と雄しべ(花粉)・花粉の観察
4 観察2 タンポポの花
5 実習2 いろいろな花
6 観察3 花のはたらき
7 実習3 果実・種子・胚・いろいろな種子
8 観察4 マツ・イチョウ(裸子植物)の花・被子植物と裸子植物・スケッチのしかた
9 1〜8のまとめ・これまでの復習(問題プリント3)
10 観察5 根と葉脈と子葉・ 双子葉植物と単子葉植物
11 観察6 維管束(道管と師管)→ 維管束の観察方法2・顕微鏡の使い方・ 演示実験『道管を通る食紅』
12 観察7 気孔のはたらき(蒸散)・プレパラートの作り方(ジンチョウゲの茎)・顕微鏡2回目
13 観察8 葉緑体のはたらき(光合成)・顕微鏡3回目
14 テスト返却1(1学期中間テスト)
15 実験1 ヨウ素反応(でんぷんの合成)
16 実験1.1 オオカナダモの葉緑体(光合成)
17 実験2 光合成で使われる気体(二酸化炭素)・石灰水の作り方、性質
18 実験3 植物の呼吸・石灰水による反応(二酸化炭素の発生)
19 光合成と呼吸
20 観察9 微生物・植物(緑藻)、ミドリムシ、動物(ゾウリムシ)
21 1年生物のまとめ
  
・ 双眼実体顕微鏡の使い方 ・ 分類(合弁花・離弁花)・ 生活場所(日当たり)(葉のつき方)・ 自由研究1:いろいろな花 ・ 自由研究2:通学路のたんぽぽ
化 学 物質の性質
1 基本操作1 マッチ、ガスバーナー
2 実験1 いろいろなものを熱する
3 実験2 有機物を熱する
 ・ 冷蔵庫の中のものを熱する
 ・ ここまでスプーン、次から試験管
  有機物→ (過熱→ 分解する)→  炭
  エタノール→ 二酸化炭素+ 水
4 実験3 炭酸水素ナトリウムを熱する
 ・ 炭酸水素ナトリウム→ 二酸化炭素+ 水 +炭酸ナトリウム
5 実験4 二酸化炭素、酸素の性質
 ・ 石灰水、線香 ・ ペットボトルに入れて振る(水溶性)
 ・ 塩酸+ 石灰 → 二酸化炭素+ 塩化カルシウム+ 水
 ・ 過酸化水素→ (二酸化マンガン、レバー、傷口)→ 酸素+ 水

6 実験5 水素の爆発
 ・ 亜鉛(金属)と塩酸(酸)による水素の発生
 ・ 水素と酸素の化合による水の生成
7 テスト返却2(1学期期末テスト)
  
1学期評価基準
8 
実験6 アンモニアの噴水
9 
実験7 水の状態変化
10 
実験8 パルミチン酸の融点・凝固点
11 
実験9 エタノールの沸点
===== 夏休み =====
12 実験10 みりん、ワインの蒸留
13 
実験11 酸・アルカリ
14 実験12 塩酸と水酸化ナトリウムの中和
15 実験13 硫酸と水酸化バリウムの中和
16 中和のまとめ
17 実験14 ミョウバンの溶解度
18 実験15 飽和水溶液と再結晶
19 実験16 1円の密度
20 実験17 密度の測定
21 第2章『物質のすがた』のまとめ
21 演示実験 液体窒素
地 学 大地の変化
 1 観察1 地層の中の化石(導入)
 2 観察2 示準化石と地質時代
 3 観察3 地層のでき方
 4 観察4 露頭と柱状図・1枚の層の中、隆起・沈降
 5 観察5 名古屋市南区三吉町5-43の地層
 6 観察6 地層をつくる岩石1(堆積岩)・粒の大きさによる分類(礫岩・砂岩・泥岩)
 7 観察7 地層をつくる岩石2(堆積岩)・構成物質による分類(凝灰岩・石灰岩・チャート)
 8 堆積岩のまとめ
 9 堆積岩のまとめ2
10 観察8 マグマと地球の内部構造
11 観察9 マグマの種類と火山の形
12 観察10 マグマの成分と火山噴出物
13 観察11 鉱 物
14 観察12 運動場から鉱物を探そう
15 観察13 火山をつくる岩石(火成岩)
16 観察14 鉱物と火成岩の関係
◎◎ 偏光顕微鏡の使い方
17 テスト返却4(2学期期末テスト)
18 2学期 学習プリントの自己評価
  ===   ===   ===
19 地震の大きさ(震度とマグニチュード)
20 プレートテクトニクス(大陸移動説)
21 世界の地震地図
22 地震のゆれ方(地震計のしくみ)
23 実習1 地震の伝わり方(初期微動継続時間)
24 実習2 私の岩石標本
25 実習3 身のまわりの岩石
物理学 光や音、力でみる世界

1 実験1 光の反射の法則
・ 光の直進性
・ レーザーポインターについての注意(理科室で保管する)
・ 反射の法則:入射角と反射角(法線)→ 演示実験
・ 生徒実験
・ 法線は、凸面凹面でも得ることができる→ 口頭でさらさらっと)
 生徒の準備:レーザーポインター、三角定規、定規、分度器


2 3学期中間テスト返却
・ 物理分野の授業計画
 生徒の準備:問題用紙


3 実験2 鏡にうつる像(虚像)
・ 人が全身を見るために必要な鏡の大きさ→ 作図によって求めさせる(距離とは関係ない)
・ その鏡で何cmのものが写せるか
・ 像、虚像について知らせる(ピアノで飛ぶ動作)
・ 2枚の鏡の角度を変えてうつる像の数などを調べる
 (ある規則性は発見できるが、それが他の項目と関連しない)

 生徒の準備:小さな鏡、三角定規、定規、分度器

4 実験3 光の速さ、音の速さ
・ 天白川堤防でピストルをならす
・ 光速と音速をまとめる
・ 媒体(糸電話)による伝達速度の違い

5 実験4 光の屈折
・ ガラスは透明体なので、光は反射せずに屈折して物質中に入る
・ 物質に入る光量は100%ではなく、入射角によって異なる
 (0〜50度までは96%、それ以上は急激に減少し、60度で0%の全反射となる)
・ 鏡は不透明体なので反射率100%だが、ガラスや水などの透明体は光の入射角によって反射する割り合い(反射率)が変わる。全反射というがこれは、今までの不透明体と同じであると説明した方が分かりやすいだろう。

 生徒の準備:三角定規、定規、分度器

6 実験5 光の屈折2(全反射)
・ 水に浮かんで見える理由
・ 光ファイバーの原理
・ 水の臨界角(屈折角が90度になる角度、水中の光が空気中にでれない角度)は48.5度
・ ガラスは41.8度、ダイヤモンドは24.5度
・ 水中に定規を立てたら長さはどうなるか
・ 水中に空の試験管を入れると鏡のように見える(全反射)
   生徒の準備:三角定規、定規、分度器

7 実験6 太陽で虹を作ろう
・ 三角プリズムによる虹→ 光の分散(光の波長によって屈折率が異なるから)
            (空が青く見える『光の散乱』とは違う)
・ 光源(太陽、テレビ)などの意味(四方八方に光を出している)
・ 物が見えるとは?(目は、最終的に入ってきた光の方向に物体があると判断する)
 生徒の準備:色鉛筆、三角定規、定規、分度器
   
8 実験7 凸レンズの焦点距離
・ 太陽で紙を燃やす(平行光線が1つに集まる点)
・ 焦点の作図方法(レンズに平行な光、レンズの中心を通る光)
・ 持参した虫メガネの焦点距離を調べる
 生徒の準備:虫メガネ、三角定規、定規、分度器


9 実験8 凸レンズの見え方(実像)
・ 演示実験『電灯の実像』
・ 凸レンズによる像のでき方(作図)

10 実像を作図する
・ 焦点距離の2倍が基準になること
・ 焦点では、平行光線になること
・ 物体からの光は四方八方に飛び散っているが、凸レンズを通るすべての光は焦点を通るので2本で良いことを確認する

11 実験9 凸レンズの見え方2(虚像)
・ 演示実験『ルーペ』の原理
・ 虚像(実際の光が集まってないが目に見える像)
・ 虚像は、広がっていく点の延長線上に光源があるように錯覚してできる像。その虚像が見えるのは、人の目の網膜が実像を作っているからである。

12 実験10 凸レンズのまとめ・5つの位置に大別する・倒立像と正立像

13 実験11 いろいろな音・オシロスコープでカラオケ・音の3要素・自分の可聴域
14 実験12 糸電話、糸電話・音源と音を伝えるもの・音叉の共鳴とうなり
15 実験13 ストーローの笛・リードによる振動
16 実験14 ビーカーで音楽会・物体の固有振動数
17 学年末テスト返却・1年間の授業の反省
18 3学期学習プリントの自己評価基準
19 実験15 いろいろな力・重力の説明(ニュートンの第一法則)
20 実験16 フックの法則・力の大きさは、ニュートンで表わす(定義には触れない)
21 力を矢印で表わす・作用点、力の大きさ・つり合う2つの力
22 実験17 圧力・紙コップの上に座る・圧力の求め方・圧力の単位をパスカルで表わす
23 大気圧・ペットボトルをへこます・水を吸い上げる・標準気圧は1013hPa

note
<光>
・ 凸レンズと凹レンズ
・ レンズの大きさと焦点距離の違い
・ 光の逆進性(逆行)
・ 教室の暗幕をしめて、教室ピンホールカメラ
・ 時間があったら:万華鏡の制作(遊び)
・ 間接光源は乱反射をしている場合が多いこと、鏡は正確に反射していること
・ レンズを半分にしたり、穴を空けた時の像(実際に実験させてから作図説明させる)→ 光量が変化するだけ
・ ペットボトルの検電計づくり


<授業カリキュラムの作り方>
 生徒とのかかわりの中で、できるだけ自然な流れで学習を進めていきたいと考えた。
1 学習指導要領の内容を羅列する
2 内容は簡潔にまとめる
3 導入に相応しいものを1時間目として決定する
・ 今回は「植物標本のつくり方」とした
・ 基本的な技術と科学的な思考の基礎としたかった

4 生徒の反応をみて2時間目の内容を決める

・ 今回の「名南中・野草図鑑」は前時から決めていた
・ 花期は1、2週間しかないからである

5 生徒の反応をみて3時間目の内容を決める
・ 植物全体から花へ視点をうつした

6 生徒の反応をみて4時間目の内容を決める
・ 花の規則性に気付かせたいと思った
・ 特殊な花として、合弁花のタンポポをとりあげた
・ 指導要領の順序『いろいろな花→ タンポポ』を入れ換えた

7 生徒の反応をみて5時間目の内容を決める
・ 種類による違いを理解できたので、「いろいろな花」の規則性を調べることは楽しくなった

8 生徒の反応をみて6時間目の内容を決める
・ 花から雌しべへ視点をうつした
・ 生殖器官ということばは使わなかったが、花のはたらきを調べさせた
・ 子房、胚珠、卵が成長すると何になるか知らせたが、理解度は低かった
・ 指導要領では『卵』を扱っていないが、これが将来の『赤ちゃん』なので、あえて知らせた。

9 生徒の反応をみて7時間目の内容を決める
・ 前時の復習から入った
・ 種子の内部を調べさせた
・ 果実、種子、胚の関係が少々理解できた
10 生徒の反応をみて8時間目の内容を決める
・ 前時の復習から入る
・ 子房がないものとして裸子植物を調べさせたい
・ スケッチの方法を知らせたい

11 生物分野の次は、化学分野
・ 教科書は物理分野になっているが、その指導内容が『光』『音』『力』など多岐にわたっているので、

 子どもの可能性は無限であり、子どもの内に眠る素質はわれわれ教師を遥かに越えている。だから、教師の指導は最小限にとどめて生徒の自主的な活動を大切にする考えもあるが、私は反対だ。中学生レベルにおいては学ぶべき基礎基本が山のようあるからだ。限られた時間で効率良く学習するためには、経験豊富な指導者がいたほうがよい。教師が教えることはあくまで基礎であり基本なのだから、、、。それは、素直に自然を受け入れる心、先輩に学び乗り越えようとする姿勢、直感と科学的なもの見方、自然に感動する心などなど、
 4 観察3 イカの消化器官

 5 実験

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